「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2011年6月2日 11:31 am

雨模様が続いています。その合間をぬってサツマイモ苗の植付け。苗1000本を黒のビニールマルチを張った長さ40mの畝、8本に植付けました。1000本も!と思われるかもしれません。始める前は私もそう思っていましたが、「SHIN」という柏駅前にある飲食店の若い店員さんらが植付けを手伝いに来てくれて意外に短時間でできてしまいました。ついでに畑の中から掘り出した大量の石や鉄クズなどの片づけも手伝ってもらいました。やはり若いパワーはすごい。重い石もやすやすと運び出してくれました。

サツマイモは雑草との闘いです。初めに畝全体を黒のビニールマルチで覆ったのはサツマイモ以外の草が生えてこないようにするためです。この後、畝と畝の間に生えてくる雑草は歩行式のトラクターで土の中にすき込みます。雑草を抑えるための有効な手段はここまでです。夏の間にサツマイモのつるが伸びて畝も畝間も覆い尽くしますが、同時に雑草も息を吹き返してきます。この段階ではサツマイモと雑草を見分けて雑草だけやっつけるような手段はないので、サツマイモのつると雑草が競いながら秋の収穫期になだれ込みます。

農園の入口付近に今年初め、バラの小さな苗木をうえつけました。その苗木に真っ赤なバラの花が2輪、咲きました。この苗木、高さ5mにもなるというつるバラだそうです。昨年末に広島県のバラ園から贈ってもらったのですが、ちゃんと育てられるか心配でした。よくわからないまま、とりあえず根元にピートモスという土壌改良資材を入れるなどして見守ってきました。わずか2輪ながら、とにかく花を咲させてくれてほっとしています。

投稿日:2011年5月30日 10:53 pm

土曜から日曜にかけて列島を襲った台風2号。土の学校の実習畑にもしっかりつめ跡を残して行きました。今回は台風の直撃を受けたわけではありません。雨も2日間で100mm程度と、昨年までの台風に比べれば多いわけでもなく大した影響はないと思っていました。ところが畑に行ってみた結果は影響大ありでした。


トマト、キュウリの畝に組み上げた高さ2mを超す支柱は半数以上が斜めに傾いていました。組み上げた支柱がばらばらになってしまったものもありました。支柱にひもで縛っておいたトマト、キュウリの苗も、頼りのはずの支柱が傾き、支えを失った格好になってしまいました。畝の土が大量の雨で緩み支柱を支えることができなくなっていたところに台風の風が吹きこみ、支柱はいとも簡単に押し倒されたと思われます。支柱を強化するだけでなく、畝の土が簡単に緩むのを防ぐ手立ても必要なのでしょう。

トウモロコシの畝とキャベツ、ブロッコリーなどの畝に掛けた防虫ネットは辛うじて持ちこたえていました。それでもネットを固定しておいた止め金がところどころ外されていたので、もう少し風が強かったなら飛ばされていたかもしれません。止め金が外れたままではせっかくの防虫ネットに隙間ができ、害虫に侵入される恐れがあります。とりあえず止め金を止め直しました。

実習畑の隣りに出荷用にトウモロコシを栽培しています。昨年は害虫に入りまくられ、惨憺たる結果になってしまいました。そこで今年ははじめから防虫ネットを掛けて、害虫の侵入を阻止する作戦です。ところが、その防虫ネットも強風ではがされてしまいました。放っておけば恐ろしいアワノメイガやオオタバコガに侵入されるでしょう。とりあえずネットを掛け直しました。

ジャガイモも葉が良く茂り、花も咲きいい感じで育っていたはずですが、今回の強風で茎が軒並み倒されていました。茎が折れるまでは行かなかったのですが、相当大きなストレスを受けていたはずで、今後影響が出てくるか要観察です。

カテゴリー: 生育情報 土の学校

投稿日:2011年5月20日 11:44 am

現在、柏たなか農園の作物で最大面積を占めているのは「モチ麦」というモチ性の裸麦です。昨年、このブログで何回か紹介したのですが、柏の葉キャンパス駅前で開催されたマルシェ(フリーマーケットのような催し)などで評判だったので、今年は昨年よりさらに栽培面積を広げました。そのモチ麦の穂が紫に色づき、収穫の時期が近づいてきました。もう少しすると穂先が首を傾げたように少し曲がります。それが収穫の合図です。ところが、全ての穂先が曲がるまで待っていると倒伏してしまうので、あるところで見切りをつけて収穫に入らなければなりません。これから毎日、よーく観察して、タイミングを失しないように気を付けます。



土の学校の実習畑では、葉物野菜が成長から成熟段階に入ってきました。ホウレンソウはほとんどトウが立っています。



コマツナは防虫ネットの中で害虫に侵されることもなく、保温効果もありで成長に加速度がついてきました。早く収穫しないと巨大なお化けコマツナになってしまいます。シュンギクも早く播いたものは背丈が30cmにもなろうとしています。



カブは大きいもので握りこぶし近くの大きさになりました。やや縦長の品種で、長さが10cm近く、重さも200gを超えるほどになったものもあります。この時期の株を見ていると成長速度の早さを実感します。ダイコンも葉が立ってきたのでまもなく収穫時期です。

カテゴリー: 生育情報 土の学校

投稿日:2011年5月18日 10:48 pm



土の学校の講習会場に使っているビニールハウスの隣りに竹で組み立てた6m×10mの大きな棚が出現しました。ゴーヤやキュウリ、カボチャなどのつるを這わすための棚です。棚の天井をうまく覆ってくれると、夏には棚全体が「緑のカーテン」となり、棚の下が絶好の日陰になってくれると期待しています。
棚作りに協力してくれたのは流山市に住む上田幸夫さん・千恵子さんご夫妻。ご主人がヒョウタンを素材にした人形作りが趣味で、素材のヒョウタンを作るための棚がほしいというご希望だったので、どうせならヒョウタンだけでなくいろいろなつる性の作物も栽培できるようにしようということで大きな棚にしてもらいました。
いまのところ肝心のつる性作物の方が、苗の育ちが遅く本番の夏に間に合うか心配です。それでもとにかく、棚を取り囲むようにキュウリ、ゴーヤ、ミニカボチャなどの苗を植付けました。もちろん上田さんのヒョウタンも植付けました。昨年もビニールハウスのすぐわきにゴーヤのつるを這わすネットを作ったのですが、ゴーヤのつるがあまり伸びず、日陰効果はほとんどありませんでした。今年こそはとの思いもあります。



今週初めから取手市内のスーパーの地元野菜コーナーに出荷を始めました。初回はホウレンソウ11把、サニーレタス6袋を店頭に並べてもらい、サニーレタス1袋を残してすべて売れました。生産者名の入ったシールを付けて出した結果ですから、うれしさも格別です。次はカブとコマツナも加える予定。



畑の野菜はこのところの陽気と適度なお湿りで成長速度が早くなっています。お店に出せる野菜の種類も量も多くなりそうです。野菜をお店の店頭に出すには野菜の汚れを落とし分量を測り袋詰めするなどの準備に手間がかかります。出荷する量が増えればそれだけ人手がかかるわけで、これからどれほどの忙しさになるのか見当もつきません。

投稿日:2011年5月14日 10:49 pm

柏たなか農園の畑が色鮮やかな春の装いを見せ始めています。お花畑の花が一斉に咲き出したからです。去年11月から12月にかけて種まきしたのがようやく花を咲かせてくれたのです。体験農園のわきはポピーです。間もなく長さ50mくらいのお花畑が真っ赤なポピーでうめつくされるでしょう。


体験農園の手前の通路わきにはポピー、ヤグルマソウ、ヒメキンギョソウの種を播きました。目につくのはヤグルマソウ。白、ムラサキ、薄いピンクと色とりどりの花をつけ、見る人を和ませてくれます。ところどころにヒメキンギョソウも顔を出しています。花のある風景っていいですね。



体験農園では春野菜が次々と収穫適期を迎えています。前回紹介したホウレンソウに続き、コマツナ、カブなども収穫できます。シュンギクも一部収穫できそうです。コマツナはこのまま放っておくと大きくなりすぎ、食べづらくなるので、早めに収穫したいです。



カブはピンポン玉より大きくなってきました。生に近い食べ方だと、少しとろみがありとてもおいしいです。春野菜、これからは少し目を離すとどんどん大きくなってしまうので、早めの収穫を心掛けたいです。2、3週間に1回の講習会の日だけではとても間に合いません。ピクニックのつもりで、お弁当を持って畑に来て野菜を収穫して帰るという楽しみ方もあります。いかがでしょうか?

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