「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2010年7月29日 3:02 pm


体験農園の教室に使っているビニールハウスのわきに植えつけたゴーヤの蔓がようやく広がり始めました。やがてはビニールハウスの明かりとりの部分を覆い尽くして「緑のカーテン」にしようという狙いでしたが、はたして期待するほど伸びてくれるでしょうか?



梅雨明けから猛烈な暑さが続きました。昨日、今日と小雨模様で風もあり過ごしやすいですが、その前は大変でした。午前10時を過ぎると当たる日差しが肌を刺すように痛く感じるほどになります。こうなるともはや畑に居られません。ビニールハウスに逃げ込み、冷たい飲み物をがぶ飲みします。その時、緑のカーテンがあればどんなにか救われるだろうと考えたのです。
現状はまだ蔓で覆い尽くすには至りませんが、ゴーヤの実は収穫できるくらい育ちました。





炎天下での作業はつらいですが、夏の野菜にはこの暑さが必要です。スイカ畑ではスイカがぐんぐんと蔓を伸ばし、スイカの実も大きいもので長さが20~30cmにもなっています。スイカの成長には日照時間が必要です。そこで、スイカ畑には一面に麦わらを敷き、その上にスイカの蔓を這わせるようにしました。わらの下は日陰になり、雑草の発芽を抑えてくれ、同時に水分の蒸発を抑えてくれています。スイカはわらのベッドの上で好きなだけ蔓を伸ばしています。



体験農園ではサツマイモが蔓を伸ばし、区画の外にはみ出してきました。はみ出しては区画の中に戻すようにしているのですが、すぐに広がってしまいます。ナス、キュウリなどは日照り続きで元気がなくなっているものもあります。根の広がっている場所にときどき大量の水を与えると元気が戻ってきます。







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投稿日:2010年7月20日 11:18 am



梅雨があけて畑を見回すと雑草だらけです。サツマイモは完全に雑草の中に埋没していました。すでにイモのツルが雑草の下に潜り込んできています。サツマイモの収穫時期までまだ2~3カ月あります。この間、次々と伸びるサツマイモのツルが雑草の下に這い込んでしまってはいけません。そこで、雑草のジャングルに潜り込んだツルを畝に戻し、雑草は引き抜き、刈払機で刈り取りました。



1週間前はこんな状態でした。ビニールマルチをかけたサツマイモの畝の周りをイネ科の雑草がびっしりと覆っています。このままの状態でサツマイモのツルを伸ばさせるわけにはいかなかったのです。



寒冷紗で覆ったエダマメの畝も雑草がはびこり、エダマメがとても窮屈そうにしていました。寒冷紗で害虫の侵入を防ぐつもりでしたが、エダマメだけでなく雑草を守ることにもなってしまったようです。急きょ、寒冷紗を外し、畝の雑草を引き抜き、さらに畝の周りの雑草も刈り取りました。ちょうどエダマメの花が咲いています。今度こそ実をつけてくれると期待しています。



雑草に関しては背の高いトウモロコシはあまり気にしないで済みます。先日の強風にも何とか耐えて、アワノメイガ対策も念入りにやっているので、生育は順調。背丈は150~180cmにもなりました。次に心配なのが鳥による食害です。特にカラスには手を焼いています。来月初めころ収穫ですが、うまく収穫まで持っていけるか、期待半分、心配半分です。



体験農園の実もの野菜は病害虫対策に追われながら何とか収穫を続けています。ナス、キュウリなどの木に一部、疲れが見えてきています。中玉のトマトの木を覗きこんでいたらモスラの幼虫のような巨大なイモ虫?を見つけました。長さ10cmはあるでしょう。大きな身体から突起した足でトマトの枝にへばりついています。大きなハサミでバッサリと切り落しました。
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投稿日:2010年7月14日 6:53 am



今週日曜から月曜にかけての荒天で畑の作物が軒並み倒伏してしまいました。とくにトウモロコシ畑ではところどころ集団で倒れています。畝間からは両側から倒れたトウモロコシが何本も見えます。風は南から北へ吹いたので畑の作物はほとんどが北側の利根川方向に倒れていました。ほとんどは雌穂が白色の毛が出てきたところです。これから実が膨らむタイミングでやられました。倒れたトウモロコシは自力で起き上がりますが、風で体力を消耗して実の膨らみに影響が出るのではと心配です。実が膨らんできたら次はカラスなどの鳥による食害が心配です。



体験農園の方は直前の土日にトウモロコシに防鳥ネットを掛けたばかりでしたが、ネットが飛ばされ、ネットに引っ張られるようにトウモロコシが倒されていました。体験農園のトウモロコシは雌穂の先端の毛が白色から茶色に変わり、収穫期が近づいたので鳥による食害を防ぐためにネットをかけたのですが、ネットで囲ったままトウモロコシが倒されてしまいました。
倒されたトウモロコシはほとんどがアワノメイガに入られていました。アワノメイガは茎に穴をあけて入り込みますが、穴をあけられて弱くなった所が風で折れてしまったのです。




他の野菜も強風に襲われました。トマトとキュウリの畝は支柱が傾き平行四辺形になってしまいました。もう少ししっかりと支柱を組んでおくべきでした。
ほかにピーマンやシシトウなどところどころ倒されていました。

倒されたままにしておくわけにはいかないので、トウモロコシのネットやトマト・キュウリの支柱など徐々に修復を始めています。
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投稿日:2010年7月9日 9:52 pm




先週からトウモロコシのてっぺんに雄穂が顔を覗かせるようになってきました。穂の中にいました、宿敵アワノメイガ。緊張感が走ります。アワノメイガの幼虫はトウモロコシの茎の中を行き来しながら食い荒らし、最後に実に入って汚らしく食い散らかすのです。こうなるとまったく食用にはなりません。



さっそくデナポンという防除剤をかけたのですが、一気に全滅とはいかないようで、雄穂にも3~4株に1株くらいの割合でアワノメイガの幼虫がうごめいています。見つけては足で踏み潰していますが、茎の中に隠れているので引きずり出すだけでも大変です。



そろそろ雌穂も出てきます。雌穂はトウモロコシの実そのもの、一番大事です。何としてもアワノメイガから守らなければなりません。もう一度デナポンを散布しなければならないでしょう。



体験農園でもトウモロコシを作っています。こちらもアワノメイガの侵食を受けており、デナポンを散布しました。体験農園のトウモロコシの方が少し線が細いので心配です。
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投稿日:2010年7月3日 12:54 am



柏たなか農園のもち麦が7月3日にデビューします。この日、柏の葉キャンパス駅の周りで開催される「マルシェコロール」に混ぜていただき、その中でもち麦を販売することにしたのです。特別な包装などはしていないので、商品の姿としてはまったく垢ぬけていないのですが、売る人も素人っぽいのでやむをえないでしょう。

以前にも紹介したように、このもち麦は「ダイシモチ」というもち性のはだか麦で、お米に混ぜて炊くとおこわのような食感になります。植物繊維が多く含まれ、身体にとてもよいそうです。とはいえ、ただ袋詰めして店頭に置いても何のことやら分かってもらえそうもないので、実際にもち麦とお米を混ぜて炊いたご飯を試食してもらうことにしています。

昨年11月に種まきしてから半年以上、ようやくここまで来ました。実際に売れるかどうかが問題です。本番直前、ドキドキしています。



土の学校では来週植え付ける野菜の苗が育っています。3月に種まきした長ネギがようやく伸びてきました。30cmを超すほどのものもあります。蒸し暑い日が続き、作物も大変ではないかと気遣ったりするのですが、ネギは周囲の環境変化に動じることなく、ひたすらマイペースで育っているように見えます。



プランとプラグという連結ポットには土の学校の受講者の溝井さんにモロヘイヤの種をまいてもらいました。3日後には一斉に発芽しました。モロヘイヤは夏の暑さの中でぐんぐん成長します。食用にするのは葉の部分で、かき取ってゆでたりして食べます。とても栄養豊富で、夏の体力を消耗する時期にはとても助かります。