「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2012年9月7日 10:03 pm

柏たなか農園で栽培したスイカが初めて「千葉エコ農産物」の認証を受け、「千葉エコマーク」を貼ったスイカを今日、出荷しました。



「千葉エコ農産物」というのは従来の栽培方法と比べて農薬と化学肥料の使用量がそれぞれ半分以下で栽培されたことを千葉県が認証した農産物という意味です。では「従来の栽培方法」とは何かというのが問題になるわけですが、千葉県の場合、もともと農薬、化学肥料の使用量を抑えてきたので、さらに半分に減らすというのは結構大変です。ここで化学肥料の使用量の基準になるのは窒素分の施肥量です。スイカは実の部分を食べる作物なので肥料成分でいうとリン酸重点型の肥料を施します。ということは「従来の栽培方法」がそもそも窒素成分の少ない肥料を施していたわけで、それをさらに半分以下に減らすのは大変なのです。ところが、化学肥料でなければよいといので、肥料メーカーの方も窒素成分の大半を油かすなど有機質の原料を使った新製品を増やす傾向にあります。今回の認証に向けてはこれらの有機質の原料を使ったメーカー製品をメインにして施肥を行いました。



今回認証を受けたのはスイカとカボチャでした。そのうちスイカは気温が高い時期でないと売れないので、急いで「千葉エコマーク」を貼り付けて出荷しました。「暑さ寒さも彼岸まで」といいますから、もうまもなく売れ行きのピークを過ぎてしまうでしょう。ところが畑にはまだたくさんのスイカが出荷待ち状態のままです。これらに千葉エコマークを貼り付けて売りまくらなければなりません。マークがあるのとないのとでは売れ行きにどのような影響が出てくるのか分かりません。ただの話題作りにしかならないかもしれません。それでも千葉県の認証を受けたことで、柏たなか農園の農産物を購入してもらう際の安心感は格段に違うと思います。カボチャはスイカほど急がなかったのですが、月内には出荷するつもりです。カボチャはむしろ涼しくなってからたくさん使われると思われるので、これからが楽しみです。
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