「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2011年8月31日 11:10 pm

秋の1日は春の3日とも1週間ともいわれます。春の農作業は1日、2日遅れても取り返せるけれども秋は少しの遅れも取り戻すのが難しいといった意味です。だからと言って急ぎ過ぎてもいけないのですがとりあえず、アブラナ科の秋冬野菜の植え付けを急ぎました。



先週末は5週間ぶりに土の学校の講習会を開催。ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーの苗を植え付けました。猛暑と言われる時期は過ぎたものの、まだまだ暑さはこたえます。畑に植え付けた野菜の苗も同じです。植付けの時にかなりたっぷりを水をやったはずですが、それでも1日2日たつとぐったりしている苗もあり、うまく活着してくれるか心配でした。ところが、今週は月曜から曇りや雨模様が続き、さらに台風がやってくるということでとりあえず水の心配はしなくてすみそうです。

もうひとつ心配だったのがニンジンです。7月に種まきしたのですが、ほとんど発芽せず、先週の講習会の時に播き直しました。ニンジンは発芽すれば半分成功したようなものといわれます。発芽のポイントは適度な湿気。真夏の暑い盛りには水まきしてもすぐ乾いてしまいます。出来ることなら毎日水まきしたいのですが、現実には難しそうです。そこで、種まきの後、上にワラを載せ、さらに不織布で覆うなどして水分を保持しようとしますが、それでもなかなか芽が出てきません。今回播き直したニンジンはいままでのところ、天候に恵まれているというべきでしょうか?

8月7日の「夏の集い」には間に合いませんでしたが、スイカは8月中旬過ぎから収穫期に入りました。先週の土の学校の講習会の後、みんなでスイカを収穫し重さを測りました。平均6kgを超えるくらいで、甘さも結構のっていました。一番大きかったのは楕円形の中国枕スイカで11.3kgもありました。

投稿日:2011年8月19日 4:20 pm



久しぶりに本格的な雨降り、気温もぐんと下がり昨日までとは打って変わって秋の様相です。今農園では秋に向けてビニールハウスの中でハクサイ、キャベツなどの苗を育てています。ここでも虫との闘いは避けられません。黙っているとどんどん侵食され、虫だらけになってしまうので、農薬も使って対抗しています。



今までのところ、一番被害が大きいのはシンクイムシ。いきなり芯の部分に入り込んできて、生長点や葉の付け根をぼろぼろにしてしまいます。ハクサイの3分の1くらいはやられたでしょうか? キャベツやブロッコリーの苗にも侵食を始めていました。見つけ次第ピンセットでつまみ出してつぶしました。



次に目につくのがウワバでしょうか? 尺取り虫のような動き方が特徴です。双葉も本葉も関係なく食い荒らし、苗を丸坊主にしてしまいます。秋冬野菜の苗は今月末から植付けを始めます。それまでに元気な苗に育ってほしいです。



体験農園では一番遅くに植え付けたモロヘイヤ、万願寺トウガラシがすっかり大きくなりました。モロヘイヤはゆでるとねばねばした食感で夏バテ気味の身体に良いそうです。茎の先端の緑色の部分を摘み取るように収穫します。



万願寺トウガラシはアマトウ(辛くないトウガラシ)系で、ピーマンやシシトウに比べ苦味がなくとても食べやすい人気の野菜です。表面が黒くなることもありますが問題なく食べられます。10cmを超すほどの大きさの実がたくさんぶら下がっています。
カテゴリー: 生育情報 土の学校

投稿日:2011年8月8日 2:13 pm


7日の日曜日、土の学校の「夏の集い」を開催しました。汲んできた井戸水で冷やしたはずのビールやノンアルコールもすぐに生ぬるくなるほどの暑さの中で、バーベキューセットを組み立てて畑の野菜などを焼き、かまどを作ってエダマメやそうめんをゆでて食べました。猛暑の中、参加して下さったみなさま、ありがとうございました。

トマト、キュウリ、ピーマン、トウモロコシ、ジャガイモ――畑で採れた野菜をみんなで料理しながら食べる味は格別です。焼いたり煮たりして、塩コショー、しょう油、マヨネーズ、それに焼肉のたれなどをかけるだけ。このシンプルな味が畑のイベントにはぴったりだと思います。

この日の出し物のひとつは「流しそうめん」。先週、近くの竹やぶから採ってきた竹を割って作った流し台を使って一応確認しました。ただ、畑では水道水を確保するのが大変なので、流しそうめんの参加者は子供だけということにしました。実際にやってみると子供らは流れてきたそうめんを箸でうまくつかむことができず、周りの大人たちが汗だくなって手伝っていました。

メイン会場は、ゴーヤ、ヒョウタン、キュウリなど上に向かってつるが伸びる作物のために作った大きな棚の下。計画ではつるが天井の部分まで覆いつくし、その下に大きな日陰ができるはずでしたが、肝心のつるが期待したほど伸びていません。頭で想像することと現実の間にはまだまだ距離があるようで、皆さん、直射日光に耐えながら飲食してくださいました。最後に会場の中に持ち込んだ机の上にさまざまな「暑さ対策グッズ」を並べて、参加者全員で投票してもらいました。第一位は身体の特定の場所を急速に冷やすことできるスプレーでした。


会場ではバックグラウンドで「かぶねぎほうれんそう」という曲を流したところ、とても好評でした。松井大さんという柏市に住んでいる若い方が作った曲で、7月に柏の葉キャンパス駅前で開かれたマルシェの会場で流れていたので曲のデータを送ってもらいました。かぶ、ねぎ、ほうれんそうと言えば、全国でランキングの上位に入るほどの出荷量をほこる柏市の代表的な野菜です。この野菜をテーマに作ったもので、いわば柏市農業の“応援歌”のようなものです。とても楽しい曲で誰でも親しめそうなので、ぜひ広めたいと思い、夏の集いでも流してみました。

カテゴリー: 土の学校 お楽しみ

投稿日:2011年8月6日 11:40 pm

 6日は柏の葉キャンパス駅前で開催されたマルシェに出店。今回の目玉はスイカで行こうと張り切っていました。

 昼の強烈な日差しの下で、ボランティアの落合さん、SHINの篠田さん、滝本さんに手伝ってもらいスイカ畑から大きそうなスイカを収穫しました。スイカを冷やしておくための大きな容器や水を凍らせたペットボトルも用意して意気揚々、マルシェの会場に出かけました。ところがスイカを切ってみてガックリ。

 果肉はまだ赤く色づくまでには行かず、味もわずかに甘いかなといった程度です。2日前に試食した時にはもう少し甘味があったので行けるかと思ったのですが、甘いのはごく一部で大半はスイカ本来の甘さにまで行っていません。その中でもましなのを切って販売しましたが結局、スイカではなくもっぱら柏たなか農園の主力商品である「もち麦」が売れたのでした。



 スイカの遅れの原因は7月の台風から続いた低温と日照不足だったことは間違いないでしょう。8月入ってから夏らしさが戻ってきたのでスイカも回復すると期待しています。明日7日の日曜日に開催する「土の学校 夏の集い」では当初、「スイカ探し」も出し物の一つに予定していたのですが、ちょっと無理そうなのでスイカの収穫はもう少し先に延ばすことにしました。
 今回のマルシェではSHINの篠田さんらが進めている東日本大震災の復興のためのボランティア活動もPRしました。特に若い人たちに関心を持ってもらおうと、積極的にアピールしました。