「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ http://kashiwa-tanaka.jp/tanaka/ Sat, 23 Jun 2018 19:53:00 +0900 「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園 en <![CDATA[もち麦収穫完了、さあ営業だ]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2612?site=tanaka

2018年産もち麦の刈り取りから製品化までの作業がやっと一段落、すぐに営業です。20日は東京・品川区にある東京流通センターという大手流通業者が営業拠点などに使っている施設のイベント会場で開催された「地方創成・食の魅力発見商談会」に出展しました。21日はもち麦の最大の出荷先である東都生活協同組合の担当の方に柏たなか農園に来てもらいもち麦畑と生産設備、稼働状況などを見てもらいました。



20日の商談会は全国の第2地銀が音頭を取って、その取引先である食品メーカー、農家などの生産者と需要家との取引の機会を作ってくれるというもの。来場者が大手の流通業者など需要家に限られているので、出店する生産者側にとっては具体的な商談につながりやすいという点が魅力です。事前に商談会のWebサイトに出展者リストと出展内容について取引条件も含めた詳しいデータを載せてくれるので、出展内容を見て目的のブースを訪れそのまま商談に入るという方もかなりいたようです。

柏たなか農園の2018年産もち麦の生産量は2017年産の約4倍です。生産が増えた分を全部とは行きませんが、それでも生産量が増えたことで新規の取引先の開拓が可能になりました。地方創成商談会ではたくさんの名刺をいただき、その一部の方とは商談を始めさせていただいております。やっともち麦の販路拡大に乗り出せたというのが現在の状況です。




21日は最大の出荷先である東都生活協同組合の担当の方が柏たなか農園に来られて、生産体制全体を見てくださいました。もち麦はすでに刈り取った後でしたが、柏たなか農園の畑に加えもち麦を生産委託している先の畑の状況も見てもらいました。今年度から新たに導入した乾燥機と籾すり、選別などの後工程の機械設備、さらに袋詰めの作業を委託している施設などに足を運んでもらいました。担当の方が一番気にしていたのはやはり異物の混入問題で、すべての作業工程でいくつかの改善点を指摘していただきました。

今年の麦刈りは刈り取った後の乾燥・調整のための乾燥機を初めて自社設備として導入しました。機械設備の導入といっても新品など買えるはずもなく、お米を作っている農家からのお下がりです。埃だらけの機械のお掃除からはじめて、とにかく電源スイッチを入れ稼働にこぎつけました。乾燥機は高さが6m近い大きさで処理能力も大きいと思っていたのですが、実際に畑からもち麦の籾を運びこんで乾燥・調整作業をさせてみると処理能力は期待したほどではなく、今年度の収穫期間内では作付したもち麦全部を処理するのは到底無理だとわかり、結局収穫した籾の大半は米農家がもっている大規模な機械設備で処理してもらいました。この先、もち麦の生産量を増やすとしても対応する設備をすべて自社で持つのは難しいということが分かってきました。

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15299214642612 Sat, 23 Jun 2018 19:53:00 +0900
<![CDATA[もち麦の収穫近し、今年こそ豊作を]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2611?site=tanaka

 柏たなか農園の主力作物であるもち麦(品種はダイシモチ)の収穫が近づいてきました。穂から先の方に伸びるノゲまで紫色に色づき、畑は幻想的な景観を見せています。





 一番先行しているのが隣りの千葉県野田市船形地区と木間ヶ瀬地区で栽培を委託している畑で、すでに畑の大半が明るい紫色に変わっています。これからもう少し紫色が濃くなり先端が首を曲げたようになると収穫適期です。あと1週間から10日で収穫できそうです。





 柏市内では利根川河川敷で5haあまりの広い畑を使って委託栽培してもらっています。こちらは昨年11月に2度来た台風による川の増水で種播きが遅れたため生育も遅れました。このため現時点では畑はまだうす緑色で一番上がうっすらと紫色になってきたかという段階。それでもスタートの遅れからするとかなり追いついてきたようで、今月末には収穫できそうです。



 一番心配なのが当柏たなか農園の畑で、一部は穂が色づく前に倒伏が始まってしまいました。このまま行くと倒れた麦を起こしながら収穫しなければならなくなり、作業はかなり難航しそうです。

 ここにきて心配なのが梅雨入りが早まりそうなこと。雨が続くとその間に麦が倒れてしまい、最悪の場合収穫できない可能性もあります。出来ることなら6月初めまで天気がもってほしいと祈るような気持ちです。

 昨年は黒穂病が蔓延したため委託先の分も含めて全体の3分の2をつぶさなければならないというつらい思いをしましたが、今年は種の購入段階で対策(種に農薬を粉衣)したので大きな被害にはなりませんでした。それでも4月中ごろから黒穂菌に侵された穂がポツポツと出てきたので何回も畑を廻って黒穂抜きをしました。

 毎年のことですが、何も心配せずにこの時期を過ごすことができるようになるなど夢のまた夢でしかありません。 

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15299214642611 Wed, 09 May 2018 12:16:00 +0900
<![CDATA[「春の集い」自然環境考える機会に]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2610?site=tanaka

 今年もGWの前半に土の学校の「春の集い」を開催しました。史上最悪の環境汚染をもたらした2011年の原発事故以来、春の集いでは土の学校の会員の皆さんで懇親を深めると同時に、環境を守ることの大切さをみんなで考える機会にしてきました。農園が避難場所になったらどうするかを考えながら、できるだけ地元のもの、自然のものを使うとか、少ない水で調理するとか工夫しながら料理を作ります。



 今回は近くの竹やぶの竹を使ってみんなで竹ご飯(=柏たなか農園の主力作物である「もち麦」を混ぜたもち麦ごはん)を炊きました。まず竹やぶから孟宗竹を数本切りだしてきます。火にかけた時に竹が焼け落ちてしまっては失敗なので、切り出した直後の燃えにくい竹が良いのです。新鮮な竹を、斧を使って縦方向に真っ二つに割ります。次にのこぎりで節間一つ分ずつ切って竹の飯盒を作ります。節と節の間にもち麦をまぜたお米と水を入れ、アルミホイルでふたをしてそのまま炭火にかけます。



 ここから約40分で炊きあがりですが、こういう時の40分は結構長く感じます。まだか、まだかと皆さん気になります。本当は炊きあがりを見てから飲食を始めようとしたのですが、待ちきれそうもないので先に始めてしまいました。準備作業が長かったので皆さん、喉がからからでまず飲み物があっという間にはけてしまいました。そうこうしているうちに竹ご飯も炊けました。竹の飯盒で炊いたもち麦ごはんは自然の香り豊かで好評でした。



 ご飯の他には味噌汁、バーベキューと野草のサラダを用意しました。野草はイベントが始まる前に希望者に来てもらい、畑の周りにあるノビルやコゴミ、フキなどを採集してもらいました。味噌汁やバーベキューに使う野菜は農園のが間に合わなかったので直売所で柏市内で採れた野菜を使いました。
 原発事故から7年が経ち、記憶もうすれてきていますが、事故がもたらした深刻な環境汚染のことは忘れられません。柏市を含む千葉県北西部地方は大人口を抱える都市部の割に豊かな自然と広大な農地があります。かけがえのない自然と農地を守るためにも普段から地域の環境に親しむ機会を持つことはとても大事なことだと考えています。

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15299214642610 Mon, 30 Apr 2018 12:14:00 +0900
<![CDATA[土の学校、野菜の種播き始まる]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2607?site=tanaka

体験農園「土の学校」の種播きが始まりました。24日、25日に開催した第2回講習会でダイコン、ニンジン、カブ、コマツナなどの種を播きました。種を播くのは簡単です。畝の上に播く場所を作り、種が重ならないように播くだけです。ですが、その準備が大変です。

種播きの準備は310日、11日の第1回講習会から始まりました。最初の実習は畝立てですが、この時は直前に雨降りが続き畑がぬかるんだため実習ができず1週間遅れで1718日に実施しました。




土の学校の実習畑は1区画約30㎡の中に7本の畝を立てます。畝というのは作物を栽培する畝で、畝と畝の間の通路部分が畝間です。畝立てというのは畝間の土を畝に移す作業ということができます。1区画約30㎡の中で畝間と畝の面積は同じくらいなので、畝間の土を移して畝を立てるというのは区画の半分の土を残り半分に移動するのと同じです。土の学校の農作業で一番体力を使うのがこの畝立て作業です。

畝立てをやっとクリアして24日、25日の第2回講習会ではいよいよ種播きです。種を播く畝に肥料を入れてから種を播く場所を作ります。直径10㎝位の穴に播く点播き、畝の上に浅い溝を作り溝の底に種播きするすじ播きなど野菜の種類に応じて播き方も使い分けます。



今回播いた野菜の種はニンジン、ダイコン、カブ、ミズナ、コマツナ、廿日ダイコンの6種類(ダイコンの種は2種類)。ニンジン以外はすべてアブラナ科です。ということはチョウ目(チョウやガの仲間)に卵を産みつけられ孵化した幼虫に葉を食いまくられるのが心配です。対策として親のガやチョウが入ってこれないように種播きした場所全体を不織布で覆います。アブラナ科はすぐ発芽するのでいつまでも不織布をかけておくわけにはいきません。1週間くらい経ったら外します。無防備というわけには行かないので不織布を外した段階で農薬を撒布します。順調にいけば4月末からのゴールデンウイーク前にコマツナ、廿日ダイコンくらいは収穫できそうです。




今年の土の学校は初めて参加した人の数が多く、本当にいろはのいから教えなければならず、結構大変です。畝立てにクワを使うといってもほとんどの人がクワを持ったことなどありません。種播きも種が重ならないように丁寧に播こうとすると大変です。お手本を見せて済ますわけにもいかず、手とり足とりの指導なります。しかも子育て世代が多く子供さんと一緒の作業では仕事のはかが行きません。




ですが、土の学校はそれで良いのです。会員の皆さんが土の学校に求めているのは、効率性とかスピードとか、そういう都市的な価値観とは異なる田舎ならではの豊かさを求めているはずだからです。ここでの農作業の目的は青空の下、広~い畑の中で気持ちのよい汗をかくことです。そして自分が作った野菜を自分で収穫する喜びです。田舎ならではの豊かさを求めて2018年度の土の学校が始まりました。

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15299214642607 Sun, 25 Mar 2018 23:17:00 +0900
<![CDATA[ついに自社専用もち麦乾燥機を導入]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2606?site=tanaka

3月に入り順調に伸びるもち麦、5月の収穫に向けて新たに乾燥施設を導入します。柏たなか農園始まって以来の巨額の投資です。昨年末から建屋の補修、電力線の引き込みなどの準備を進め、今週初めから機械の導入を始めました。
乾燥機本体は高さ6m近く、文字通り見上げるほどの大きさですが、近頃はお米を作ってきた農家が次々とやめて行くのでこれらの農家から出る中古の乾燥機を安く入手することは難しくありません。問題は高さ6m近い機械設備を収容する建屋です。更地をコンクリートで固めてその上に鉄骨の建屋を建てるとなるとそれだけで1000万円近くかかってしまいます。どうしようかと悩んでいたところ、農園の近くでやめた農家が乾燥機を入れるつもりで建てた小屋が放置されており、土地ごと借りられることになりました。昨年秋のことでした。小屋はゴミ捨て場になっており、内装も外回りも大分傷んでいましたが年明けからゴミの山を処分し、何とか使えるところまできました。




今月に入り、昨年から申請していた電気が一部使えるようになり、小屋の修復も仕上げることができました。今週初めにまず、乾燥した麦を一時保管するための巨大なじょうごのような形をしたストッカーという設備を小屋の一番奥に設置しました。



それから乾燥機本体の搬入です。入口のシャッターを開けても高さは3m足らずです。ここに6m近い高さの機械をどうやって搬入するのかと見ていましたところ、乾燥機の底から上部まで麦を吹き上げるエントツ部分を切り離し、乾燥機本体も上下に切り離してシャッターをくぐらせ小屋の中で組み立てました。続いてエントツ部分も斜めにしてシャッターをくぐらせ本体にねじ止めします。後は制御用の装置を取り付け、回転部にベルトをはめ込むなどして乾燥機の設置作業も何とかクリアしました。



この後、3月末までに乾燥済みの麦についているゴミを取り除くための籾摺り、石抜き装置、さらに麦粒の大きさをそろえる選別機を導入して今回の設備計画は完了します。



多額の資金を投じ、たくさんの労力を費やしてまで自前の乾燥設備を持つことにした理由は何でしょうか?それはもち麦の品質向上です。
柏たなか農園のもち麦生産は米農家の設備を使わせてもらうことで成り立ってきました。米農家の設備を使えば自前の設備投資をしなくてすみ、経営的にはとても助かります。ところが、委託での生産量が増え、取り扱うもち麦の総量が大きくなるにつれ米農家依存の問題点も露呈してきました。
米農家の乾燥機を使わせてもらうには乾燥機のお掃除をしなければなりません。しかし、米農家も1年中作業日程が立て込んでおり、もち麦の収穫時期に合わせて乾燥機を掃除するための作業時間を割くことは難しく、大概収穫遅れになり、もち麦の品質低下につながります。さらに丁寧にお掃除してももみ殻付きのお米がもち麦に混入するのを防ぎきることができません。これらの品質低下要因を取り除くために乾燥機の導入という決断をしなければならなかったのです。

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15299214642606 Fri, 16 Mar 2018 10:56:00 +0900
<![CDATA[今年も幕張商談会、ネット系が元気]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2603?site=tanaka

 

今週水曜から金曜まで3日間、千葉の幕張メッセで開催された「スーパーマーケットトレードショウ」に出展してきました。このてのトレードショウとしては国内最大規模、10万人近い来場者がスーパーなど街の小売店の店先に並べる商品を調達しようと集まってきました。柏たなか農園の出展の狙いはこれら来場者を通じてもち麦の新たな販路を開くことです。

 



出展場所は同じく「地域資源活用の会」、小規模生産者らを手助けして出展できるよう手伝ってくれます。千葉県柏の柏たなか農園としては近くに千葉県ブースもありました(開店前の千葉県内企業の出店場所も写真撮りました)。ですが、これまでのお付き合いもあり昨年と同じ地域資源の会にしました。




今年で3回目、商談もだいぶなれてきました。初めはその場で商品を買ってもらうつもりでいたのですが、一般消費者相手ではありません。商談の規模も個人で消費できるほどの数量ではありません。会場ではまずもち麦ご飯を一口試食してもらい、宣伝用のチラシと名刺を渡して、来場者のニーズをお聞きし名刺をいただくまでです。後日、サンキューメールを送って初めて商談が始まります。展示会場はその入り口を作るに過ぎません。




昨年はたくさんの名刺をいただいたにもかかわらず、農園の方がもち麦の病気大発生で名刺をいただいた皆さんに「出荷できなくなりました」とごめんなさいメールを送らなければなりませんでした。今年は病気の心配はほとんどないのですが、昨年11月の2度にわたる台風など悪天候がどう影響するか不安要因があります。

 
今年もたくさんの方と名刺交換させていただきましたが、昨年と比べると大手の小売店チェーンが少なくなり、ネット販売関係が増えたように思います。ネット販売はアマゾンや楽天だけでなくこれまでリアルのお店で売っていた大手小売店も次々とネット販売に乗りだし、ネット上のお店の品揃えを強化しているようです。

  

柏たなか農園も一昨年まではネット販売をやっていましたが、もち麦だけの単品で注文を受け、荷造りして荷札を貼って宅配便業者の営業所に持ち込む作業を毎晩繰り返すのは体力的にも大変でした。メールでの注文を見落として1週間以上たってからお客さんから催促の電話をもらうこともありました。やはりネット販売は専門業者でないと無理のようです。今年はネット販売関係の方の名刺をたくさんいただき、これから新しい販路の一つとしてネット専門業者との取引も進めていきたいと考えています。

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15299214642603 Sun, 18 Feb 2018 11:43:00 +0900
<![CDATA[厳寒の空の下、屋外イベントに出店]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2602?site=tanaka

 柏市北部を走る鉄道・つくばエクスプレスと国道16号線の交差するあたりに昨年オープンした本屋さんの駐車場で12728日開催のイベントに出店の誘いを受け、出かけて行きました。柏の葉キャンパス駅から歩いて15分程度の距離です。主会場は「日本酒まつり」ということで駐車場に屋台を並べ、ところどころ飲食のできるスペースを設け、こたつなども設えて寒い季節、お酒で身体も心も温まろうという企画です。農家は主会場の外側に野菜を並べて売るというもの。柏たなか農園はいつものもち麦の試食販売に加えてキャベツも並べてみました。昨年から野菜の高値が続いているので葉物野菜も関心を持ってもらえるだろうとの読みです。



 イベント会場はT-SITEといって、蔦屋書店を核とする「生活提案型商業施設」なのだそうです。本屋といっても単に本を並べるのではなく本選びを楽しむ空間を提供しているといった趣です。そこに来るお客さんは本だけでなく何か面白いものないかと探しに来る人もいるはず、その中には自然志向、健康志向の人も少なくない…との期待から出店しました。特にこの時期は3月から始まる「2018年度土の学校」(トップページのお知らせ欄参照)の募集に力を入れています。そこで出店場所に来た人には片端から土の学校の募集案内チラシを配布しました。



 予想した通り、来てくれたお客さんらはもち麦やキャベツを買ってくれたついでに土の学校の話も聞いてくれました。「自分の畑で自分の野菜を作る」という土の学校の講習内容に関心を持ってくれる人がけっこういると手ごたえを感じました。野菜の高値が続いているので自分で作る野菜の値打が上がっていることも関心を持ってもらうきっかけになっていたようです。

とはいえ、数年に一度というモーレツな寒さにさらされての屋外イベントは来場者も大変でしたが出店者の方は1日中立ちっぱなしですからもっと大変です。しかも出店場所は昼間でも日差しが届かないので寒さが一段とこたえます。土曜、日曜と2日続きのイベントで体力使い果たしてしまいました。次に出店するならもっと暖かい季節になってからにしようかと。

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15299214642602 Sun, 28 Jan 2018 23:20:00 +0900
<![CDATA[もち麦畑はうす緑の縞模様]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2600?site=tanaka

 もち麦が発芽、柏たなか農園の畑はうす緑色の長いじゅうたんを何枚も並べたような景色になりました。寒い冬に向かってとりあえず芽を出してくれて一安心です。
 昨年までは発芽した後の畑は全面うす緑一色でしたが今年は一定の間隔を空けて種まきしたので、種を播かなかった場所は土のままで全体としてはうす緑と茶色の縞しまになったのです。なぜこんなことをしたかというと、このブログで何度も書いてきたように2017年産のもち麦が黒穂病に侵され壊滅的な被害を受けたことから学んだ栽培方法改善の一環です。



 今年は4月~5月の約1ヵ月間、ほぼ毎日朝から晩まで麦畑に入り、数百万本ものもち麦から病気に侵された黒穂を見つけては抜き取りまくりました。この際、もち麦の植わっていない畝間があるとその畝間に足を踏み入れ、畝の中に林立するもち麦の群落から病気の穂を見つけやすくなり作業効率があがります。さらに抜き取る際に少し揺らすだけで飛び散る黒穂病の胞子の拡散を多少なりとも抑えることができます。この経験からもち麦のタネ播きはばらまきするのではなく、筋状に播いておき収穫前に畝間に足を踏み入れやすくしておくことが大事だということが分かりました。
 黒穂病だけではありません。いつの間にかもち麦畑に侵入してくる菜の花などの有害な雑草や他の麦類を抜き取るにも畝間があるとなしでは作業効率に大きな差がつきます。収穫後のもち麦の品質に大きな影響があるので毎年、収穫前の有害雑草抜き取りは欠かせません。縞しま模様の麦畑にしておくことにはこういう意味があります。



 農園の真ん中に立つビニールハウスの入口には寒い風が吹く中、「柏たなかのもち麦」と書かれた旗がパタパタと音を立てています。柏たなか農園のある千葉県柏市北部は昔、田中藩という藩がありその後田中村を経て柏市に統合されました。この田中地区の農村風景の一部を構成する柏たなか農園のもち麦、来年が復活の年になりますようにと祈るような気持ちです。 

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15299214642600 Sat, 16 Dec 2017 23:30:00 +0900
<![CDATA[1ヵ月遅れのもち麦タネ播き]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2596?site=tanaka
 もち麦のタネ播き、1ヵ月遅れでようやく終了しました。当初の予定では10月下旬に播くつもりでしたが1010日ごろからの長雨で畑がぬかり堆肥を撒くこともできませんでした。11月に入ると台風が相次ぎタネ播き準備がまた中断しました。こうしてずるずると作業がずれ込んでしまったのです。




 堆肥を入れ終わったのが116日でした。その後も台風などの悪天候の合間を見ての作業でなかなか進みません。本格的にもち麦のタネ播きができるようになったのは先週からです。全体の半分を占める利根川の堤防に近い畑が終わったのが19日、最後に残った県道側の畑も今日播き終わりました。



 ここまでは柏たなか農園が直接耕作している畑ですが、他に近くの農家に委託して作ってもらっているもち麦があります。これらもやはり長雨と台風の後遺症を引きずっています。特に最大の委託先である未来農場では利根川の河川敷の畑でタネ播きしてもらうことになっているのですが、今もなお畑に水たまりが残っておりトラクターなどを畑に入れられる状況にはなっていません。この分だとタネまきは12月に入ってしまいそうです。隣りの千葉県野田市の農家にももち麦の栽培を委託していますが、こちらもタネ播きは先週末でした。全体に大幅遅れのスタートになりました。

 2017年産のもち麦は黒穂病の大発生で全体の半分以上をつぶす事態となりました。これに懲りて今回はタネ播き用の種子はすべて消毒済のものを購入しました。タネの段階で対策を打っているので2018年産では病気の発生はないはずですが… 2017年産は大幅減収のため、すでに在庫が底を尽きかけています。2018年産こそはまともな収穫にしたいのですが、遅いスタートがどう響くのか心配です。

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15299214642596 Wed, 22 Nov 2017 18:37:00 +0900
<![CDATA[長雨+台風+また台風?]]> http://kashiwa-tanaka.jp/blog/2595?site=tanaka

 1010日ごろからつづいた長雨、その後の台風で柏たなか農園の畑は大きなダメージを受けました。9月から出荷を始めた四角マメは長雨と日照不足でサヤが硬くなり変形したものが多くなってきました。さらに台風による強風のため四角マメのつるを絡ませていた鉄パイプ製のアングルが倒され、鉄パイプが曲がり、一部はパイプが引きちぎられていました。これまで経験したことのない強い風だったことが分かります。四角マメの出荷はこれで終わってしまいました。




 体験農園の会員がトマトなどの雨よけ栽培に使っていた鉄パイプのアングルも見事に倒されました。アングルは鉄パイプを左右2本、馬蹄形に組み合わせて立てたものに縦方向の直管パイプを接続部品を使って固定させ、作物のつるがからむように網目状のネットを張ります。やがてつるがネットに絡みながら伸びてその重量がアングルにかかっても耐えられるようになっていますが、今度の台風はこのようなアングルの構造をいともたやすく倒してしまったのです。アングルは普通、接続部品を外せば簡単に解体して別の場所で組み立て直すこともできるのですが、今回の台風ではひしゃげてしまったアングルを構成している鉄パイプが不自然に折り曲げられ、さらには引きちぎられほとんど再利用できなくなってしまいました。

 柏たなか農園の主力作物であるもち麦はちょうどタネ播き時期にきているのですが、これも長雨で畑がぬかってしまい作業にかかれません。タネ播きはまず堆肥を大量に投入し、その後もち麦のタネと元肥を播きます。ところが堆肥を散布する作業が大幅に遅れたため、タネ播きまでたどりつけません。それどころか、もち麦の栽培を委託している農家の畑の一部は利根川の堤防の外側にあるため季節外れの台風による増水で完全に水没、いつタネ播きできるか見通しも立たない状況です。

 大混乱に陥っているもち麦のタネ播きですが、今週末には次の台風が近づいているようです。ここで再び強風と大雨が来るとさらに深刻な事態が予想されます。明後日の土曜日は一般市民の申し込み者も加えてサツマイモの収穫体験を予定していますが、実施できるかどうか微妙になってきました。今年の柏たなか農園の畑は、春はもち麦が黒穂病に襲われ、秋は長雨と台風に苦しめられで大変です。

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15299214642595 Thu, 26 Oct 2017 21:28:00 +0900