「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2020年10月31日 11:49 pm
農園の秋の一番のイベントといえばイモ掘りです。10月は3回開催しましたが2回目に予定していた17日が雨天で翌18日に変更となり、都合悪かった人が流れ込んだこともあり31日は110人を超える、農園としてはかつてないものすごい参加者数になりました。
イモ畑いっぱいに広がる芋の枝葉を取り除くことから始めます。芋のつるを残していたのでは仕事にならないのでまず枝葉をまとめて畑の外に出します。それからやっとイモ掘りが始まります。この日の参加者はほとんど子連れです。親たちはできるだけ子どもにイモ掘りの作業をさせたいのですが、子どもにやらせても作業ははかどりません。イモ畑を区切って参加者ごとに区画を割り振るのですが、参加者も早いチームと遅いチームができてしまいます。農園長の私が声を張り上げて作業の指示をするのですが、「イモ掘りは競争ではありません」と最初に断っているのでせかせたくありません。結果、のどかな時間が過ぎていきます。
掘り出した芋を軽トラで運んで畑の広場のビニールシートに広げます。その後は掘り出した芋をみんなで山分けします。この日はたくさん掘り出せたのでその分、たくさんのイモをお持ち帰りいただくことができました。その後、もみ殻くん炭焼き器を使って焼き上げる農園特製の焼き芋を試食してもらいました。
最後は農園のあちこちを回って作物を収穫してもらう農園ツアー、ハロウイーンカボチャのくりぬきワークショップ、たき火と3コースに分かれて農園の秋を最後まで楽しんでもらいました。10月31日がちょうどハロウイーンに重なったこともあり参加者数が多くなりすぎないかと心配でしたがちょうどカボチャの数だけ参加者が集まってくれて、みんなで自作のハロウイーンカボチャをお持ち帰りいただくことができました。農園ツアーでは広~い農園全体を案内し、ピーマン、コマツナなど農園の畑に植わっている野菜を収穫してもらいました。
今回、参加者数がとてつもなく多くなったのは、やはりコロナによる感染者の広がり、人が集まる場所への集中が規制されるなどの中で、残された数少ない開放空間ということで農園に人気が集まったのだと思います。
投稿日:2020年6月28日 6:10 pm
農園の主力作物のもち麦は冬の作物、寒さと乾燥が大好きなもち麦にとって夏は農閑期。5月末に収穫を終え、次の種まきの11月まで畑は空いています。これまでもところどころ耕しては夏の作物を栽培してきたのですが、今年は本格的に活用することにしました。
利根川に面した約30アールの畑は四隅にスイカを植付けました。利根川の堤防のすぐわきには10月末のハロウインで使うお化けカボチャ用のカボチャも一人の会員さんの発案で栽培を始めました。
西側の畑は昨年までサツマイモを植付けていましたが今年はサツマイモのエリアを広げると同時に、四角マメのエリアを設けました。四角マメは6月半ばに鉄パイプを組み立て(アングル)ネットを張ってその下に苗を植付けました。サツマイモはこの週末に土の学校会員の皆さんに参加してもらいイモ苗を約900株植付けました。
市道に面したエリアは一番奥がもち麦の収穫前の5月中頃から栽培を始めたエリアで、ナス、ピーマン、万願寺トウガラシ、キュウリ、トマト、メロン、サトイモ、早いスイカを栽培しています。もち麦収穫跡にはカボチャ、スイカ、キュウリの畝を立てました。さらに鉄のパイプを組み立てた構造物の屋根の部分に雨よけ用のビニールをかけて、糖度の高いメロンの苗を植付けました。メロンは水はけが重要で、砂土のような雨が降ってもほとんど流れ落ちてしまう土壌が良いとされます。柏たなか農園の畑でうまく行くかどうか、昨年はほんのお試しでしたが、今年は本格的に取り組もうとしています。
このほか、土の学校では自由区画といって会員が自分で計画を立てて好きな作物を栽培するエリアを設けていますが、さらに夏期限定で麦刈り跡の一部を開放しました。
麦畑をフルに活用することで柏たなか農園の夏~秋はこれまでより一段と賑やかになります。これらの作物を収穫するイベントなどを数多く開催する計画を立てています。いろいろなところでイベントスケジュールを公表して行きます。たくさんの方々のご参加をお待ちしております。
投稿日:2020年5月17日 11:39 pm
週末の2日かけて、四方に緑のカーテンを巡らした「夏の涼み処」の骨組みを作りました。本来は土の学校の中で希望者だけが参加する選択種目の一つであるゴーヤの第1回の講習で、ゴーヤのツルを這わせるネットとそれを支える竹の支柱を組み立てるのが目的でした。ですがこの後、天井部分を遮光ネットで覆えば風は通すが強い日差しは避けられることになり、そのまま夏の涼み処になるのです。今年の夏も猛暑が予想される中で、ゴーヤが順調に育って緑のカーテンができれば今夏は少しはしのぎやすくなると期待しています。
柏たなか農園には夏の間、強い日差しを避けるための木立などありません。西北方向に杉の木立がありますが、午後の2時過ぎになってようやく日陰ができる程度です。教室に使っているビニールハウスは天井部分に遮光のフィルムを使っていますが、真夏になると暑くてハウスの中にはいられません。というわけで土の学校の会員の皆さんには、真夏に畑に来る際は気温が高くなる時間帯は避けるように案内しておりました。
昨年もゴーヤを利用した涼み処を作ったのですが、高さが低く背の高い人は入りづらい、水はけが悪く大雨の後など使えないといった課題もありました。今年は昨年より快適に過ごせるように全体に高くし、水を流す溝を掘るなどの改善を加えました。
作業に加わってくれた会員の皆さんは土曜日は雨模様、日曜日はかなりの暑さの中で頑張ってくださいました。しばらく営業自粛の流れが続く中で会員の皆さんもお出かけしづらい状況があり、数少ない開放空間である農園に人が集まりやすいということはあったでしょう。お子さん連れもたくさん来てくれました。畑なら人が密集することもなく、思い切りおいしい空気を吸うことができます。このように農園には開放空間を提供するという役割もあるのだと認識を改めさせられました。
投稿日:2019年8月5日 7:08 pm
毎夏開催してきたスイカ収獲イベントを今年も8月18日と24日、25日の3回開催することにしました。7月のブログで紹介したようにスイカが一部出遅れており、イベントの日程に間に合うかどうか心配です。
今年のスイカ畑は道路を挟んで利根川側と県道側の2カ所に分けました。利根川側の畑には重さが8kg~12kgにもなるゴジラスイカを植えました。県道側は3kg~5kg程度のラグビーボール型のスイカです。こちらは果肉が黄色い「アジアン」という品種を北側に、果肉が赤い「コンガ」という品種を南側に植え付けました。異なる品種のスイカを近くに植えると交雑してしまうことがあるのでできるだけ離れた場所に植え付けるようにしているのです。
生育が遅れて心配というのは利根川側の畑に植え付けたゴジラスイカです。梅雨が長びく間に病気が広がり、初期の生育はきわめて不順でした。それでも病気の症状がひどくなかったものはつるが伸び、畑はスイカの葉で覆われるほどになり、黄色い花も咲きだしました。ところが咲く花は雄花ばかりで雌花がなかなか咲きません。雌花が咲かなければスイカができません。
7月末に梅雨が明けると同時に強い日差しと高温でスイカの樹勢は一気に回復したように見えました。雌花もちらほら顔をのぞかせています。あわてて雄花の花粉を雌花の柱頭に振りかける授粉作業をやっています。スイカが収穫できるのはだいたい授粉から35日程度といわれています。ということは今頃授粉しても8月18日から始まる収穫体験イベントには間に合わないということです。
一方、県道側の畑に植え付けたラグビーボール型のスイカは梅雨空の下でも少しずつ授粉作業を進めることができました。梅雨明け宣言が出た7月29日ごろには一部、動物に食い荒らされ、カラスに突かれるなどの事件も起きたので急きょ、少し育ち始めたスイカすべてに袋掛けをして彼らが触れることができないようにしました。
授粉作業をしたスイカの雌花のわきには目印になるように長さ90cmの支柱を立てるようにしているのですが、今は雌花からできた実が育ったところで袋掛けをして支柱を抜くという作業を毎朝やっています。動物による食害を防いだので、このまま猛暑日が続けばスイカ収穫イベントに間に合いそうです。
スイカ収穫体験の本番まであと2週間足らずになりました。畑のある柏たなか駅を中心に周辺の住宅街に宣伝用のチラシを撒いたり、柏市の広報紙にお知らせを掲載したりして集客をしてきました。その結果予想を上回る申し込みが殺到したため、受付は締め切ってしまいました。それでもものすごい数の参加者が柏たなか農園のスイカ畑に来られます。あと1週間梅雨明けが早かったならずい分安心だったと思います。いまはひたすら強烈な日差しと高温がこのまま続けば良いと願っています。
投稿日:2019年7月1日 7:54 am
この夏は野菜の収穫体験イベントを次々と開催します。ミニトマト、ナス、ピーマン、万願寺トウガラシといったナス科の作物。キュウリ、スイカ、カボチャなどのウリ科作物。さらにマメ科のエダマメ、ラッカセイ、シカクマメ。そのほかトウモロコシ、オクラなどいろいろ植え付け収穫体験に備えてきました。
イベントは夏休み期間に集中的に開催します。自然豊かな千葉県柏市ならでは農産物収穫体験イベント、是非ご参加ください。(おしらせ欄参照)
柏たなか農園では主力のもち麦(もち種の大麦=品種はダイシモチ)を5月末に刈り取り、乾燥などの作業を経て一段落。麦刈り跡に春先から用意してきた夏野菜の苗の植え付けを進めます。いわばもち麦の裏作のようなもので、広~い畑にゆったりと畝間をとって植え付けてきました。
これらの作物の一部、収穫がまもなく始まり、7月後半から8月にかけて大収穫期を迎えます。ピーマンはすでに始まりました。続いてナス、エダマメなども採れ時を迎えます。
キュウリは黄色い花を、オクラは花びら白で付け根が赤いかわいい花を咲かせています。ミニトマトもこれから実が赤く色づき収穫期に突入です。
8月中頃からはスイカです。今年のスイカは最大で11~14kgにもなる「ゴジラスイカ」と中くらいの「ラグビーボ-ル型」の2種類。ゴジラスイカというのは巨大な長丸スイカで外はしましま模様。中身は赤く自然の甘みがあり、全体が大きい分だけ果肉もたっぷり、一家で一度に食べきれないほどです。
ラグビーボール型は外皮が暗緑色で中身が「赤」と「黄色」の2タイプを植えました。食べやすい大きさで甘みもかなりです。いずれも黄色い花が咲き始めておりまもなく受粉し実を付けます。1ヶ月あまりで収穫始まります。ほぼ同時期にカボチャもできてきます。マメ科のシカクマメも収穫期です。
ラッカセイはさらに遅く9月後半からの収穫となり、その後サツマイモです。もう夏野菜ではなく秋野菜になります。