「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2020年6月28日 6:10 pm



農園の主力作物のもち麦は冬の作物、寒さと乾燥が大好きなもち麦にとって夏は農閑期。5月末に収穫を終え、次の種まきの11月まで畑は空いています。これまでもところどころ耕しては夏の作物を栽培してきたのですが、今年は本格的に活用することにしました。


利根川に面した約30アールの畑は四隅にスイカを植付けました。利根川の堤防のすぐわきには10月末のハロウインで使うお化けカボチャ用のカボチャも一人の会員さんの発案で栽培を始めました。

 西側の畑は昨年までサツマイモを植付けていましたが今年はサツマイモのエリアを広げると同時に、四角マメのエリアを設けました。四角マメは6月半ばに鉄パイプを組み立て(アングル)ネットを張ってその下に苗を植付けました。サツマイモはこの週末に土の学校会員の皆さんに参加してもらいイモ苗を約900株植付けました。




市道に面したエリアは一番奥がもち麦の収穫前の5月中頃から栽培を始めたエリアで、ナス、ピーマン、万願寺トウガラシ、キュウリ、トマト、メロン、サトイモ、早いスイカを栽培しています。もち麦収穫跡にはカボチャ、スイカ、キュウリの畝を立てました。さらに鉄のパイプを組み立てた構造物の屋根の部分に雨よけ用のビニールをかけて、糖度の高いメロンの苗を植付けました。メロンは水はけが重要で、砂土のような雨が降ってもほとんど流れ落ちてしまう土壌が良いとされます。柏たなか農園の畑でうまく行くかどうか、昨年はほんのお試しでしたが、今年は本格的に取り組もうとしています。




このほか、土の学校では自由区画といって会員が自分で計画を立てて好きな作物を栽培するエリアを設けていますが、さらに夏期限定で麦刈り跡の一部を開放しました。



麦畑をフルに活用することで柏たなか農園の夏~秋はこれまでより一段と賑やかになります。これらの作物を収穫するイベントなどを数多く開催する計画を立てています。いろいろなところでイベントスケジュールを公表して行きます。たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

投稿日:2020年4月6日 12:30 am



 44日と5日の土の学校第3回講習会はついに青空教室での開催となりました。コロナ対策で、とにかく閉ざされた会場にたくさんの人を集めて話をすることが危険ということになってしまい、やむなくこれまで会場に使っていたビニールハウスから机と椅子、それにホワイトボードをハウスの前の広場に出して講習会場にしました。

4日は風もなく穏やかに晴れたのでかえって気持ちよいくらいでした。5日は少し冷え込んだので講習はごく短い時間で切り上げて実習畑の区画に分かれての作業に移行しました。正午近くに雨が降り出したので結果的には座学を早めに切り上げたのが正解でした。




今回第3回講習会での主な作業はエダマメとインゲンの種まきでした。3月の第1回、第2回に比べて作業量が少なく、比較的短い時間でできる内容でした。このため、座学の時間も短くすることができたわけです。講師も受講者もマスクを着けての異様な姿ですが、これもやむなしです。

天気さえ良ければ青空教室での講習の方がいいかもしれません。畑で作物を育てること自体、自然環境の中での営みであり、座学も自然環境の中でやれるなら理想的ともいえます。この日畑にきた子どもたちは座学には加わらず畑や周りの草むらで遊びに夢中になっていました。農園のある千葉県柏市も学校はほとんど休みで4月から始まるはずの新学期も開校の見通しが立たない状況で、子供らにとっても自然に触れ身体を動かすいい機会になったようです。




これから気温も上がってゆくので、次回以後も青空でやりたいところです。ただ、やれるかどうかは天気次第です。悪天候で青空教室は無理となった場合どうするのか、それはコロナ問題がどうなるかにかかっているといえます。これまで講習会ごとに作業内容を簡単なメモにして配っていたのですが、もし引き続き厳しいコロナ対策が求められる状況であれば配布していたメモをネットで送り、農園での講習はなしにして実習畑の作業だけという方法も考えられます。

カテゴリー: 土の学校 柏たなか

投稿日:2019年12月6日 1:01 pm



東京・大森に全国の「食の逸品」が集まるアンテナショップ的なお店「TSUMUGI」が誕生、柏たなか農園の主力作物であるもち麦も置いてもらいました。初めて激戦区・東京に常備店ともいえるお店ができたわけです。全国の食品関係のバイヤーさんとの商談、そして一般消費者への販売も行っているので是非一度足を運んでもらいたいと思います。




TSUMUGIの店頭には全国から集められた「逸品」といわれるだけの質の高い農水産物加工品が並んでいます。北海道の昆布、秋田のいぶりがっこ、山形のフルーツゼリー、茨城の納豆、干いも、静岡の鯖、お茶、愛媛のみかん、屋久島の焼あご・・・などなど。これだけだとお馴染みの地域特産物を並べただけのような気もします。ところが、ここに置かれている商品には一品ずつこだわりがあり、商品化から販売に至る感動の物語があるものばかりです。




たとえば茨城の納豆。納豆といえば水戸納豆がよく知られていますが、この店に置かれているのは「日立の納豆」。第二次世界大戦末期に東京を焼け出されて日立に逃れてきた一家が始めた納豆メーカーで、独自の商品開発を続けた結果が全国コンテストでの農林大臣賞など幾たびかの受賞歴につながったといいます。見ただけでも創意工夫の跡がわかる納豆です。




長野・川中島地区からは衰退する農業の立て直しを目指して地域の企業と農家、小売店、メーカーが協力して開発した果物系の加工食品を出しています。この地区ではかつて「川中島白桃」で知られ、他にもリンゴ、ラ・フランス、ブドウ、アンズなど豊かな果物産地だそうです。




沖縄からは一時途絶えていた伝統の製造技術を復活させて作った黒糖とそれを使った菓子が出ています。鹿児島県の屋久島の焼あごはよく知られていますが、この店に置いてあるのはちょっとしたアイデア商品です。焼あごが入っている細長い瓶の容器で、その中に普通の醤油を入れておくと独特の出汁のきいた極上の醤油になるというものです。




 まだまだ物語のある商品がたくさんあります。話を聞かせてもらうと、なぜこの店に置かれているのかがよく分ります。店を主宰するのは地域資源活用の会という地方産品掘り起こしをめざす団体で、柏たなか農園も以前、千葉市の幕張メッセで開催された日本最大の食品商談会「スーパーマーケットトレードショー」に出展するのにお世話になったことがあります。そして今回、再びお世話になっています。

 柏たなか農園のもち麦は千葉県柏地方ではそこそこ知られるようになってきましたが、首都圏、さらに全国に販路を広げてゆくために東京のアンテナショップにも大いに期待したいところです。TSUMUGIに集う全国の「逸品」の中で柏たなか農園のもち麦が存在感を持ち続けることができるか試されているともいえます。

 

カテゴリー: 出荷情報 柏たなか もち麦

投稿日:2019年10月15日 11:37 am



 柏たなか農園の北側にある利根川が増水して堤防の際まで作られていた田畑がすべて水没、反対の茨城県側まで広がる巨大な「利根川湖」になってしまいました。このあたりの利根川は川幅が約2kmあります。堤防に上ってみると川幅いっぱいに増水した水が十数kmも続いているのが見えます。12日の台風19号が、日本最大とされる利根川の流域全体に降らせた大量の雨を利根川下流に送り出しました。下流の利根川の水位は急激に上昇し洪水の危険性が高くなりました。そこで遊水池に水を放流して利根川の水位の上昇を抑えたのです。

 利根川のように大きな川は氾濫を防ぐための「堤防」の他にもう一つ、「越流堤」といって川の水を流す部分と普段は田畑などに使える土地を仕切る堤防を築き、堤防との間を遊水池にしています。そのため、台風の季節になると利根川の水位を抑えるために越流堤の外側に放流して遊水池を田畑もろとも水没させてしまいます。




 遊水池は利根川両岸の茨城県側と千葉県側にあり、利根川の水位の上昇が心配されるとき、まず最初に茨城県側に放流します。それでも間に合わない時に千葉県側にも放流します。今回は茨城県側と千葉県側でほぼ同時に放流されたようです。今回の台風による水位の上昇が早く、それだけ危険性が高かったためでしょう。

 台風が通り過ぎるのを待って13日早朝に茨城県側から千葉県側に利根川の橋を渡ったときは利根川が増水していても遊水池部分には特に変化は見られませんでした。それが午後になると遊水池はみるみる間に水没して行きました。遊水池の真ん中を通る農免道路も田や畑も野菜を栽培するビニールハウスも。水面から上に出ているのは送電線の鉄塔と電信柱だけです。

堤防のわきに立ってみると堤防の高さに迫っているのが分ります。利根川の水は最後は東端の千葉県銚子から太平洋に流れ出ます。時間が経てば利根川の水位も下がりますが、上流からの雨水の流れが収まらないので水位が元に戻るには時間がかかります。その間、水没した田畑の作物は全滅してしまいます。今年の稲刈りは終盤に近かったのですが、11月まで稲刈りを予定していた大規模農家は大きな被害を被ったことでしょう。




 柏たなか農園の畑は堤防より一段高い場所にあるので直接的な被害はありませんでした。それでも畑のわきを通って利根川に向かう水路には利根川の水が逆流して水路の周りまで水没させ、沼のようになってしまいました。地球温暖化のせいで年ごとに台風が大型化しているといわれます。この先、どんな気象になっていくのか心配です。

カテゴリー: 柏たなか 気象異変

投稿日:2019年9月9日 10:46 pm



台風15号、農園始まって以来のものすごい台風でした。以前の台風の被害を全部足し合わせたような被害が引き起こされました。農園の中心部に立っているビニールハウスのわきに作った「夏のすずみ処」はペシャンコにされました。近くの竹林から林の保全をかねて伐りだしてきた竹を組んで作った60㎡ほどの施設ですが、周りに植えたゴーヤ、キュウリ、シカクマメが緑のカーテンになって日陰を作りちょうど良い夏のすずみ処になっていました。枝葉を延ばした分、重さがかかり台風には抵抗できなかったようです。土の学校の講習メニューの一つとして栽培しているシカクマメの方はつるを絡ませるために立てたキュウリ用のアングルが強風でグシャっと曲がってしまいました。



資材の保管庫もやられました。車の通路と並行においてあったはずのユニットハウスが約30度ずれて変な方向を向いています。以前も同じような経験があり、その後少しの風では動かないように周りに鉄の杭を打ったりしていたのですが、到底強風にはかなわなかったようです。利根川側の資材保管用の物置はすぐ下の車の通路に倒れ込み通路を塞ぎました。倒れ方が悪くて天井と床が逆になり床が上を向いた形で、当然中の資材類もひっくり返って中はめちゃめちゃになっているはずです。通路をふさがれては車が通れないので通路の真ん中より端の方へずらしましたが、人の力では全体を動かすのは難しそうなので、抜本対策は少し先にしました。



畑の作物にも大きな影響が出ました。トマトやキュウリ、ゴーヤのために組み立てた支柱はほとんど倒されました。ナス、ピーマン、万願寺トウガラシ、モロヘイヤも軒並み倒されたり斜めに傾いたりしています。ちょうど夏の野菜から秋冬野菜への切り替え時なので、倒されたものは早く撤収して次の秋冬野菜に集中したいです。



秋冬野菜のとっかかりとして今月初めに植え付けたキャベツ、茎ブロッコリーは虫の浸食を防ぐため防虫ネットをかけておいたのですが、ほとんどはがされました。この後植え付ける作物の苗は隣のビニールハウスで育てていたのですが、これもハウスの窓から吹き込む風で傾いたり葉がちぎれたりしていました。




幸い、畑の真ん中に立つ2棟のビニールハウスは無事でした。大きなビニールハウスは「土の学校」の講習会場として使っているので、ちょっとやそっとでは倒れないようにかなりな強度の構造にしています。小さな方のビニールハウスも苗作りなどで使っているのでかなり頑丈な作りにしています。

台風はこのところ毎年のように日本のどこかで大被害をもたらしており、今回はとうとう関東地方に上陸してしまいました。この先も台風が強くなる傾向なら畑の防御態勢も見直さなければならなくなりそうです。

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