「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2016年2月27日 9:58 pm

 2016年度土の学校開講まであと1週間、実習畑の区画作りなど準備追い込みです。前年度に実習用に使った畑に堆肥を入れもう一度耕し直してから新年度の受講者のための区画を作ります。



 前年度の実習畑に堆肥を入れてトラクターを走らせただけの平坦な畑に区画の位置決めをします。まず3辺が111.4になるように長いひもを使って大きな直角3角形の定規のようなものを作ります。この巨大3角定規を使って畑の中のタテヨコの方向決めます、そしてタテ9.1m、ヨコ3.5mの長方形の区画をできるだけタテヨコがうまく並ぶように配置します。区画の4隅にスチールの杭を立てて区画の境の目印にします。杭を立てるだけなら簡単なのですが、もう少し踏み込んだ作業をします。第1回講習会の作業にかかる負担を軽減するためのです。

 3月の第1回講習会では長さ2.9mの畝を7本立てる作業をしてもらいます。畝を立てるというのは畝と畝の間=畝間の土を畝に移動させるという作業です。畝と畝間の面積は同じくらいですから区画のほぼ半分の面積の土を残り半分に移動させるのと同じです。かなりの重労働になってしまいます。そこであらかじめ畝間にあたる場所に耕うん機で溝を掘っておきます。溝を掘った分だけ高低差ができているので畝立て作業はその分だけ負担軽減になります。



溝掘りに使うのは手押しの耕うん機です。馬力はあるのですが、何といっても重くて操作が大変。真ん中の車輪から後ろの部分に比べて前の部分が異常に重く、普通に走行しながら耕うんする時でも手元のハンドルを常に下の方に押さえておかなければハンドルごと跳ね上がってしまいます。方向転換などの操作は耕うん機の跳ね上がりを抑えながら左右に回転するための操作をしなければならず、大変な力仕事になります。




 1区画あたり7本の畝を立てるので畝たてのための溝掘りは1区画につき8本。区画と区画の間、実習畑全体の外縁にも溝を掘るので全体では300を超える溝を掘ることになります。1日では到底終わりません。重くて暴れ馬のような耕うん機を数時間動かすと腕も腰も背中も痛くなります。開講準備で最大の難所を乗り越えて来週末には2016年度土の学校がスタートです。

カテゴリー: 土の学校 農業資材

投稿日:2015年3月25日 11:41 pm



 不安に思っていたことがついに現実のものとなってしまいました。柏たなか農園の2015年産もち麦の生育が思わしくないのです。3月は麦が一番伸びる時期です。いつもの年なら3月初めに缶コーヒー1本分もなかったもち麦の背丈が月末には缶コーヒー4本分にもなります。今頃はもち麦の緑の葉が伸びてほとんどすき間がないほどもち麦で覆われます。ところが今年は3月も終わろうとしているのにもち麦畑はすき間だらけです。原因は種播き後の畑をトラクターで耕うんしてタネと土を混ぜる作業がうまく行かなかったためと思われます。

 トラクターをはじめ農業機械にかける費用はできるだけ抑えてきました。農産物の売り上げがわずかしかないのに高額の農業機械を購入したら到底収支を償うことはできないからです。そこでヤフオクなどを使って安い農業機械を購入し、壊れたらまたネットで探すといったやり方を繰り返してきました。
 安く購入すれば当然リスクもあります。オイルや水が漏れていたり、ロータリーの上げ下げがうまく作動しなかったり--などあって、購入直後にそこそこの修理をしなければなりませんでした。それでもだましだまし運転して何とかしのいできました。ところが一昨年購入した25馬力の中古トラクターは度を超えていました。一昨年11月のもち麦の種播きはしのいだのですが、昨年の種播きではついにロータリー部分がうまく作動しなかったようです。今年に入ってから農業機械メーカーの営業担当者に診てもらったところ「修復不能」と宣告されてしまいました。2シーズン持たなかったのです。

 柏たなか農園のもち麦の生産は現在2カ所で行っています。利根川堤防に面した一段高いところにある柏たなか農園の農場と利根川堤防内の未来農場です。未来農場は生産委託という形でもち麦を作ってもらっており、今日時点で順調に生育しております。この未来農場への生産委託があるので2015年産もち麦は販売ができないといった事態は避けられそうですが、それでも生産量が予定数量を割り込むのは必至の情勢です。
 2015年度の土の学校の実習畑作りは2月に作業をしなければならず、この時はトラクターによる耕うんだけは近所の農家さんにおねがいしました。しかし、このままずうーっと近所の農家さんのトラクターをあてにするわけにはいかないので再び中古のトラクターを購入することにしました。農園の収支からするとかなりの負担ですがやむなしです。新品の農業機械を現金正価で買うのは簡単ですが、それで柏たなか農園の経営が成り立つとは思えません。リスクがあると分かっていても中古の農業機械を見つけてくるしかないのです。



投稿日:2015年2月28日 10:39 pm



とうとう2015年度の土の学校の開講まで1週間になってしまいました。実習用の畑を作る作業が遅れに遅れています。一昨日、雨降り前と今日の午前中でようやく畑の耕うんが終わりましたが畝の周りに溝を掘るなどの作業はまだ着手できていません。遅れた理由は単にトラクターが壊れてしまったためです。



一昨年の秋に中古で安く購入したトラクターがわずか1年でダメになってしまいました。結果的には安物買いの何とやらになってしまったのですが、いまさら中古をやめて現金正価主義に変える気は毛頭ありません。現代の農業が機械なしでできるとは思えませんが、その機械を現金正価で買っていたのでは機械の代金を払うために農業やっているような結果になることは分かり切っています。とはいえ、新年度の体験農園がスタートするこの時期に新しい中古の(変な表現ですが)トラクターを探す時間もありません。というわけで、今回は畑の近くの農家に耕うんの作業をお願いすることにしました。初めはトラクターをお借りするつもりだったのですが、人に貸すのは心配ということで自分で作業をすることまで引き受けてくれたのです。

土の学校の実習用の畑は去年まで農園を横切る市道のわきだったのですが、新年度は受講者数が増えたのでこれまでの市道わきだけでは実習用の畑が足りず、利根川の堤防に近い場所の麦畑を一部つぶして新しい実習畑を作ることにしました。去年までが約10アールでしたが今年はさらに10アール以上増やすことになりました。



新年度に向けて実習畑の用意以外にも準備しなければならないことがたくさんあります。受講者数が増えれば毎回の講習会の参加者も増えるわけでその分、テーブルやいすも増やさなければならないでしょう。クワやコテなどの作業具も昨年壊れてしまったのを補う以上に用意しておかなければなりません。去年使った農業資材で壊れたりで再利用できないものは清掃工場にもっていかなければなりません。他にもいろいろと見落としているのがあるのではないかと心配です。

明日で新年度土の学校の説明会が終了、いよいよ3月7、8日から2015年度土の学校がスタートします。向こう約1年間(11ヵ月間)天候を見ながら病気やバクテリア、動植物による作物への影響を考え、早めに対策を立てなければなりません。気を抜けない日々が始まります。

 

投稿日:2015年1月11日 5:37 pm

 2015年の年明けは寒さに加え強風が吹き今年も天気は大荒れかと思いきや、この週末は風もおさまり農園は平穏そのものです。水路を挟んで向かいの林には陽がおだやかな光を注ぎ、空には真綿のような柔らかい雲がゆっくりと動いています。この時期、畑の仕事に追われることもほとんどないので、のんびり過ごしています。改めて農園のまわりをながめて見るとのどかな風景に気持ちが和みます。


 体験農園「土の学校」の実習畑ではほとんどの作物が昨年末で収穫が終わりました。防寒対策で頭をわら縄で縛ったハクサイがところどころ残っている程度です。人の出入りも少なくなり、すっかり静かな畑になりました。

 

人気者のヤギくんはかまってくれる人がいなくて少し寂しそう。雑草も少なくなり、枯れ草や木の皮をはがして口に入れたりしています。時々、杉の木立に分け入り、木の枝に首を伸ばして好物の木の葉を食いちぎって食べることもあります。

 

さて、このおだやかな日々はいつまで続くのでしょうか?昨年は暑さ寒さがいつもとは違い野菜作りはずいぶん苦戦しました。今年の天気はこの週末のように平穏無事に行くでしょうか?それとも大荒れになるのでしょうか?肝心なことは天気が予想どおり行かなかった時の対策をどこまで用意しているかということにあります。作物や品種、栽培期間の選び方であり、肥料や農薬、その他の農業資材の使い方です。いろいろ考えているうちに農繁期が来てしまいそうな気がします。

投稿日:2014年7月5日 11:29 am


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月末に刈り取ったもち麦の刈り跡に残した麦わらが大活躍です。スイカとカボチャ畑では畝と畝の間にワラを敷きつめました。体験農園ではナス、サトイモ、キュウリなどの根元に敷いてわらマルチにしました。麦農家でなければできない栽培法だと自慢しています。


スイカは苗を
5月中ごろに80本植え付けました。この時はまだ麦刈り前だったので麦わらなしでスタートしました。麦刈り直後に麦畑から麦わらをスイカ畑に移動して、スイカのつるが伸びている下にわらを敷きました。6月中ごろにはスイカの第2弾として麦刈り跡に4160本のスイカ苗を植え付けました。こちらは麦刈り跡に植え付けたので、すでに麦わらが刈り倒されており、わらを敷く作業は簡単です。

スイカと前後してカボチャ苗も植え付けました。カボチャ畑は同じウリ科のスイカと交雑させないように道路を挟んで反対側にしました。こちらも麦刈り跡で、刈り倒された麦わらをそのまま広げてわらマルチにしました。

 

こうしておくとスイカのつるが麦わらの上に伸び、雨が降っても葉が泥まみれにならずにすみます。やがてスイカの実が大きくなった時にはわらの上なので直接地面に接することなく、湿気や害虫の被害を軽減できると考えています。

体験農園では梅雨前線が居座るこの時期が全体の折り返し点にあたり、トマト、ナス、キュウリといった実もの野菜が収穫期を迎えます。この先、梅雨が明けると連日の暑さに加え、日照りが続くかもしれません。その時に野菜の根元に麦わらを敷いてわらマルチにしておくと水分の確保、病害虫被害の軽減につながります。もっとも、麦わらが害虫の隠れ家になることもあるので時々は麦わらの陰に害虫が潜んでいるか点検も必要です。

 

今年の麦刈りは531日に終了しました。6月に入ったとたんに大雨となり、そのまま長い梅雨が続いています。今思い返すと、5月末に収穫を終えておいて助かりました。ここ数年とは比べ物にならないくらい良く降ります。この先、日照が少なく気温が低いとスイカのできが心配です。なかなか明けない梅雨に気をもんでいます。

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