「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2020年3月28日 10:29 pm



 毎年3月初めに開講する柏たなか農園の土の学校、今年は世界的なウイルス感染の拡大でといった重苦しい状況の中でしたがとにかく開講し2回目の講習会まで来ました。すでにダイコン、ニンジン、カブ、コマツナ、ミズナ、廿日ダイコン、ホウレンソウ、シュンギクと春の葉ものの種まきを終え、アブラナ科はほとんど発芽しました。




土の学校は年間通して野菜の栽培を楽しむのですが、そのためにはまず畝を立て、元肥を入れ、マルチシートを張り、といった野菜作りのインフラを構築し、その上に種を播かなければ始まりません。世情が落ち着くまでなどと言っていたら何にもできないのでとにかくスタートしたわけです。




学校の授業はビニールハウスでの講習があり、その後実習畑に出て講習の内容に沿って畑仕事をこなしていきます。ビニールハウス内は会員のみなさん、お子さんも含めて4050人程度の席が満員状態になることもあります。心配したら切りがないのですが、大人数で集まることを控えるようにとのお達しが出されている中でどうしたらよいか、講習会を主宰する側としては気が重くなります。

 

9年前の2011年を思い出します。この年の土の学校は312日、13日にスタートする予定でした。その前日が3.11東北大震災です。この段階でまず柏たなか農園の畑は無事だったのですが、会員のみなさんの多くが帰宅困難などいろいろ課題を抱えており、お互いの連絡もままならない中で、土の学校を開催すべきかどうか判断しなければなりませんでした。あの時は結論として第1回講習会は当初予定通り開催し、その1週間後には補講を行うことにして、すぐに会員のみなさんにお知らせしました。まもなく帰宅困難者も家に戻り、土の学校にも出かけることができるようになりました。




今回は帰宅困難といったことはないのですが、人が集まること自体危険視されている中で講習会を開催しても大丈夫かといった心配はあり得るわけです。いまはただウイルス感染が早く収束してほしいと願うばかりです。

カテゴリー: 生育情報 土の学校

投稿日:2019年9月9日 10:46 pm



台風15号、農園始まって以来のものすごい台風でした。以前の台風の被害を全部足し合わせたような被害が引き起こされました。農園の中心部に立っているビニールハウスのわきに作った「夏のすずみ処」はペシャンコにされました。近くの竹林から林の保全をかねて伐りだしてきた竹を組んで作った60㎡ほどの施設ですが、周りに植えたゴーヤ、キュウリ、シカクマメが緑のカーテンになって日陰を作りちょうど良い夏のすずみ処になっていました。枝葉を延ばした分、重さがかかり台風には抵抗できなかったようです。土の学校の講習メニューの一つとして栽培しているシカクマメの方はつるを絡ませるために立てたキュウリ用のアングルが強風でグシャっと曲がってしまいました。



資材の保管庫もやられました。車の通路と並行においてあったはずのユニットハウスが約30度ずれて変な方向を向いています。以前も同じような経験があり、その後少しの風では動かないように周りに鉄の杭を打ったりしていたのですが、到底強風にはかなわなかったようです。利根川側の資材保管用の物置はすぐ下の車の通路に倒れ込み通路を塞ぎました。倒れ方が悪くて天井と床が逆になり床が上を向いた形で、当然中の資材類もひっくり返って中はめちゃめちゃになっているはずです。通路をふさがれては車が通れないので通路の真ん中より端の方へずらしましたが、人の力では全体を動かすのは難しそうなので、抜本対策は少し先にしました。



畑の作物にも大きな影響が出ました。トマトやキュウリ、ゴーヤのために組み立てた支柱はほとんど倒されました。ナス、ピーマン、万願寺トウガラシ、モロヘイヤも軒並み倒されたり斜めに傾いたりしています。ちょうど夏の野菜から秋冬野菜への切り替え時なので、倒されたものは早く撤収して次の秋冬野菜に集中したいです。



秋冬野菜のとっかかりとして今月初めに植え付けたキャベツ、茎ブロッコリーは虫の浸食を防ぐため防虫ネットをかけておいたのですが、ほとんどはがされました。この後植え付ける作物の苗は隣のビニールハウスで育てていたのですが、これもハウスの窓から吹き込む風で傾いたり葉がちぎれたりしていました。




幸い、畑の真ん中に立つ2棟のビニールハウスは無事でした。大きなビニールハウスは「土の学校」の講習会場として使っているので、ちょっとやそっとでは倒れないようにかなりな強度の構造にしています。小さな方のビニールハウスも苗作りなどで使っているのでかなり頑丈な作りにしています。

台風はこのところ毎年のように日本のどこかで大被害をもたらしており、今回はとうとう関東地方に上陸してしまいました。この先も台風が強くなる傾向なら畑の防御態勢も見直さなければならなくなりそうです。

投稿日:2019年8月5日 7:08 pm

 毎夏開催してきたスイカ収獲イベントを今年も818日と24日、25日の3回開催することにしました。7月のブログで紹介したようにスイカが一部出遅れており、イベントの日程に間に合うかどうか心配です。




 今年のスイカ畑は道路を挟んで利根川側と県道側の2カ所に分けました。利根川側の畑には重さが
8kg12kgにもなるゴジラスイカを植えました。県道側は3kg5kg程度のラグビーボール型のスイカです。こちらは果肉が黄色い「アジアン」という品種を北側に、果肉が赤い「コンガ」という品種を南側に植え付けました。異なる品種のスイカを近くに植えると交雑してしまうことがあるのでできるだけ離れた場所に植え付けるようにしているのです。



 生育が遅れて心配というのは利根川側の畑に植え付けたゴジラスイカです。梅雨が長びく間に病気が広がり、初期の生育はきわめて不順でした。それでも病気の症状がひどくなかったものはつるが伸び、畑はスイカの葉で覆われるほどになり、黄色い花も咲きだしました。ところが咲く花は雄花ばかりで雌花がなかなか咲きません。雌花が咲かなければスイカができません。



7月末に梅雨が明けると同時に強い日差しと高温でスイカの樹勢は一気に回復したように見えました。雌花もちらほら顔をのぞかせています。あわてて雄花の花粉を雌花の柱頭に振りかける授粉作業をやっています。スイカが収穫できるのはだいたい授粉から35日程度といわれています。ということは今頃授粉しても818日から始まる収穫体験イベントには間に合わないということです。



 一方、県道側の畑に植え付けたラグビーボール型のスイカは梅雨空の下でも少しずつ授粉作業を進めることができました。梅雨明け宣言が出た729日ごろには一部、動物に食い荒らされ、カラスに突かれるなどの事件も起きたので急きょ、少し育ち始めたスイカすべてに袋掛けをして彼らが触れることができないようにしました。


授粉作業をしたスイカの雌花のわきには目印になるように長さ90cmの支柱を立てるようにしているのですが、今は雌花からできた実が育ったところで袋掛けをして支柱を抜くという作業を毎朝やっています。動物による食害を防いだので、このまま猛暑日が続けばスイカ収穫イベントに間に合いそうです。

 スイカ収穫体験の本番まであと2週間足らずになりました。畑のある柏たなか駅を中心に周辺の住宅街に宣伝用のチラシを撒いたり、柏市の広報紙にお知らせを掲載したりして集客をしてきました。その結果予想を上回る申し込みが殺到したため、受付は締め切ってしまいました。それでもものすごい数の参加者が柏たなか農園のスイカ畑に来られます。あと1週間梅雨明けが早かったならずい分安心だったと思います。いまはひたすら強烈な日差しと高温がこのまま続けば良いと願っています。

投稿日:2019年7月23日 7:58 am

 梅雨が長引き畑の作物たちは深刻な事態になってきました。畑に水がたまったまま乾いてくれず全体に水分過剰です。日照時間が短いため作物は養分を吸い上げることができず、光合成も十分でないため思うような成長ができません。このままだと夏に予定していた収穫イベントも開催できるかどうか心配になってきました。



 いまごろ一番元気なはずのミニトマトですが、今年は6月末あたりから先端の芽が枯れて元気がない木が見られるようになりました。芽が枯れるという現象は初めてで対策の立てようもないまま、広がってしまいました。そのうち、元気だったミニトマトの木も葉の先端から黒変し始め、徐々に広がり気がつくとほぼすべてのミニトマトがやられています。




それでもトマトの青い実が少しずつ赤く色づいてきたので収穫だけはしてきました。そのうち、葉だけでなく茎の部分も黒くなり病気が広がっているのが分かります。やむなく病気でやられた葉や茎を切り落とし、病気が木全体に広がっているものは株ごと抜いてしまいました。




 毎年夏の収穫イベントの定番になっているスイカは6月上旬と下旬の2回に分けて植え付けましたが、早く植えたゴジラスイカが苦戦しています。畑にビニールシートをはり、シートに2メートルおきに穴を開け、穴にスイカの苗を植え付けるというやり方ですが、一部は植え付けた苗がいくらも育たないうちに成長がストップしてしまいました。これは対策の立てようがありません。植え付けた根元の近くの葉の色が黒変するという現象はスイカでも見られます。全体の半分近くがやられているのでとりあえず農薬を散布して病気の広がりを抑えようとしています。




 病気のせいかどうか分らないのですが花の付き方が遅れています。スイカの花はオスとメスがあり雄花の花粉が飛んでいって雌花のめしべに受粉することで実になります。受粉はミツバチにやってもらうのですが、確実にするために人手で授粉の作業を行うこともあります。いずれにしても花が咲かなければ始まらないのです。




 その他トウモロコシ、キュウリ、オクラやシカクマメなども成長が遅れています。少なくとも日照不足が解消され強い日差しが来てくれないことには夏の作物は元気になりません。

 一方ナス、サトイモなどは多少水分が過剰気味でも育つので、いまのところ元気にやっているように見えます。それも日照不足が続くと影響が出てきそうです。ここ数年は見られなかった異例の長梅雨、畑の作物がどこまで耐えられるか心配です。


投稿日:2019年7月1日 7:54 am



この夏は野菜の収穫体験イベントを次々と開催します。ミニトマト、ナス、ピーマン、万願寺トウガラシといったナス科の作物。キュウリ、スイカ、カボチャなどのウリ科作物。さらにマメ科のエダマメ、ラッカセイ、シカクマメ。そのほかトウモロコシ、オクラなどいろいろ植え付け収穫体験に備えてきました。

イベントは夏休み期間に集中的に開催します。自然豊かな千葉県柏市ならでは農産物収穫体験イベント、是非ご参加ください。(おしらせ欄参照)




 柏たなか農園では主力のもち麦(もち種の大麦=品種はダイシモチ)を5月末に刈り取り、乾燥などの作業を経て一段落。麦刈り跡に春先から用意してきた夏野菜の苗の植え付けを進めます。いわばもち麦の裏作のようなもので、広~い畑にゆったりと畝間をとって植え付けてきました。




 これらの作物の一部、収穫がまもなく始まり、7月後半から8月にかけて大収穫期を迎えます。ピーマンはすでに始まりました。続いてナス、エダマメなども採れ時を迎えます。




キュウリは黄色い花を、オクラは花びら白で付け根が赤いかわいい花を咲かせています。ミニトマトもこれから実が赤く色づき収穫期に突入です。




 8月中頃からはスイカです。今年のスイカは最大で1114kgにもなる「ゴジラスイカ」と中くらいの「ラグビーボ-ル型」の2種類。ゴジラスイカというのは巨大な長丸スイカで外はしましま模様。中身は赤く自然の甘みがあり、全体が大きい分だけ果肉もたっぷり、一家で一度に食べきれないほどです。




ラグビーボール型は外皮が暗緑色で中身が「赤」と「黄色」の2タイプを植えました。食べやすい大きさで甘みもかなりです。いずれも黄色い花が咲き始めておりまもなく受粉し実を付けます。1ヶ月あまりで収穫始まります。ほぼ同時期にカボチャもできてきます。マメ科のシカクマメも収穫期です。 

 ラッカセイはさらに遅く9月後半からの収穫となり、その後サツマイモです。もう夏野菜ではなく秋野菜になります。

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