「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2020年8月8日 6:45 am



 長い梅雨が終わりやっと夏が来ましたが、畑の作物には長梅雨による日照不足、病害虫の拡大といった影響が出ています。柏たなか農園の夏の主力作物はスイカですが、もろに影響を受けました。

 スイカは植え付けから3週間くらいでつるが伸び、花が咲き始めます。花には雄花と雌花があり、雄花の花粉を雌花の柱頭に振りかける(=授粉という)ことで生殖が行われ、実がつきます。ところが長雨のため授粉がうまく進まず、実が付きにくい状況が続きました。




 さらにウリハムシの大発生でスイカの葉が食い荒らされ、しかも根元に卵を産み付け大増殖していきました。葉や茎が黒くなり腐ってしまう病気が根元に近いところからどんどん広がり、スイカのつるがあまり伸びないうちに枯れてしまうこともありました。

 スイカの苗を植付けたのは5月から6月初めにかけて、農園の広い畑の中の5カ所でした。順調に行けば8月前半から収穫が始められるはずで、スイカ収穫イベントも何回か計画しました。ところが2カ所は花が咲く前にほとんど枯れてしまいました。1カ所だけ梅雨の期間も実を付けましたが、日照不足で甘みがのらないまま枯れ上がってしまいました。




 後の2カ所が梅雨明けから授粉を始めたのですが、実が太って甘みがつくのは8月の後半から9月初めとなりそうです。このためスイカ収穫イベントも一部中止とし、残る開催日も規模を縮小しなければならなくなりました。

投稿日:2020年6月28日 6:10 pm



農園の主力作物のもち麦は冬の作物、寒さと乾燥が大好きなもち麦にとって夏は農閑期。5月末に収穫を終え、次の種まきの11月まで畑は空いています。これまでもところどころ耕しては夏の作物を栽培してきたのですが、今年は本格的に活用することにしました。


利根川に面した約30アールの畑は四隅にスイカを植付けました。利根川の堤防のすぐわきには10月末のハロウインで使うお化けカボチャ用のカボチャも一人の会員さんの発案で栽培を始めました。

 西側の畑は昨年までサツマイモを植付けていましたが今年はサツマイモのエリアを広げると同時に、四角マメのエリアを設けました。四角マメは6月半ばに鉄パイプを組み立て(アングル)ネットを張ってその下に苗を植付けました。サツマイモはこの週末に土の学校会員の皆さんに参加してもらいイモ苗を約900株植付けました。




市道に面したエリアは一番奥がもち麦の収穫前の5月中頃から栽培を始めたエリアで、ナス、ピーマン、万願寺トウガラシ、キュウリ、トマト、メロン、サトイモ、早いスイカを栽培しています。もち麦収穫跡にはカボチャ、スイカ、キュウリの畝を立てました。さらに鉄のパイプを組み立てた構造物の屋根の部分に雨よけ用のビニールをかけて、糖度の高いメロンの苗を植付けました。メロンは水はけが重要で、砂土のような雨が降ってもほとんど流れ落ちてしまう土壌が良いとされます。柏たなか農園の畑でうまく行くかどうか、昨年はほんのお試しでしたが、今年は本格的に取り組もうとしています。




このほか、土の学校では自由区画といって会員が自分で計画を立てて好きな作物を栽培するエリアを設けていますが、さらに夏期限定で麦刈り跡の一部を開放しました。



麦畑をフルに活用することで柏たなか農園の夏~秋はこれまでより一段と賑やかになります。これらの作物を収穫するイベントなどを数多く開催する計画を立てています。いろいろなところでイベントスケジュールを公表して行きます。たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

投稿日:2020年5月17日 11:39 pm



 週末の2日かけて、四方に緑のカーテンを巡らした「夏の涼み処」の骨組みを作りました。本来は土の学校の中で希望者だけが参加する選択種目の一つであるゴーヤの第1回の講習で、ゴーヤのツルを這わせるネットとそれを支える竹の支柱を組み立てるのが目的でした。ですがこの後、天井部分を遮光ネットで覆えば風は通すが強い日差しは避けられることになり、そのまま夏の涼み処になるのです。今年の夏も猛暑が予想される中で、ゴーヤが順調に育って緑のカーテンができれば今夏は少しはしのぎやすくなると期待しています。




 柏たなか農園には夏の間、強い日差しを避けるための木立などありません。西北方向に杉の木立がありますが、午後の2時過ぎになってようやく日陰ができる程度です。教室に使っているビニールハウスは天井部分に遮光のフィルムを使っていますが、真夏になると暑くてハウスの中にはいられません。というわけで土の学校の会員の皆さんには、真夏に畑に来る際は気温が高くなる時間帯は避けるように案内しておりました。




昨年もゴーヤを利用した涼み処を作ったのですが、高さが低く背の高い人は入りづらい、水はけが悪く大雨の後など使えないといった課題もありました。今年は昨年より快適に過ごせるように全体に高くし、水を流す溝を掘るなどの改善を加えました。




作業に加わってくれた会員の皆さんは土曜日は雨模様、日曜日はかなりの暑さの中で頑張ってくださいました。しばらく営業自粛の流れが続く中で会員の皆さんもお出かけしづらい状況があり、数少ない開放空間である農園に人が集まりやすいということはあったでしょう。お子さん連れもたくさん来てくれました。畑なら人が密集することもなく、思い切りおいしい空気を吸うことができます。このように農園には開放空間を提供するという役割もあるのだと認識を改めさせられました。

投稿日:2020年3月28日 10:29 pm



 毎年3月初めに開講する柏たなか農園の土の学校、今年は世界的なウイルス感染の拡大でといった重苦しい状況の中でしたがとにかく開講し2回目の講習会まで来ました。すでにダイコン、ニンジン、カブ、コマツナ、ミズナ、廿日ダイコン、ホウレンソウ、シュンギクと春の葉ものの種まきを終え、アブラナ科はほとんど発芽しました。




土の学校は年間通して野菜の栽培を楽しむのですが、そのためにはまず畝を立て、元肥を入れ、マルチシートを張り、といった野菜作りのインフラを構築し、その上に種を播かなければ始まりません。世情が落ち着くまでなどと言っていたら何にもできないのでとにかくスタートしたわけです。




学校の授業はビニールハウスでの講習があり、その後実習畑に出て講習の内容に沿って畑仕事をこなしていきます。ビニールハウス内は会員のみなさん、お子さんも含めて4050人程度の席が満員状態になることもあります。心配したら切りがないのですが、大人数で集まることを控えるようにとのお達しが出されている中でどうしたらよいか、講習会を主宰する側としては気が重くなります。

 

9年前の2011年を思い出します。この年の土の学校は312日、13日にスタートする予定でした。その前日が3.11東北大震災です。この段階でまず柏たなか農園の畑は無事だったのですが、会員のみなさんの多くが帰宅困難などいろいろ課題を抱えており、お互いの連絡もままならない中で、土の学校を開催すべきかどうか判断しなければなりませんでした。あの時は結論として第1回講習会は当初予定通り開催し、その1週間後には補講を行うことにして、すぐに会員のみなさんにお知らせしました。まもなく帰宅困難者も家に戻り、土の学校にも出かけることができるようになりました。




今回は帰宅困難といったことはないのですが、人が集まること自体危険視されている中で講習会を開催しても大丈夫かといった心配はあり得るわけです。いまはただウイルス感染が早く収束してほしいと願うばかりです。

カテゴリー: 生育情報 土の学校

投稿日:2019年9月9日 10:46 pm



台風15号、農園始まって以来のものすごい台風でした。以前の台風の被害を全部足し合わせたような被害が引き起こされました。農園の中心部に立っているビニールハウスのわきに作った「夏のすずみ処」はペシャンコにされました。近くの竹林から林の保全をかねて伐りだしてきた竹を組んで作った60㎡ほどの施設ですが、周りに植えたゴーヤ、キュウリ、シカクマメが緑のカーテンになって日陰を作りちょうど良い夏のすずみ処になっていました。枝葉を延ばした分、重さがかかり台風には抵抗できなかったようです。土の学校の講習メニューの一つとして栽培しているシカクマメの方はつるを絡ませるために立てたキュウリ用のアングルが強風でグシャっと曲がってしまいました。



資材の保管庫もやられました。車の通路と並行においてあったはずのユニットハウスが約30度ずれて変な方向を向いています。以前も同じような経験があり、その後少しの風では動かないように周りに鉄の杭を打ったりしていたのですが、到底強風にはかなわなかったようです。利根川側の資材保管用の物置はすぐ下の車の通路に倒れ込み通路を塞ぎました。倒れ方が悪くて天井と床が逆になり床が上を向いた形で、当然中の資材類もひっくり返って中はめちゃめちゃになっているはずです。通路をふさがれては車が通れないので通路の真ん中より端の方へずらしましたが、人の力では全体を動かすのは難しそうなので、抜本対策は少し先にしました。



畑の作物にも大きな影響が出ました。トマトやキュウリ、ゴーヤのために組み立てた支柱はほとんど倒されました。ナス、ピーマン、万願寺トウガラシ、モロヘイヤも軒並み倒されたり斜めに傾いたりしています。ちょうど夏の野菜から秋冬野菜への切り替え時なので、倒されたものは早く撤収して次の秋冬野菜に集中したいです。



秋冬野菜のとっかかりとして今月初めに植え付けたキャベツ、茎ブロッコリーは虫の浸食を防ぐため防虫ネットをかけておいたのですが、ほとんどはがされました。この後植え付ける作物の苗は隣のビニールハウスで育てていたのですが、これもハウスの窓から吹き込む風で傾いたり葉がちぎれたりしていました。




幸い、畑の真ん中に立つ2棟のビニールハウスは無事でした。大きなビニールハウスは「土の学校」の講習会場として使っているので、ちょっとやそっとでは倒れないようにかなりな強度の構造にしています。小さな方のビニールハウスも苗作りなどで使っているのでかなり頑丈な作りにしています。

台風はこのところ毎年のように日本のどこかで大被害をもたらしており、今回はとうとう関東地方に上陸してしまいました。この先も台風が強くなる傾向なら畑の防御態勢も見直さなければならなくなりそうです。

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