「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2012年5月31日 9:10 pm



今、農園は花盛り。お花畑ではポピーがいま真っ盛り。去年までと比べると花の数が少ないように見えます。今年は季節が春になっても気温の低い日が続いたこと、去年種まきした後の栽培管理がうまくなかったことが原因でしょうか?それでも真っ赤なポピーの花が約100mも続き、畑の景観を作ってくれました。
夏に向けてトマト、キュウリ、ナス、スイカ、カボチャなどの果菜類も次々と花をつけ始めました。この後、トマトはわき芽を取りまくり、キュウリやナスは収穫に追われ、スイカは収穫のタイミングを測り、カボチャは長期間にわたり雑草対策に悩まされることになります。それでも花が咲かなければ始まりません。これらの花のおかげで農園も私もとても明るい気持ちになります。


一方、困った花もあります。葉物野菜も一部花が咲きトウ立ちしてしまいました。ホウレンソウは中心部に茎が立ちあがりました。シュンギクは頂上に丸い蕾を付けています。もうそろそろおしまいという合図です。茎ブロッコリーも花をつけ始めました。普通のブロッコリーと違って主な食用部分は茎なのですが、花が咲くと間もなく茎の周りのすじが硬くなり食べられなくなります。というわけで、葉物野菜では花が咲いて困ったなという状況です。


ジャガイモは薄くピンクがかった色の花をつけています。雑草も花盛りですが、こちらは入れ替わり立ち替わり、無数の雑草が花を咲かせては実を結んでいくので、いつが花盛りか分からないほどです。
うれしい花、そうでない花――人間の都合で勝手なこと言ってます。きちんと栽培管理ができていればみんなうれしい花になるのかもしれません。

投稿日:2012年5月21日 7:14 pm



サングラスの向こうに輝くオレンジ色のリング、柏たなか農園からもくっきりと見えました。写真はこの日のために200ミリの望遠レンズと受光量を10万分の1に減らすフィルターを用意して、前日にリハーサルまでやった元理科少年の溝井さんが撮影したものです。

早朝の空模様はタイルを張り付けたような雲でおおわれていました。時々タイルとタイルの隙間のような雲の切れ間から日がさしてきます。何と幸運なことでしょう。午前630分過ぎ、まさにその時間帯に雲の切れ間に太陽が来て、写真のようなリングを見ることができました。

土の学校の会員さんらに「農園で金環食を見よう」と呼びかけたものの、集まったのは発案者の白石さんと溝井さん、それに私を入れた3人だけ。考えてみれば平日の朝730分というラッシュの時間帯にのんびりと柏の畑で日食など見ていられる人はそうはいないはずですね。それにしても金環食、見ることができて良かったです。

この日は農園に連れてきて1ヵ月半にもなるヤギくんたちも金環食がよく見える利根川堤防のすぐわきに連れて行ったのですが、太陽の異変には特段の関心も示さず、黙々と雑草を食べていました。



投稿日:2012年5月2日 2:52 pm

昨年11月に種まきしたモチ麦、急に伸びてきました。1ヵ月前にはまだ缶コーヒーと背比べをしていたのが、すでに背丈は又の下あたり。この1週間で穂も出そろいました。5月末には収穫できるはずです。昨年は収穫用の機械が途中で壊れ急きょ買い替えたのですが大幅遅れで収量は激減しました。反省すべき点がいろいろあり、今回は種まきから改善を加えています。

昨年は東京電力の原発事故による放射能汚染がモチ麦の販売にも大打撃でした。今年はどうなるのか心配ではありますが、きちんと計測したデータを積み上げ、このままいけばモチ麦1kgあたりどの程度の放射線量になるかを予測し、実際の収穫物の測定結果と突き合わせて確認できるようにするなど、安全性を判断してもらえる取り組みを進めています。結果は今月末の刈り取りによって判明します。

 柏たなか農園にヤギくんが2頭やってきて早くも半月がすぎました。来てから3日目に柏市の南方約20kmの位置にある家畜のサポートセンターのような施設に連れてゆき去勢手術をしてきました。手術も含め、スタート時は大変でしたが、近所の子供たちの人気者になるなど、今では農園全体を明るく楽しくしてくれています。とはいえ、毎日の世話が欠かせないので、私自身の自由時間はほとんどなくなってしまいました。

紹介本にはヤギはどんな草でも食べると書いてありましたが、実際には優先順位があるらしく、ぜんぜん食べてくれない雑草もあり、太い茎の部分を残してしゃぶり尽くす草もあります。畑の春の雑草で一番嫌われているのが「菜の花」ですが、今まで観察した限りでは菜の花はヤギくんらの大好物。時々柏たなか農園の周りの耕作放棄地などに生えている菜の花を見つけてヤギくんらに食べさせてやっています。

いま柏たなか農園の最大の作物はモチ麦です。このモチ麦をヤギに食われたら大変なのでしんぱいしながらでしたが、先端の穂の部分を少しかじる程度で全体の収量を脅かすようなことにはならないようです。

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