「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2012年1月21日 9:24 pm



畑の入口に黄色い看板を立てました。「コチラ→柏たなか農園 土の学校」と書いてあります。農園のサポーターの一人、上田さんが作ってくれました。これで、つくばエクスプレス柏たなか駅方面から来る人はすぐ見つけられるようになりました。



これまでは畑の端に支柱を立て、てっぺんに「柏たなか農園 土の学校」と書いた黄色い旗を立てて目印にしていたのですが、台風のたびにどこかへ行方不明になるなど、時々役目を果たさなくなっていました。その点看板はかなりの強風でも耐えられるはずです。もっとも、畑の入口付近は市役所が立てた「ポイ捨て禁止」のたて看板が並んでいて結構目立つので、その分「柏たなか農園 土の学校」の看板は見過ごされてしまうかもしれません。



明日は久しぶりの「柏キムチ漬け講習会」です。今シーズンはキムチの主役のハクサイができがよく、いい漬物ができるのではと期待しております。

投稿日:2012年1月14日 10:50 pm

今年最初のキムチを漬け込みました。ここ数年、真夏でも作ってきましたが、昨年は農作業に追われ、夏以後はキムチを漬け込むことができませんでした。

キムチ漬けには特別の思い入れがあります。ハクサイはじめ素材はできるだけ柏たなか農園のものを使い、足りないものも柏産で補うという地元へのこだわりです。作り方も本場・韓国とは異なり、茨城県食品工業センターで開発されたHS-1というキムチの元になる乳酸菌を使います。



HS-1はこれまでつくば市の企業から購入していたのですが、製造を中止していたことが分かりあわてて他の製造業者を探しました。ネットで調べたところ4社見つかり、1社ずつ価格などを聞いてみました。驚いたことに販売価格は以前購入していたよりかなり高額で、一番高いものは30倍近い価格を設定していました。乳酸菌を増殖させるということではどの業者も同じことをやっているわけで、どうして30倍近い価格設定なのか理解できませんでした。結局、比較的安いものと、液体ではなく粉末にして販売していたものの2種類を購入しました。


さっそくハクサイを漬けてみたところ、購入して直後でイキが良かったためか、12日で漬けものの汁が酸性度4.5くらいの酸性に変わりました。酸性になるということは発酵が進んでいると考えられます。発酵の進んだハクサイとトウガラシやニンニク、ショウガ、ダイコン、ニンジンなど多数の野菜を合わせた具材(ヤンニョムという)を混ぜ合わせます。後は熟成を待つだけです。


HS-1を使ったキムチ漬けは、一般家庭でも手軽に作れることから、2年前から農園のある柏市船戸地区の公民館などを借りてキムチ漬け講習会を開いてきました。これまでは1回の講習会で済ませていましたが、今年は漬け方をしっかり覚えてもらうために、122日と25日の2回シリーズにしました。キムチはもともと時間をかけて発酵させるものですが、1回だけの講習会だと製造工程の一部を「やったつもり」にして先へ進めてしまいがちです。その結果、講習会に来ても内容を十分に理解するまでには至らず、結局自宅に戻って自力で漬け込む人が少ないという結果になってしまいました。2回シリーズにしたのはこうした反省があったからです。 

投稿日:2012年1月7日 9:50 pm

新年おめでとうございます--と言っても、千葉県柏市北部にある柏たなか農園では旧年から新年に切り替わったからといって、畑の正面に見える筑波山の眺めがいつもと変わるわけではありません。畑の作物を食い荒らす虫たちの活躍も寒さが厳しくなるにつれ次第に衰え、畑全体に「一時休戦」といった様相です。



体験農園の実習畑では秋冬野菜の大半を収穫し、畑に残っているのはネギとハクサイくらいです。ネギは土寄せをギリギリまでやってきたので、これ以上土を盛り上げることもできず、もっぱら収穫待ちです。ハクサイは外葉をたくしあげて紐で縛ってあるので、寒さが来ても芯に近い部分だけは守られています。いつでも収穫できる状態です。ネギもハクサイも鍋物にはなくてならない食材、今の時期にはぴったりです。
のんびりと正月気分に浸っていたいのですが、こたつに入っている時間が長いほど、また1年、畑の作業に追われる展開となるので、そろそろ動き出すことにしました。今年の取り組みの一つとして除草のための家畜の導入を検討しています。牛、羊など草食系の家畜を畑の雑草の生えている場所に連れてゆき、餌代わりに食べてもらおうというのです。



柏たなか農園の場合は山羊が適しているようなので、実際に飼っている農家に聞いてみようと思いました。ところが大学の同級生(女性)から来た年賀状に何と山羊の写真が載っているではありませんか? 山羊は意外に身近なところにいたのです。さっそく1月6日、元同級生が山羊を飼っている茨城県つくばみらい市の畑をたずねました。



久しぶりに訪ねた元同級生は雄と雌、各1頭ずつ飼っていました。畑は以前と同様、ほとんどが笹で覆われていました。彼女いわく、「山羊が笹を食べてくれるので、畑は前より広くなった」とのこと。言われてみればそんな気もしますが、不耕起栽培といって畑を耕さない栽培方法なので畑なのかただの空き地なのかの区別がつきにくいのです。とにかく山羊を飼う時の注意点、雄と雌の差、食べさせてはいけない草の種類など、たっぷり聞いてきました。やはりまず、山羊が好きでなければうまくいかないようです。元同級生は毎日どころか、1日に2回も3回も畑に出かけ、私に「山羊語」を解説してくれるほど、山羊と親しく付き合っているようでした。でも私の場合、彼女ほどたっぷり山羊と付きあう時間がありません。それでも山羊を飼うことができるでしょうか。この点が心配なので、もっと調べることにしました。