「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2014年9月25日 4:48 pm

 

 地元柏市が市内のあちこちにある空き地で雑草を刈るなどして緑地として使えるようにしようというプロジェクトを進めています。「カシニワ」というのだそうです。雑草刈りの作業を一部、柏たなか農園のヤギくんにお手伝いをしてほしいとのお話があり、日曜と水曜にヤギくんに出張してもらいました。

 

 日曜日は東大などの学生さんらが中心となって、子供らといっしょにまちづくりに取り組む「バルーン」というグループが市北部で進めているカシニワ計画地でした。ヤギくんがどれほどの戦力になるか、お手並み拝見といったところでしょう。

 ヤギくんをトラックから降ろして空き地の一画につないでみたところ、やはり雑草を片端から処理しまくるというほどではありません。好き嫌いもあるし、葉は食べても茎の部分は残すといった具合で草刈り機で刈り取るほどきれいにはなりません。人がカマで刈った方が早いくらいです。

 空き地がちょうど住宅地の道路が集まる場所にあり、遠くからもよく見えるらしく、ヤギを近くで見ようと近所のおばさん、おじさん、子どもらも集まってきて結構なにぎわいになりました。肝心の草刈り作業は、ヤギくんの滞在時間が短かったこともあり、目に見えるほどの成果は上げられませんでした。それでも近所の住民の方々にはカシニワ・プロジェクトを宣伝するよい機会になったようです。

 

水曜日は柏市の南部にある緑地に出かけて行きました。こちらは市有地で、近くの住民有志がボランティアで管理している土地です。ボランティアの人たちも来てくれて、ヤギくんの食べっぷりを見てもらったのですが、日曜日よりさらに食欲が進まない様子でした。ふだん見慣れない場所で、臆病なヤギくんにとっては草むらの周りの住宅地などの方が気になって雑草処理に専念できなかったかも知れません。

ところで柏たなか農園のヤギくん、以前は2頭いいたのですが3ヵ月前に1頭死んでしまい現在は1頭だけになってしまいました。もう1頭が死んだ原因は麦の食べすぎのようです。柏たなか農園の主力作物であるもち麦は人間にとってはメタボ対策になる健康食品です。しかし、普段草しか食べていないヤギくんにとっては超高栄養食品となり、大量に摂取すると体内で処理しきれず脂肪となって溜まっていき、やがてお腹の中の臓器を圧迫して機能不全に陥るそうです。そうとは知らず、5月末に麦刈りをした後の麦畑に連れて行ったところ、こぼれおちた麦を喜んで食べていました。そのうち体調がおかしくなったのですが、その時はもう手遅れでした。

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