「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2011年5月9日 10:39 pm
3月にスタートした土の学校、GW最後の土日に開催した第5回の講習会ですべての畝に野菜を作付して一段落です。ジャガイモから始まってホウレンソウ、シュンギク、ダイコン、カブ、ニンジン、コマツナ、ネギ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、エダマメ、インゲン、トウモロコシとやってきて、第5回の講習会でトマト、ミニトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、万願寺トウガラシを加え、合計20種類になりました。
トマト、キュウリの畝には長い支柱を立て立体的な構造にして、支柱のてっぺんまでつるを伸ばし、たくさん収穫しようとしています。
キャベツ、ブロッコリー、トウモロコシは鱗翅目(チョウやガの仲間)の攻撃から守るため、防虫ネットで畝全体を覆います。
今回はホウレンソウが収穫できました。今年度の土の学校では最初の収穫物です。お店に売っているのに比べれば少し小さいですが、とても甘味があります。これからカブ、シュンギク、レタスなど続々とできてきます。これからしばらく収穫に追われそうです。
投稿日:2011年5月4日 11:36 am
2011年度の土の学校もスタートから2カ月たち、一度懇親会をやろうということで5月3日、「春の集い」を開催しました。大震災と原発事故の直後ということもあり、今回は柏たなか農園が災害時の避難所になったらどうするかを想定して食材に雑草などを使い、料理に使う水の量はできるだけ節約するなどトライしてみました。
午前のメインイベントは畑の作物を害獣から守るための動物防除ネット張り。畑の作物の成長とともに外敵の襲撃も増えてきます。ウサギ、イタチ、ネズミなど放置しておくと作物を片端から食い荒らします。そこで、体験農園の周りを1周するように杭を立て、杭にネットを張り付けるようにして体験農園全体を動物防除ネットで囲みました。ネットの下から入ってくる動物もいるので、ネットの裾にところどころ石を置いて、侵入を防ぐようにしました。
一方、料理の方は、まず食材探し。畑の周りからはノビルやフキ、竹やぶから筍を掘りだしてきました。ノビルは味噌をつけて、筍は皮ごと火にくべて焼いてみました。
ご飯炊きも野営風。畑のわきにかまどを作り、燃料は薪を使い、お釜で炊いてみました。ふだん使っている炊飯器とは勝手が違うためか、底の方はまっくろのお焦げ御飯が出来上がりました。ご飯炊きといえば昔は「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤児泣いても蓋とるな」と教えられましたが、こうした昔の智恵を思い出すよい機会になりました。
汁ものはニンジン、ゴボウといった保存性のある野菜とハム、ベーコンなど加工肉を使った味噌汁。それにフキの煮物もつくりました。ここまでで用意した2リットル入りのペットボトル6本の水は使い切り。水がない生活って本当に厳しそうです。今回はやってみて分かったことがいっぱいありました。参加してくれた皆さん、ありがとうございました。
投稿日:2011年4月28日 5:20 pm
5月3日に土の学校・春の集いを開催します。土の学校で野菜の栽培を勉強する皆さんが親睦を深めようという趣旨ですが、今回は大災害の後ということもあり柏たなか農園の畑を避難場所に想定して「難民状態を体験する」をテーマにします。
柏たなか農園の畑は電気、ガス、水道も通信回線もありませんが、大災害時にはこれらのライフラインは大都会でもダメになってしまうのですから、前提条件としてこれらが破壊されたとしたらという想定です。その時、普段から用意していたはずの非常時用の設備、食料などは本当に使えるでしょうか?予行演習しておかないといざという時に使えないということは、今回の大震災とその後の原発事故でよく分かりました。
5月3日の集いでは何もない中で、まずかまどを作り、その上にカマをのせて米と麦の混ぜご飯を炊きます。燃料は周りの雑木林から薪を取ってきます。もうひとつかまどを作り、汁を作ります。中に入れる具は畑にある雑草。普段は栽培の邪魔になるというのでせっせと草取りしていますが、いざという時には食用になる雑草も少なくないそうです。
ちょうど筍の季節なので、近くの竹やぶから筍を掘ってきて筍料理も味わってみます。筍だけではさびしいので、ハム・ベーコンといった肉系、かば焼きなどの魚系の保存食も使ってみます。
この際、気をつけなければならないのは一人当たり使える水の量が限られているかもしれないということです。今回は1人500mlのペットボトル1本しかないと仮定して、この範囲で炊飯、汁もの、お茶などすべてを賄うことにします。野菜の水洗いには飲料水はもったいないので汲みおきの井戸水を使います。メインの料理はあまり水を使わなくて済むということでバーベキューにします。
会場ではこの間、三陸地方などにボランティアに出かけて行った人たちの体験を写真付きで紹介します。これも普段から心構えができていないといざという時に身体が動いてくれないでしょうから、実際に体験した人たちに来ていただき、体験談をじかに聞いてみたいと思います。
投稿日:2011年4月22日 10:30 am
1つは「収穫体験コース」。種まき、苗植え付けの後は収穫だけというお手軽コースです。5月~9月の5ヵ月で春夏野菜を収穫するコースと、8月~12月の5ヵ月で秋冬野菜を収穫するコースを設けます。春夏コースは5月1日、秋冬コースは8月中旬スタートです。いずれのコースも会費は1ヵ月4000円(5ヵ月で20,000円)です。
もうひとつは「3ヵ月お試しコース」。ごく短期間で収穫できる野菜に限定した3ヵ月コースです。毎月の第1日曜にスタートします。会費は1ヵ月2,500円(3ヵ月で7,500円)です。
「土の学校」の年間コースではこれまで、レクチャーと畑での実習により年間約30種類の野菜を栽培し、収穫してきました。家庭菜園での野菜作りに必要な技術を習得することが目的です。新設する2コースも基本は家庭菜園での野菜技術の修得ですが、よりお手軽に野菜作りに関わってみたいというニーズにこたえるものです。なお、新設2コースの会員も農場で開催される各種のイベントに参加することができます。
お申し込みはこのページの右上にある「お申し込み」ボタンをクリックし、必要事項を記入の上、送信ボタンを押してください。必要事項を記入したものをプリントアウトしてファクシミリで送ってくださっても結構です(FAX番号:050-1385-5303)。現地見学も随時受け付けております。お問い合わせは上記FAX、またはメール:pmhgh995@ybb.ne.jp にお願いします。
投稿日:2011年4月17日 12:26 am
春夏野菜の種まき、苗植付けの最盛期です。土の学校では1区画あたり7本の畝を立てています。そのうち半分に種まき、植付けが済んだところです。
最初に種まきしたのは3月下旬でした。すじ播きしたホウレンソウとシュンギクのうちホウレンソウは順調に発芽したのですが、シュンギクは気温が低かったためか、なかなか発芽してきません。もう少し待つことにします。
ダイコン、ニンジン、カブの根もの野菜は畝をビニールマルチで覆い、種まきした上にべた掛け(不織布)をかけて保温、保湿、害虫防除のための完全武装をしたつもりでした。それから3週間、心配だったニンジンの発芽は多少のばらつきはありますが、まずまずの成績でしょうか?ただ、ニンジンの発芽を待っている間にダイコンとカブが発芽から時間がたち、覆いかぶさっているべた掛けの下で窮屈な状態を強いられていました。これ以上は無理と判断してべた掛けはすべて外しました。折からの強風でべた掛けの下で守られていたビニールマルチがかなりはがされてしまいました。
4月9、10日の両日に植え付けたキャベツ、ブロッコリー、レタスの苗はビニールマルチで畝を覆い、防虫ネットをかけて保温、保湿と病害虫防除はしっかりやったつもりですが、順調に育ってくれるか心配です。収穫までレタスが45日くらい、キャベツ、ブロッコリーは70日くらいかかります。気を抜けない日々が続きます。
農作業に追われているうちにふと気がつくと周囲の風景の移り変わりに驚かされます。畑の周りの桜は開花から満開、そして葉桜へと移りつつあります。昨年は畑の裏にある医王寺の桜を紹介しましたが、このあたりで私が一番好きなのは医王寺から利根川の河川敷(田中遊水池)に出る自然堤防のへりに咲く数本の桜です。その姿はとてものどかで、どこか「日本の原風景」を感じさせてくれます。