「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2011年7月1日 4:38 pm

野菜の実や葉が害虫の猛攻撃を受けています。キャベツは畝全体を防虫ネットで覆っていたのですが、気がついたらモンシロチョウに入られていました。幼虫は薄緑のいわゆるイモムシです。結球した葉の表面は穴だらけ、土の表面を覆うように広がっている外葉には糞がいっぱい。すべてイモムシの食害の跡です。外葉の裏のところどころにしがみついているように見えるのはさなぎです。虫に食われた葉を何枚もはがさなければ虫食いのないきれいなキャベツにたどり着けません。

サトイモの害虫も発見しました。サトイモは種イモを植え付けてから芽が出るまで時間がかかります。その間にサトイモの畝は雑草に覆われてしまいます。芽を出したサトイモを救出するため雑草を抜きまくりました。やっとサトイモの葉が見えるようになったら、葉の表面に黒い幼虫が何匹も這っているではありませんか?よく見ると黒地に白い縞模様とオレンジ色の蛇の目紋がついています。ネットで検索したらスズメガの幼虫のようです。

いま一番心配なのがトウモロコシに侵入して食い荒らすアワノメイガです。トウモロコシは10日ほど前の夕立でなぎ倒されましたが、その後ほとんどが自力で立ち上がりました。体験農園のトウモロコシはこの10日間ですっかり雄穂が出そろい雌穂の白いひげも見えてきました。夕立ちで倒される前にアワノメイガの防除剤を散布したので今のところ侵食されていないようですが、それでも畑でガの姿を見かけるとどこかに産卵したのではないかと心配になります。

体験農園の野菜ではキュウリ、ナス、ピーマンなど実物野菜が本格的な収穫期を迎えます。


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投稿日:2011年6月22日 9:32 pm

6月22日は夏至。日中の暑さは本物の夏でした。気温32度、畑の仕事はとてもできないので昼前に近くの東大柏キャンパスに逃げ込みました。キャンパスの中は涼むことのできる場所がいっぱいあります。まず食堂。野菜を中心にしたバイキング・スタイルの昼食がお気に入りです。図書館もあり、書棚に囲まれた机にうっぷして昼寝もできます。畑仕事は朝夕だけで日中はこうやって涼んでいれば熱中症の心配もなく、夏の過ごし方としては一番健康的なのではないでしょうか?

体験農園は21日夕方の激しい夕立でトウモロコシがほとんど倒伏してしまいました。1本2本なら起き上がってくるのを待つのでもよいのですが、全部となるとそうもいきません。対策を考えなければならないでしょう。

実物野菜ではキュウリが成り始めました。すでに20cmを超すほどの大きさのものもあります。キュウリは成長速度がとても早いので、どんどん収穫しないと巨大なお化けキュウリになってしまいます。そうならないためにはできるだけ頻繁に収穫に出かけるしかありません。どうしても週一くらいしか行けないという人は長さ10cm位の小さなキュウリも収穫してしまうことです。トマトも一部色づいてきました。これから実物野菜の収穫に追われることになります。

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投稿日:2011年6月17日 11:13 pm

毎日のように雨が降る中で、体験農園の作物は次々と収穫期を通り過ぎて行こうとしています。ジャガイモは地上部の茎葉が黄色く色づいたと思ったら、次々と枯れてきました。それで「ジャガイモ失敗」と早とちりする人もいるかもしれません。でも大丈夫です。目的とするイモは地下でゆっくりと収穫を待っています。収穫は慎重にお願いします。下手にスコップを突き刺すとせっかくの収穫物を真っ二つに切ってしまうことも良くあります。ですので、畝の周りから徐々に中心部に向けて堀り進んでいきます。掘り上げたジャガイモは風通しの良い場所で乾かして泥を落として保管します。

防虫ネットで守られていたはずのキャベツ、ブロッコリーの畝にはいつのまにかモンシロチョウが入り込み、ところによってはたくさんの卵をかえしてしまっているものもあります。ブロッコリーは緑色の花蕾が急速に大きくなり、一部は黄色い花が開きそうになってきました。収穫を急がなければなりません。同じ防虫ネットの中に植え付けたレタスは強い湿気の中でとろけ始めたものもあります。

先週担当者を決めたズッキーニは、実が急成長して人の腕より大きなものもあります。梅雨の時期、成長のスピードも上がっています。もっと大きくなるのではないかなどと待っていると途端に収穫期を逃してしまいます。早めの収穫をお勧めします。

トウモロコシは防虫ネットに頭がつっかえるようになったので先週、ネットを外しました。その結果、害虫に直接さらされることになりました。ところどころ葉が虫に食われた跡が見えます。その近くには糞も見えます。大量の糞があればヨトウムシの可能性が大です。3~5cmもあり、見かけは暗い色をしたグロテスクな虫です。ピンセットなどでつまみ出し踏みつぶしてしまいます。トウモロコシのてっぺんからそろそろ雄穂が顔を出します。そうすると最大の害虫であるアワノメイガが襲ってきます。防除策は農薬しかありません。そこで水曜日にアワノメイガ専用の農薬を撒きました。

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投稿日:2011年6月9日 11:45 pm


今週の日曜月曜の2日で麦を刈り、水曜木曜の2日でスイカの畝を立てました。麦刈り跡に残ったワラが天然のマルチ資材となり、スイカに好都合な生育環境になると考えたからです。とはいえ、そう簡単なものでもありません。力仕事の連続で、再び柏駅前の飲食店「SHIN」の若い人たちに手伝ってもらい何とか植え付けまでこぎつけました。

麦刈り跡はワラがびっしり敷き詰められ、そのままではトラクターによる耕うんはできません。ワラがトラクターのロータリーに絡まってしまうからです。ロータリーの幅だけワラを脇に寄せてからトラクターを動かします。途中で元肥を入れ、さらにトラクターで耕します。次にスイカの苗を植え付けるための畝を立て、畝全体をビニールマルチで覆います。



ここまで力仕事の連続です。ようやくビニールマルチに植え穴を開けてスイカの苗を植え付けることができました。おいしいスイカができるかどうかは夏のお天気次第。今年も猛暑が予想されていますが、はたしてうまくいくでしょうか?

体験農園の実習畑では虫たちが集まってきて、いよいよ本格的な攻防戦が始まりました。収穫し残したカブ、ダイコンの葉は長さ1cmから1.5cmくらいの真っ黒なカブラハバチの幼虫にやられて、傘のホネだけ状態が目につきます。

防虫ネットで覆ってあるキャベツ、ブロッコリーの畝にもいつのまにかモンシロチョウが入り込み、羽をばたつかせています。トウモロコシも防虫ネットで覆いましたが、なぜかオオタバコがの幼虫が入り込み、次々と若い葉を食い散らかしています。見つけ次第補殺です。

ニンジンもすでに一部、黄アゲハの幼虫が取りついていました。放っておくとあっという間にニンジンの葉を食べつくしてしまいます。ピンセットでつまんで容赦なく処分します。これから秋まで虫、草との闘いが続きます。

 

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投稿日:2011年6月6日 10:03 pm




6月5、6日の2日間でモチ麦を収穫しました。これから天日干しをして水分量を下げ、野毛や茎の破片などのゴミを取り除いて袋詰めします。去年は柏の葉キャンパス駅周辺で開催されたマルシェ(フリーマーケットのようなもの)に出店し好評だったので、栽培面積を増やしたのですが、一定面積当たりの収量は去年より落ちたみたいです。今月中には販売できるようにします。



収穫に使った農業機械はコンバインといって、刈り取りと脱穀を同時にやってくれる機械です。去年は収穫時期をほとんど過ぎたころにになってようやくコンバインを入手、倒伏している麦を起こしながら収穫の作業をしなければならず大変でした。今年はそのコンバインが直前になってダメになり、急きょ付き合いのあるイセキ農機の営業マンに頼み込み、6月4日に別のコンバインを入手してどうにか収穫に間に合わせるという綱渡りでした。


収穫した麦はすぐに天日乾燥しなければなりません。3日も晴天が続けば必要な水分量まで下がるはずです。去年はビニールハウスの前にブルーシートを敷き、その上に麦を広げてほしました。夜つゆを避けるため、夕方には麦を別の場所に避難させます。毎朝ブルーシートの上に広げては夕方移動するのは、麦の量が多くなると大変です。そこで、今年は急きょ、2つ目のビニールハウスを建て、床にビニールのシートを敷き、その上で麦を干すことにしました。



今年は単位面積当たりの麦の収量は去年より落ちたようで、気になります。雑草が大繁殖したことも影響したでしょう。先週の台風による強い風で倒伏が一気に広がったことも原因の一つでしょう。雑草や倒伏への対策が十分取れていなかったことも反省点です。

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