「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

梅雨前線に追われるように

投稿日:2011年6月17日 11:13 pm

毎日のように雨が降る中で、体験農園の作物は次々と収穫期を通り過ぎて行こうとしています。ジャガイモは地上部の茎葉が黄色く色づいたと思ったら、次々と枯れてきました。それで「ジャガイモ失敗」と早とちりする人もいるかもしれません。でも大丈夫です。目的とするイモは地下でゆっくりと収穫を待っています。収穫は慎重にお願いします。下手にスコップを突き刺すとせっかくの収穫物を真っ二つに切ってしまうことも良くあります。ですので、畝の周りから徐々に中心部に向けて堀り進んでいきます。掘り上げたジャガイモは風通しの良い場所で乾かして泥を落として保管します。

防虫ネットで守られていたはずのキャベツ、ブロッコリーの畝にはいつのまにかモンシロチョウが入り込み、ところによってはたくさんの卵をかえしてしまっているものもあります。ブロッコリーは緑色の花蕾が急速に大きくなり、一部は黄色い花が開きそうになってきました。収穫を急がなければなりません。同じ防虫ネットの中に植え付けたレタスは強い湿気の中でとろけ始めたものもあります。

先週担当者を決めたズッキーニは、実が急成長して人の腕より大きなものもあります。梅雨の時期、成長のスピードも上がっています。もっと大きくなるのではないかなどと待っていると途端に収穫期を逃してしまいます。早めの収穫をお勧めします。

トウモロコシは防虫ネットに頭がつっかえるようになったので先週、ネットを外しました。その結果、害虫に直接さらされることになりました。ところどころ葉が虫に食われた跡が見えます。その近くには糞も見えます。大量の糞があればヨトウムシの可能性が大です。3~5cmもあり、見かけは暗い色をしたグロテスクな虫です。ピンセットなどでつまみ出し踏みつぶしてしまいます。トウモロコシのてっぺんからそろそろ雄穂が顔を出します。そうすると最大の害虫であるアワノメイガが襲ってきます。防除策は農薬しかありません。そこで水曜日にアワノメイガ専用の農薬を撒きました。

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