「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2011年4月5日 11:10 am
柏たなか農園の畑に隣接する県道(我孫子-関宿線)わきの荒地の開墾を始めました。今はまだ雑草が枯れ草の下に隠れていますが、間もなく伸び始めます。地主の了承が得られたので、雑草が伸び出す前に開墾して、種まきだけでもやってしまおうと考えたのです。一人ではとても無理なので、ボランティアの落合さん、汐満さんに手伝ってもらいました。
始めてみて改めて開墾の大変さを実感しています。もともとは田んぼだったのを、建設残土で埋めて、その上に薄く畑の土を盛っただけの土地です。埋め立てからすでに6-7年たっており、地上には草丈4mを超すような雑草が生い茂り、土の中にもクズのつるが縦横に走り、ところどころ大きな根を下ろして、人の手が入るのを拒んでいます。トラクターで耕す前に、まず枯れたまま横たわる雑草の茎を片づけ、土の下まで入り込んだクズのつるを引き抜かなければなりません。
柏たなか農園の畑から荒地にトラクターを乗り入れるためには深さ30~40cmほどの溝を越えなければなりません。急きょアルミのブリッジを掛けて、その上を通すことにしました。ブリッジの最大積載重量は1.2トン、トラクターの後ろに付けたロータリーを含めると無理そうです。万が一真ん中から折れたりしたら自力ではトラクターを引き上げることができなくなります。ブリッジの下にブロックを重ねて下から支えるようにして、恐る恐るトラクターを渡しました。
やっとのことでトラクターを乗り入れたものの、なお建設残土に含まれる石やコンクリート塊などもあり耕運するだけでも苦戦しています。広さはわずか700㎡ですが、今シーズン中に作物を栽培できるまで持っていけるかどうか、前途多難です。
投稿日:2011年3月28日 8:51 pm
地震とそれにつづく原発事故の混乱の中で、いつの間にか春分が過ぎ、柏の畑に当たる日差しも日に日に強くなってきています。ところが畑の作業はなかなかエンジン全開とはいきません。作付計画がなかなか決まらないからです。今年の課題は売れる野菜を作ること。野菜を作るからには売れる見込みが立たなければなりません。しかし、何が売れるか見通すのは容易でありません。畑の入口ではこの冬、収穫しきれなかったハクサイが黄色い花を咲かせています。畑を明るくしてくれるのは良いのですが、出荷できずに畑に残ってしまったのは農業としては失敗です。
土の学校の第2回講習会、初日は強風が吹き、最悪のコンディションでした。ホウレンソウ、シュンギク、カブ、ニンジン、ダイコンの種をまいたのですが、まず種まきをする畝をビニールで覆う作業が、ビニールが風にあおられて思うようにできません。野菜の小さい種は手のひらに置いたとたんに風に飛ばされてしまいます。その上、隣の畑から飛んでくる砂埃が作業をしている人たちに容赦なく襲いかかり、目も開けていられません。作業を途中であきらめ、引き揚げてしまった人もいました。翌27日も前日ほどではないにせよ、時折強い風が吹き、種まきは苦戦しました。自然相手なのでやむを得ないところもありますが、前途多難を思わずには居られません。
投稿日:2011年3月13日 11:19 pm
2011年度「土の学校」第1回講習会を予定どおり、3月12、13の両日開催しました。11日の大地震の直後でしたが、会員の8割が参加し、何とかスタートしました。
ビニールハウスでの講習会の後、圃場に出て実習です。第1回の課題はまず、35㎡の区画の中に7本の畝を立てること。畝と畝間の幅は各70cm。クワを使って畝と畝間の高低差が約10cmになるまでう畝間から畝に土を移します。これが結構な重労働で、クワの使い方に慣れていないとなかなか作業が進みません。はじめにお手本をやって見せてから、各自作業に入ります。
子連れの親子の参加もありました。子どもらはお父さん、お母さんの悪戦苦闘ぶりはそっちのけで遊びに夢中になっています。子どもらにとって柏たなか農園の広い畑はまさに別天地。遠くの行楽地など行かなくても近くの畑で子供らは十分楽しい時間を過ごせそうです。
次にジャガイモの植付け。7つある畝の一番端の畝の半分に2本の溝を掘り、ジャガイモの種イモを植え付けました。肥料を施し、土を戻して畝の表面を平らにします。最後にジャガイモを植えた場所が分からなくならないように、種イモの位置に割りばしを立ててこの日のジャガイモの作業は終了です。その後、次回の講習会で野菜の種播きをする畝に元肥として化成肥料を施しました。
2010年度の最後の講習会を開催したのが昨年12月ですから、ほぼ3カ月ぶりの講習会です。3月のこの時期とは思えないぽかぽか陽気。ビニールハウスの両側をあけて外の風と入れ換えてハウスの中の“暑さ対策”をしなければならないほどでした。大地震直後とあって、会員のみなさんが参加できるか心配でしたが、地震の次の日の土曜日は参加者が少なかったものの、日曜日は何とかやりくりして(もしかしたら家の片づけに目をつぶって?)8割の会員が参加してくれました。当初予定では第1回講習会は12、13の両日としていましたが、大地震で来られなかった人のために19日(土)にもう1回、同じ内容の講習会を開催することにしました。
投稿日:2011年3月12日 12:55 am
投稿日:2011年3月7日 10:07 pm
2011年度「土の学校」の講習が今週末から始まるので、その準備に追われています。先々週末、ようやく実習用の畑に堆肥をまき、先週金曜から土曜にかけてトラクターで2、3回耕うんしました。3月に入ると雨の日が多くなります。大雨が降るとしばらくは畑の土がぬかって作業ができなくなります。たまたま先週末は雨も降らず、土曜日はボランティアの落合さん、日曜日は友人の川嶋さんともう一人のボランティアの汐満さんに手伝ってもらい、一気に作業が進みました。
実習用の畑は1区画が10m×3.5mの長方形ですが、畑で正確に長方形にするのが結構大変です。あらかじめ2等辺三角形の形をした三角定規と同じように、3辺の長さが10m対10m対14.14mになるように、紐で大きな3角形を作っておきました。畑でははじめに1本、基準になる線を引きます。この線に紐で作った大きな2等辺3角形の短い方の辺を合わせると、もう一つの短い辺との間にできる角度がちょうど直角になるはずです。3角形の頂点に当たる場所にスチールの杭を立てました。基準線の上でもう1カ所、大きな三角定規をあてて直角を作り、3つの頂点に同じくスチールの杭を立てます。2カ所とも正確に直角になっていたならば、基準線に沿って大きな長方形ができ、向かい合わせの辺の長さが同じになるはずです。巻尺を使って測ってみると、やはり数cmの誤差が出てしまいます。この程度はやむなしと考え、杭をちょこっとずらして長さを合わせました。その結果、直角より少しずれた平行四辺形になったかもしれませんが、このくらいは目をつぶります。
すべての区画の4隅にスチール杭を立て終わったら、区画の表面に見えるくらいの大きな石や雑草を取り除きます。柏たなか農園の畑はもともと建設残土を埋め立て、その上に畑の土をのせただけなので、少し深く掘ると建設残土に含まれていたコンクリートのかけらなどが出てきます。小さいのはやむをえないとしても、あまり大きなものは今後の作業の妨げになるので、取り除かなければなりません。
実習で使うクワやカマなどの農器具類も手入れしました。カマやハサミなど刃が付いているものは砥石で研いでおきます。
「土の学校」の教室に使うビニールハウスでは、正月から広げていた発酵肥料が乾いたのですべて袋に詰めて、化成肥料などといっしょに隅の方にまとめました。その他、ハウスの中に散らばっていた資材を整理して、約2カ月ぶりに机を並べ直しました。机の配置も昨年とは変えてみました。
昨年の第1回講習会は雨にたたられて実習ができませんでした。今年の講習会の日はどうなることやら。3月の雨が心配です。