「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2010年9月10日 10:34 pm



9月8日の台風が運んでくれた雨で、からからに乾いていた「土の学校」の実習畑にも生気が戻った。雨が来るのを待とうといって種まきを見合わせていた秋冬野菜も一気に種まきの条件が整った。

降雨量は1昼夜でトータル250mm程度。実習畑の面積が約10アールなので、全体に降った雨の量は何と25万リットル。20リットルのポリタンで1万2500杯に相当する。到底人手で撒ける量ではない。あのカンカン照りの空の下で汗だくになって撒いた水はほんのお湿りに過ぎなかったということでもある。





ナス、サトイモなど水が大好きな作物は目に見えて回復している。日干しになることを覚悟で9月の最初の土日に植え付けたブロッコリーの苗も何とか危機をしのげたようだ。



体験農園の隣に播いたコスモスがようやく花を咲かせ始めた。今のところほとんどピンクだが、一部に白い花も混じる。コスモスも種まきの後に猛烈な暑さに見舞われ、発芽率が悪く、発芽しても枯死してしまう苗が多かった。今回の雨でコスモスも元気を取り戻した。ただ、大量の雨は雑草にとっても恵みの雨。これから雑草を取り除く作業が大変だ。

カテゴリー: 土の学校 お楽しみ

投稿日:2010年8月26日 4:07 pm



ビニールハウスのわきに作った棚から垂れ下がっているのは「ひょうたん」。つるが枯れあがり、そろそろ収穫期でしょうか? 土の学校の会員の上田さんが棚を作り、育ててきました。上田さんはこのひょうたんを使って人形を作るのだそうです。ひょうたんといえば真中がくぼんだ千成ひょうたんの形を思い浮かべますが、できてきたひょうたんは細長かったり、真中がくぼんでいなかったり。上田さんによると「ひょうたん人形を作るにはいろいろな形があった方がよい」そうです。



ひょうたんも含めて、夏の終わりはウリ科の作物が一斉に収穫期を迎えます。畑の端に苗を植え付けたまま放っておいたトウガンがいつの間にかつるを延ばし、実をつけていました。つるの下を覗くとあるわあるわ。両手でようやく抱えられるほどの大きさのトウガンが足の踏み場もないほどにできていました。トウガンはとてもたくましい作物です。雑草が生えてもトウガンはその上につるを延ばし日差しが遮られることはありません。「雑草のようなたくましさ」という言葉がありますが、トウガンはその上を行くたくましさです。

このほか、スイカは先に紹介した普通のスイカのほかに、長円形をした「中国枕スイカ」も熟してきました。こちらは大きいもので重さが10kg近くになります。自家採取で種を取ることができ(F1ではない)、厳しい栽培条件でもよく育ちます。ただ、悩みはスイカの種がやたらと多いこと。そのまま口に含んで種を吐き出していたのでは、嫌になってしまいます。種をあらかた取り除いてから食べればよいのですが、そういう食べ方を消費者が受け入れてくれるか自信がありません。

緑のカーテンに使ったゴーヤ、スイカの隣に植えたカボチャも次々、収穫しています。

それにしても厳しい暑さが続いてます。土の学校の畑も日照り続きでからからです。いくら水やりしても足りません。

投稿日:2010年8月15日 8:33 pm

8月15日、ついに柏市最大の直売所「かしわで」に柏たなか農園のスイカを出品しました。直売所デビューです。



梅雨明けからずーと続いたカンカン照りで今年のスイカは甘味が乗ってとてもよくできました。スイカというと毎年カラスにつつかれたり、けだものに襲われたりと鳥獣害に苦しめられてきたので、今年もかなりやられると思い出荷は考えていなかったのですが、なぜかこれまでのところ被害に遭わずに済んでいます。当初、初出荷を考えていたトウモロコシが害虫による被害が大きく、直売所への出荷は見送らざるをえなくなっていました。思いがけずスイカでデビューとなりました。



「地元・柏の無農薬スイカはいかが?」という見出しのチラシも作ってスイカのそばに置いておきました。でも、お客さんはチラシにはほとんど興味ないようで、もっぱらスイカの品定めをしてました。お店の中には「山形・尾花沢のスイカ」も置いてあります。この有力ブランドより強気のプライスをつけるわけにはいかないだろうと判断して、少し安い価格設定をしたところ、売れ行きはまずまずでした。



今週はこのホームページの面倒を見てくれている斎藤さんや若いネット系の技術者らが柏たなか農園まで応援に来てくれました。コスモス畑の雑草を刈り取ってもらいました。コスモスは約1カ月前に種まきしたのですが、暑さのせいか発芽がよくなく、まきなおすことにしました。種まきの前に雑草を取り除いておかないと、コスモスが発芽しても雑草に負けてしまうのが心配だったのです。作業の後は、柏たなか農園の野菜を料理、さらに神奈川県横須賀の漁協から直送のとても新鮮な魚介類の味を堪能しました。新鮮な野菜は毎日食べているのですが、海産物はめったにありつけません。楽しい1日となりました。


カテゴリー: 出荷情報 お楽しみ

投稿日:2010年8月5日 4:03 pm



3月の種まきで失敗して再挑戦したエダマメの実がようやく膨らんできました。今回は5月末に種まきしたのですが、近所の農家からは時期的に難しいと言われました。いわゆる「適期」から外れているのでしょう。種まきして、苗が大きくなり始めたころ寒冷紗でエダマメの畝全体を覆っておきました。おかげで虫の侵入を防ぐことができたようです。ただ、雑草も虫から守ってあげるようなことになり、寒冷紗の中はエダマメと雑草がともにのびのびと成長したために、お互いに窮屈そうに同居する状態になってしまいました。その後、寒冷紗を外し、雑草を刈ってあげたところ、気持ちよさそうに成長して、現在の姿になりました。

体験農園でも一部の作物が暑さのためにうまく成長せず、再挑戦しました。


まず、ニンジン。7月10日・11日に種まきしたのですが、その後暑さが続き、その間雨がほとんど降らず、ニンジンの初期生育には最悪の展開になりました。発芽率が極端に低く、発芽してもその後の日照りで途中で枯死してしまう苗が続出しました。そこで、今度はニンジンを播く畝にあらかじめ穴のあいたビニールマルチをかけ、種まきした後も水分保持のため、もみ殻を薄く載せ、さらに畝全体をべた掛けで覆い、太陽がぎらぎら照りつけても、水分を確保できるようにしたのです。日々の水まきも欠かさず、水も多めにかけるようにしています。



トウモロコシも2度目の収穫を目指して7月10日・11日に苗を飢えつけたのですが、うまく根付かず、相当数が枯れてしまいました。そこで、余っていた苗を植え直しました。これもしっかり根付くまでは水やりをしています。

今度の土曜日はつくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅前でマルシェ・コロールというフリーマーケットのようなイベントがあります。毎月上旬に開催されているらしく、7月3日(土)に開催されたこの催しには柏たなか農園として初めて出店しました。この欄でも何回か取り上げている「もち麦」を販売し、とても好評でした。(写真は7月3日のもの。もち麦のおにぎりを試食してもらったところ、子供たちも喜んでくれました)



8月は明後日の7日(土)に開催されます。引き続き出店します。今回はもち麦に加えて「もぎたてのトウモロコシ」を出すことにしました。乞うご期待です。

投稿日:2010年7月29日 3:02 pm


体験農園の教室に使っているビニールハウスのわきに植えつけたゴーヤの蔓がようやく広がり始めました。やがてはビニールハウスの明かりとりの部分を覆い尽くして「緑のカーテン」にしようという狙いでしたが、はたして期待するほど伸びてくれるでしょうか?



梅雨明けから猛烈な暑さが続きました。昨日、今日と小雨模様で風もあり過ごしやすいですが、その前は大変でした。午前10時を過ぎると当たる日差しが肌を刺すように痛く感じるほどになります。こうなるともはや畑に居られません。ビニールハウスに逃げ込み、冷たい飲み物をがぶ飲みします。その時、緑のカーテンがあればどんなにか救われるだろうと考えたのです。
現状はまだ蔓で覆い尽くすには至りませんが、ゴーヤの実は収穫できるくらい育ちました。





炎天下での作業はつらいですが、夏の野菜にはこの暑さが必要です。スイカ畑ではスイカがぐんぐんと蔓を伸ばし、スイカの実も大きいもので長さが20~30cmにもなっています。スイカの成長には日照時間が必要です。そこで、スイカ畑には一面に麦わらを敷き、その上にスイカの蔓を這わせるようにしました。わらの下は日陰になり、雑草の発芽を抑えてくれ、同時に水分の蒸発を抑えてくれています。スイカはわらのベッドの上で好きなだけ蔓を伸ばしています。



体験農園ではサツマイモが蔓を伸ばし、区画の外にはみ出してきました。はみ出しては区画の中に戻すようにしているのですが、すぐに広がってしまいます。ナス、キュウリなどは日照り続きで元気がなくなっているものもあります。根の広がっている場所にときどき大量の水を与えると元気が戻ってきます。







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