「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2010年7月20日 11:18 am



梅雨があけて畑を見回すと雑草だらけです。サツマイモは完全に雑草の中に埋没していました。すでにイモのツルが雑草の下に潜り込んできています。サツマイモの収穫時期までまだ2~3カ月あります。この間、次々と伸びるサツマイモのツルが雑草の下に這い込んでしまってはいけません。そこで、雑草のジャングルに潜り込んだツルを畝に戻し、雑草は引き抜き、刈払機で刈り取りました。



1週間前はこんな状態でした。ビニールマルチをかけたサツマイモの畝の周りをイネ科の雑草がびっしりと覆っています。このままの状態でサツマイモのツルを伸ばさせるわけにはいかなかったのです。



寒冷紗で覆ったエダマメの畝も雑草がはびこり、エダマメがとても窮屈そうにしていました。寒冷紗で害虫の侵入を防ぐつもりでしたが、エダマメだけでなく雑草を守ることにもなってしまったようです。急きょ、寒冷紗を外し、畝の雑草を引き抜き、さらに畝の周りの雑草も刈り取りました。ちょうどエダマメの花が咲いています。今度こそ実をつけてくれると期待しています。



雑草に関しては背の高いトウモロコシはあまり気にしないで済みます。先日の強風にも何とか耐えて、アワノメイガ対策も念入りにやっているので、生育は順調。背丈は150~180cmにもなりました。次に心配なのが鳥による食害です。特にカラスには手を焼いています。来月初めころ収穫ですが、うまく収穫まで持っていけるか、期待半分、心配半分です。



体験農園の実もの野菜は病害虫対策に追われながら何とか収穫を続けています。ナス、キュウリなどの木に一部、疲れが見えてきています。中玉のトマトの木を覗きこんでいたらモスラの幼虫のような巨大なイモ虫?を見つけました。長さ10cmはあるでしょう。大きな身体から突起した足でトマトの枝にへばりついています。大きなハサミでバッサリと切り落しました。
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投稿日:2010年7月14日 6:53 am



今週日曜から月曜にかけての荒天で畑の作物が軒並み倒伏してしまいました。とくにトウモロコシ畑ではところどころ集団で倒れています。畝間からは両側から倒れたトウモロコシが何本も見えます。風は南から北へ吹いたので畑の作物はほとんどが北側の利根川方向に倒れていました。ほとんどは雌穂が白色の毛が出てきたところです。これから実が膨らむタイミングでやられました。倒れたトウモロコシは自力で起き上がりますが、風で体力を消耗して実の膨らみに影響が出るのではと心配です。実が膨らんできたら次はカラスなどの鳥による食害が心配です。



体験農園の方は直前の土日にトウモロコシに防鳥ネットを掛けたばかりでしたが、ネットが飛ばされ、ネットに引っ張られるようにトウモロコシが倒されていました。体験農園のトウモロコシは雌穂の先端の毛が白色から茶色に変わり、収穫期が近づいたので鳥による食害を防ぐためにネットをかけたのですが、ネットで囲ったままトウモロコシが倒されてしまいました。
倒されたトウモロコシはほとんどがアワノメイガに入られていました。アワノメイガは茎に穴をあけて入り込みますが、穴をあけられて弱くなった所が風で折れてしまったのです。




他の野菜も強風に襲われました。トマトとキュウリの畝は支柱が傾き平行四辺形になってしまいました。もう少ししっかりと支柱を組んでおくべきでした。
ほかにピーマンやシシトウなどところどころ倒されていました。

倒されたままにしておくわけにはいかないので、トウモロコシのネットやトマト・キュウリの支柱など徐々に修復を始めています。
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投稿日:2010年7月9日 9:52 pm




先週からトウモロコシのてっぺんに雄穂が顔を覗かせるようになってきました。穂の中にいました、宿敵アワノメイガ。緊張感が走ります。アワノメイガの幼虫はトウモロコシの茎の中を行き来しながら食い荒らし、最後に実に入って汚らしく食い散らかすのです。こうなるとまったく食用にはなりません。



さっそくデナポンという防除剤をかけたのですが、一気に全滅とはいかないようで、雄穂にも3~4株に1株くらいの割合でアワノメイガの幼虫がうごめいています。見つけては足で踏み潰していますが、茎の中に隠れているので引きずり出すだけでも大変です。



そろそろ雌穂も出てきます。雌穂はトウモロコシの実そのもの、一番大事です。何としてもアワノメイガから守らなければなりません。もう一度デナポンを散布しなければならないでしょう。



体験農園でもトウモロコシを作っています。こちらもアワノメイガの侵食を受けており、デナポンを散布しました。体験農園のトウモロコシの方が少し線が細いので心配です。
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投稿日:2010年7月3日 12:54 am



柏たなか農園のもち麦が7月3日にデビューします。この日、柏の葉キャンパス駅の周りで開催される「マルシェコロール」に混ぜていただき、その中でもち麦を販売することにしたのです。特別な包装などはしていないので、商品の姿としてはまったく垢ぬけていないのですが、売る人も素人っぽいのでやむをえないでしょう。

以前にも紹介したように、このもち麦は「ダイシモチ」というもち性のはだか麦で、お米に混ぜて炊くとおこわのような食感になります。植物繊維が多く含まれ、身体にとてもよいそうです。とはいえ、ただ袋詰めして店頭に置いても何のことやら分かってもらえそうもないので、実際にもち麦とお米を混ぜて炊いたご飯を試食してもらうことにしています。

昨年11月に種まきしてから半年以上、ようやくここまで来ました。実際に売れるかどうかが問題です。本番直前、ドキドキしています。



土の学校では来週植え付ける野菜の苗が育っています。3月に種まきした長ネギがようやく伸びてきました。30cmを超すほどのものもあります。蒸し暑い日が続き、作物も大変ではないかと気遣ったりするのですが、ネギは周囲の環境変化に動じることなく、ひたすらマイペースで育っているように見えます。



プランとプラグという連結ポットには土の学校の受講者の溝井さんにモロヘイヤの種をまいてもらいました。3日後には一斉に発芽しました。モロヘイヤは夏の暑さの中でぐんぐん成長します。食用にするのは葉の部分で、かき取ってゆでたりして食べます。とても栄養豊富で、夏の体力を消耗する時期にはとても助かります。

投稿日:2010年6月25日 7:22 am

トマトが色づき始めました。まずはミニトマト、そして中玉も一部色づいてきました。



トマトの栽培管理は結構大変です。わき芽が次々と出てくるので、わき芽取りに追われます。少し手を抜くとすぐにわき芽が伸び、ひどいのはわき芽が主軸より大きくなり、さらにそのわき芽からまたわき芽が出るといった暴れ方をします。



トマトの実にはたくさんの害虫や鳥獣が襲ってきます。今のところ目立つのがタバコガ。トマトの実がまだ青くてもお構いなしに実の中に入り込み、次々とダメにしてしまいます。黒い穴が開いた青い実をカッターで開いてみたら大きなタバコガの幼虫がいました。

害虫といえばトウモロコシにつくアワノメイガ。現在は雄穂が出てきた段階で、すでにほとんどのトウモロコシにアワノメイガが侵入しています。トウモロコシの実ができる前にやっつけておかなければなりません。よく効く防除剤を上からふりかけました。




梅雨時、畑のあちこちでキノコが見られます。
キノコは地下に広がる糸状菌が地上に形成する繁殖器官です。

糸状菌が広がるのは有機物が広く存在しているからです。つまり、有機物が広く存在する畑はキノコが生えやすいのです。柏たなか農園の畑には大量の堆肥を入れてありますので、糸状菌は繁殖しやすいはずです。



 

糸状菌もバクテリアの仲間ですから、有機物を分解して作物に必要な栄養分を供給してくれます。糸状菌は必ずしも作物を助けるために働いているわけではないのですが、自然界の食物連鎖の中で必要な役割を果たしているといえます。

 

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