「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2011年6月9日 11:45 pm


今週の日曜月曜の2日で麦を刈り、水曜木曜の2日でスイカの畝を立てました。麦刈り跡に残ったワラが天然のマルチ資材となり、スイカに好都合な生育環境になると考えたからです。とはいえ、そう簡単なものでもありません。力仕事の連続で、再び柏駅前の飲食店「SHIN」の若い人たちに手伝ってもらい何とか植え付けまでこぎつけました。

麦刈り跡はワラがびっしり敷き詰められ、そのままではトラクターによる耕うんはできません。ワラがトラクターのロータリーに絡まってしまうからです。ロータリーの幅だけワラを脇に寄せてからトラクターを動かします。途中で元肥を入れ、さらにトラクターで耕します。次にスイカの苗を植え付けるための畝を立て、畝全体をビニールマルチで覆います。



ここまで力仕事の連続です。ようやくビニールマルチに植え穴を開けてスイカの苗を植え付けることができました。おいしいスイカができるかどうかは夏のお天気次第。今年も猛暑が予想されていますが、はたしてうまくいくでしょうか?

体験農園の実習畑では虫たちが集まってきて、いよいよ本格的な攻防戦が始まりました。収穫し残したカブ、ダイコンの葉は長さ1cmから1.5cmくらいの真っ黒なカブラハバチの幼虫にやられて、傘のホネだけ状態が目につきます。

防虫ネットで覆ってあるキャベツ、ブロッコリーの畝にもいつのまにかモンシロチョウが入り込み、羽をばたつかせています。トウモロコシも防虫ネットで覆いましたが、なぜかオオタバコがの幼虫が入り込み、次々と若い葉を食い散らかしています。見つけ次第補殺です。

ニンジンもすでに一部、黄アゲハの幼虫が取りついていました。放っておくとあっという間にニンジンの葉を食べつくしてしまいます。ピンセットでつまんで容赦なく処分します。これから秋まで虫、草との闘いが続きます。

 

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投稿日:2011年6月6日 10:03 pm




6月5、6日の2日間でモチ麦を収穫しました。これから天日干しをして水分量を下げ、野毛や茎の破片などのゴミを取り除いて袋詰めします。去年は柏の葉キャンパス駅周辺で開催されたマルシェ(フリーマーケットのようなもの)に出店し好評だったので、栽培面積を増やしたのですが、一定面積当たりの収量は去年より落ちたみたいです。今月中には販売できるようにします。



収穫に使った農業機械はコンバインといって、刈り取りと脱穀を同時にやってくれる機械です。去年は収穫時期をほとんど過ぎたころにになってようやくコンバインを入手、倒伏している麦を起こしながら収穫の作業をしなければならず大変でした。今年はそのコンバインが直前になってダメになり、急きょ付き合いのあるイセキ農機の営業マンに頼み込み、6月4日に別のコンバインを入手してどうにか収穫に間に合わせるという綱渡りでした。


収穫した麦はすぐに天日乾燥しなければなりません。3日も晴天が続けば必要な水分量まで下がるはずです。去年はビニールハウスの前にブルーシートを敷き、その上に麦を広げてほしました。夜つゆを避けるため、夕方には麦を別の場所に避難させます。毎朝ブルーシートの上に広げては夕方移動するのは、麦の量が多くなると大変です。そこで、今年は急きょ、2つ目のビニールハウスを建て、床にビニールのシートを敷き、その上で麦を干すことにしました。



今年は単位面積当たりの麦の収量は去年より落ちたようで、気になります。雑草が大繁殖したことも影響したでしょう。先週の台風による強い風で倒伏が一気に広がったことも原因の一つでしょう。雑草や倒伏への対策が十分取れていなかったことも反省点です。

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投稿日:2011年6月2日 11:31 am

雨模様が続いています。その合間をぬってサツマイモ苗の植付け。苗1000本を黒のビニールマルチを張った長さ40mの畝、8本に植付けました。1000本も!と思われるかもしれません。始める前は私もそう思っていましたが、「SHIN」という柏駅前にある飲食店の若い店員さんらが植付けを手伝いに来てくれて意外に短時間でできてしまいました。ついでに畑の中から掘り出した大量の石や鉄クズなどの片づけも手伝ってもらいました。やはり若いパワーはすごい。重い石もやすやすと運び出してくれました。

サツマイモは雑草との闘いです。初めに畝全体を黒のビニールマルチで覆ったのはサツマイモ以外の草が生えてこないようにするためです。この後、畝と畝の間に生えてくる雑草は歩行式のトラクターで土の中にすき込みます。雑草を抑えるための有効な手段はここまでです。夏の間にサツマイモのつるが伸びて畝も畝間も覆い尽くしますが、同時に雑草も息を吹き返してきます。この段階ではサツマイモと雑草を見分けて雑草だけやっつけるような手段はないので、サツマイモのつると雑草が競いながら秋の収穫期になだれ込みます。

農園の入口付近に今年初め、バラの小さな苗木をうえつけました。その苗木に真っ赤なバラの花が2輪、咲きました。この苗木、高さ5mにもなるというつるバラだそうです。昨年末に広島県のバラ園から贈ってもらったのですが、ちゃんと育てられるか心配でした。よくわからないまま、とりあえず根元にピートモスという土壌改良資材を入れるなどして見守ってきました。わずか2輪ながら、とにかく花を咲させてくれてほっとしています。

投稿日:2011年5月30日 10:53 pm

土曜から日曜にかけて列島を襲った台風2号。土の学校の実習畑にもしっかりつめ跡を残して行きました。今回は台風の直撃を受けたわけではありません。雨も2日間で100mm程度と、昨年までの台風に比べれば多いわけでもなく大した影響はないと思っていました。ところが畑に行ってみた結果は影響大ありでした。


トマト、キュウリの畝に組み上げた高さ2mを超す支柱は半数以上が斜めに傾いていました。組み上げた支柱がばらばらになってしまったものもありました。支柱にひもで縛っておいたトマト、キュウリの苗も、頼りのはずの支柱が傾き、支えを失った格好になってしまいました。畝の土が大量の雨で緩み支柱を支えることができなくなっていたところに台風の風が吹きこみ、支柱はいとも簡単に押し倒されたと思われます。支柱を強化するだけでなく、畝の土が簡単に緩むのを防ぐ手立ても必要なのでしょう。

トウモロコシの畝とキャベツ、ブロッコリーなどの畝に掛けた防虫ネットは辛うじて持ちこたえていました。それでもネットを固定しておいた止め金がところどころ外されていたので、もう少し風が強かったなら飛ばされていたかもしれません。止め金が外れたままではせっかくの防虫ネットに隙間ができ、害虫に侵入される恐れがあります。とりあえず止め金を止め直しました。

実習畑の隣りに出荷用にトウモロコシを栽培しています。昨年は害虫に入りまくられ、惨憺たる結果になってしまいました。そこで今年ははじめから防虫ネットを掛けて、害虫の侵入を阻止する作戦です。ところが、その防虫ネットも強風ではがされてしまいました。放っておけば恐ろしいアワノメイガやオオタバコガに侵入されるでしょう。とりあえずネットを掛け直しました。

ジャガイモも葉が良く茂り、花も咲きいい感じで育っていたはずですが、今回の強風で茎が軒並み倒されていました。茎が折れるまでは行かなかったのですが、相当大きなストレスを受けていたはずで、今後影響が出てくるか要観察です。

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投稿日:2011年5月20日 11:44 am

現在、柏たなか農園の作物で最大面積を占めているのは「モチ麦」というモチ性の裸麦です。昨年、このブログで何回か紹介したのですが、柏の葉キャンパス駅前で開催されたマルシェ(フリーマーケットのような催し)などで評判だったので、今年は昨年よりさらに栽培面積を広げました。そのモチ麦の穂が紫に色づき、収穫の時期が近づいてきました。もう少しすると穂先が首を傾げたように少し曲がります。それが収穫の合図です。ところが、全ての穂先が曲がるまで待っていると倒伏してしまうので、あるところで見切りをつけて収穫に入らなければなりません。これから毎日、よーく観察して、タイミングを失しないように気を付けます。



土の学校の実習畑では、葉物野菜が成長から成熟段階に入ってきました。ホウレンソウはほとんどトウが立っています。



コマツナは防虫ネットの中で害虫に侵されることもなく、保温効果もありで成長に加速度がついてきました。早く収穫しないと巨大なお化けコマツナになってしまいます。シュンギクも早く播いたものは背丈が30cmにもなろうとしています。



カブは大きいもので握りこぶし近くの大きさになりました。やや縦長の品種で、長さが10cm近く、重さも200gを超えるほどになったものもあります。この時期の株を見ていると成長速度の早さを実感します。ダイコンも葉が立ってきたのでまもなく収穫時期です。

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