「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2014年3月6日 9:12 am
3月8日、9日は2014年度土の学校の第1回講習会です。講習会直前ですがいつ、どのような作物を栽培し収穫するか、まだ検討中です。これまでの実績をもとに、新たに取り入れたい作物、品種などを考慮に入れて新年度の春夏から秋にかけての作付図を作るのですが、考える要素が多すぎてなかなかまとまりません。そういいながら実は、あーでもない、こーでもないといろいろ考えている時間が一番楽しいのです。
3月初めの第1回講習会ではジャガイモを植え付けます。これはまず確定ですが、同じく3月初めにやるべきことが他にないか、確認します。3月下旬の第2回講習会では一気にたくさんの種類の種を播きます。まだ寒さが残っているでしょうから苗の植付けは少ないのですが、それでも暑さを嫌う作物は、少し寒さ対策をしてでも早めに植え付け、夏の暑さの来ないうちに収穫してしまおうと考えます。このようにして第3回、第4回と作業計画を立てて行きます。
これまでの失敗もいろいろあります。農園での育苗がうまく行かず、受講者全員に配るには苗の数が足りなくなり急きょ、ホームセンターで不足分の数だけ苗を購入したり、農薬の散布を躊躇していたら大量の害虫が発生し、農薬散布のタイミングを過ぎてしまったため、害虫を1匹ずつピンセットでつまみ取らなければならなくなったことなど、数々の失敗をしてきました。失敗の経験を積み重ねてゆくうちに土の学校の作付計画も精度を上げてきてはいます。それでも新たな課題が次々と出てくるため、毎年当初計画が次々変更になります。地球温暖化で天気の荒れ方が以前より激しくなったり、気温の上げ下げの幅が大きくなり暑い日、寒い日の気温の差も拡大するといったことにも対応していかなければなりません。去年は10月が極端な日照不足で秋冬野菜が収穫までたどり着けないものもありました。
昨5日は夜明け前からほぼ1日中雨でした。畑は雨ですっかりぬかってしまいました。この状況ではトラクターの作業などできるはずがありません。危険を察知して前の日の4日に体験農園に歩行式のトラクターを入れて、実習畑の区画づくりをやりました。もう1日作業を遅らせていたら講習会に間に合わなかったかも知れません。
例年3月は雨の多い月です。その上、春の嵐もやってきました。多少の悪天候でも作業を進められるようにしておかないと、年間栽培計画は破たんしてしまいます。
投稿日:2014年2月15日 2:08 am
またまた土曜日の大雪です。予定していた2014年度土の学校のオリエンテーション(説明会)は中止です。先週土曜日の大雪で柏キムチ講習会ができなくなり、2週連続のイベント中止となってしまいました。畑も雪の下に埋もれ、雪が溶ければぬかるむので当分は畑の作業もできなくなりました。
週末に悪天候が予想されていたので一昨日、茨城県守谷市の牧場から柏の農場まで堆肥を運んできました。ダンプで5往復して運んだ量は約12トン。これをまず3月から始まる体験農園「土の学校」の土づくりに使います。3月8、9日が第1回講習会なのでその前に堆肥を撒いて、畑を耕し、歩行式のトラクターで溝を掘る作業をしておかなければなりません。その準備作業も再びの大雪で手をつけることができず焦っています。
先週降った雪は1週間たっても溶けきれず、畑はごく一部、土が見える程度でした。昼間も気温が上がらず雪がなかなか溶けてくれなかったのです。今度の雪はどうなることでしょう。向こう1週間の予報では日中は10℃近くまで上がるそうなので、予報通りに行けば雪解けも早まるかもしれません。来週23日の日曜日にも土の学校の説明会を予定しています。それまでに雪が溶けて畑の作業にかかれるようになってほしいとお天気頼みになっています。
地球温暖化による気候変動といわれますが、去年も天候異変の影響に苦しみました。去年の夏は異常な暑さで秋冬野菜の種まきがうまく行かず、10月には異常な日照不足で散々な結果になってしまいました。今年も天候異変に苦しめられるような予感がします。
天候異変が予想されるのであれば、条件が悪くても作れる作物、品種を選択するべきでしょう。日々の気象データを見て栽培計画の軌道修正もかけるべきでしょう。それがプロというものだとは思うのですが、この大雪ではそもそも農作業ができないのですから、プロの農家もお手上げです。
投稿日:2014年1月21日 12:03 am
地元の野菜としては主力となるハクサイを始めダイコン、ニンジン、ネギ、ショウガなどが使えます。もっとも、夏に収穫するタマネギやニンニクなどを冬の季節までもたせるのが難しく、リンゴはもっと寒い地方のものを使うしかありません。なので「すべて」ではなく「なるべく」地元野菜を使おうということになるのです。
キムチを作るようになったきっかけは、茨城県の工業技術センターで「HS-1」というキムチの元になる乳酸菌を純粋培養することに成功したことです。HS-1を使えばだれでも簡単にキムチ漬けを作ることができます。従来のキムチはいわば多種多様なバクテリアが自然界で競争する中で、HS-1が繁殖しやすい環境を与えることによってHS-1が圧倒的に優勢な漬けもの=キムチ漬けを作ってきたと考えられます。そこには勘と経験が求められ、本場韓国では家のお母さんらの腕の見せ所だったのでしょう。
キムチの元はHS-1という乳酸菌だということが分かっているなら、はじめからキムチのベースになるハクサイに増殖させたHS-1を混ぜ込み、いわばハクサイのHS-1漬けを作っておき、その状態からキムチトウガラシやその他の野菜、海産物などを加えてキムチを作れば、自然界の競争にさらすよりはるかに失敗のないキムチづくりができると考えられます。実際にやってみると意外に簡単にキムチ漬けができました。というわけで、今年も1月25日と2月8日(いずれも土曜日)、柏たなか農園の近くの船戸会館で柏キムチ講習会を開催します。
お手軽に作れるとはいっても、最初にハクサイのHS-1漬けを作るのに1-2日はかかります。さらにキムチトウガラシ(日本のトウガラシは辛すぎて使えません)その他の具材を混ぜ込んでキムチ漬けにするには4-5日必要です。本当はもっと時間をかけて漬け込むのが良いかもしれません。つまり、1日数時間の講習会で素材の野菜を切り刻むところから始めて、キムチ漬けの出来上がりまで行くのは無理なわけです。
実際の講習会ではハクサイのHS-1漬けを作りますが、次の工程では漬け上がったハクサイのHS-1漬けを予め用意しておいてキムチ漬けを作ります。さらに漬け上がったキムチ漬けを予め用意しておいてキムチ鍋を作り、みんなでいただきます。最後に宿題として、HS-1とハクサイをお持ち帰りいただき、講習会で習った通りにできるかどうか試してもらうことにしています。(写真は2012年の講習会風景)
キムチがお手軽にできるといっても、やはり漬けものには奥深いところがあります。自然な甘みをつけるにはどうするか?長期保存するにはどうするか? 課題はいろいろあります。近い将来、柏キムチ・コンテストができるくらい普及してほしいと思っています。
投稿日:2013年12月30日 6:31 pm
2013年も残すところ1日あまり。柏たなか農園の1年の締めくくりはたき火を焚いて鍋ものと焼き芋で身体を温める「たき火の会」、昨日やりました。
畑のわきにある杉の木立の下にある木の枝や倒木を拾ってきて適当な大きさに伐って薪にします。風が少しあったので、大がかりなたき火は止めて、かまどだけにしました。
鍋物はハクサイと肉のはさみ煮。ハクサイの葉の間に豚ロースの薄切り肉を挟んでいきます。何枚か重ねて幅6-7㎝に切り、鍋の底に立て懸けるようにして並べます。上から塩コショウを振りかけ、最後に料理酒を注ぎます。鍋ごとかまどの火にかけて煮込みます。料理法は極めてシンプルですが、ハクサイの甘味が生きていてとてもおいしいです。奥さんに帰りの車を運転してもらえる人は何人か、おいしそうにお酒やビールを飲んでいました。
年末から年始にかけてのこの時期の農園はとても静かで、「年の瀬のあわただしさ」とは無縁の世界に見えます。ヤギくんらはあいかわらず好物の草を見つけてはむしゃむしゃと食んでいます。時々横になって食べた草を口に戻して噛み直したりしています。
11月下旬にすじ播きしたもち麦が芽を出し畑に緑の縞模様を描いています。地上は本格的な冬に近づき、毎朝霜が降り、時に強い風が吹きますが、地下では麦がしっかりと根を伸ばしています。この時期にしっかり根を張っておくことが、春先の急成長の力の元になっているようです。来年が楽しみです。
投稿日:2013年11月26日 8:07 pm
種まきしたのは2014年産のもち麦です。もち麦の需要が拡大していることから今回は柏たなか農園の中で使える畑はすべてもち麦の種を播きました。合わせて約80アールです。ここから期待できる収量は約2400㎏です。それでも2014年に予想されるもち麦の需要に対してかなり不足しそうです。そこで、柏たなか農園のある柏市船戸地区で広い畑を擁する「未来農場」に協力を依頼、そのうち160アールをお借りしてもち麦を栽培させてもらうことにしました。未来農場を合わせると2014年のもち麦の収量は7200kg程度になると期待しています。
柏たなか農園の種まきは文字通り手播きです。はかりで測った種と肥料をバケツに入れ、バケツから手ですくって播いていきます。場所によって多少のばらつきはやむなしと考えます。トラクターは25馬力の乗用と7馬力の歩行式を組み合わせて除草、畝作りをします。その後種と肥料を混ぜて手播きします。80アールの畑の雑草を除去しながら、種を播ききるのに5日間はかかります。これに対して未来農場の種まきは125馬力の巨大なトラクターで種と肥料を同時に播いてゆくので、160アールの広い畑に種を播く作業時間は約2時間です。その前にプラウという装置で畑の土を撹拌し、雑草を土の下深くにすきこんでゆく作業をやりますが、それも同じくらいの作業時間ですみます。
作業の効率性ということでいえば柏たなか農園は未来農場に到底かないません。それなら柏たなか農園も未来農場のように巨大なトラクターを入れればよいではないかと思われるかもしれませんが、柏たなか農園の畑は小さいので巨大なトラクターを入れたのでは到底元が取れないのです。それぞれ得失があり、うまく使い分けて行くことで農業経営が成り立つのだと考えています。