「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

種まき直後のもち麦に恵みの雨

投稿日:2013年11月26日 8:07 pm

柏たなか農園の主力作物であるもち麦の種まきが25日に終了しました。その直後に久々の雨降り、なんともグッドなタイミングでした。

 種まきしたのは2014年産のもち麦です。もち麦の需要が拡大していることから今回は柏たなか農園の中で使える畑はすべてもち麦の種を播きました。合わせて約80アールです。ここから期待できる収量は約2400㎏です。それでも2014年に予想されるもち麦の需要に対してかなり不足しそうです。そこで、柏たなか農園のある柏市船戸地区で広い畑を擁する「未来農場」に協力を依頼、そのうち160アールをお借りしてもち麦を栽培させてもらうことにしました。未来農場を合わせると2014年のもち麦の収量は7200kg程度になると期待しています。

 柏たなか農園の種まきは文字通り手播きです。はかりで測った種と肥料をバケツに入れ、バケツから手ですくって播いていきます。場所によって多少のばらつきはやむなしと考えます。トラクターは25馬力の乗用と7馬力の歩行式を組み合わせて除草、畝作りをします。その後種と肥料を混ぜて手播きします。80アールの畑の雑草を除去しながら、種を播ききるのに5日間はかかります。これに対して未来農場の種まきは125馬力の巨大なトラクターで種と肥料を同時に播いてゆくので、160アールの広い畑に種を播く作業時間は約2時間です。その前にプラウという装置で畑の土を撹拌し、雑草を土の下深くにすきこんでゆく作業をやりますが、それも同じくらいの作業時間ですみます。

 作業の効率性ということでいえば柏たなか農園は未来農場に到底かないません。それなら柏たなか農園も未来農場のように巨大なトラクターを入れればよいではないかと思われるかもしれませんが、柏たなか農園の畑は小さいので巨大なトラクターを入れたのでは到底元が取れないのです。それぞれ得失があり、うまく使い分けて行くことで農業経営が成り立つのだと考えています。
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