「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2011年6月22日 9:32 pm
6月22日は夏至。日中の暑さは本物の夏でした。気温32度、畑の仕事はとてもできないので昼前に近くの東大柏キャンパスに逃げ込みました。キャンパスの中は涼むことのできる場所がいっぱいあります。まず食堂。野菜を中心にしたバイキング・スタイルの昼食がお気に入りです。図書館もあり、書棚に囲まれた机にうっぷして昼寝もできます。畑仕事は朝夕だけで日中はこうやって涼んでいれば熱中症の心配もなく、夏の過ごし方としては一番健康的なのではないでしょうか?
体験農園は21日夕方の激しい夕立でトウモロコシがほとんど倒伏してしまいました。1本2本なら起き上がってくるのを待つのでもよいのですが、全部となるとそうもいきません。対策を考えなければならないでしょう。
実物野菜ではキュウリが成り始めました。すでに20cmを超すほどの大きさのものもあります。キュウリは成長速度がとても早いので、どんどん収穫しないと巨大なお化けキュウリになってしまいます。そうならないためにはできるだけ頻繁に収穫に出かけるしかありません。どうしても週一くらいしか行けないという人は長さ10cm位の小さなキュウリも収穫してしまうことです。トマトも一部色づいてきました。これから実物野菜の収穫に追われることになります。
投稿日:2011年6月17日 11:13 pm
毎日のように雨が降る中で、体験農園の作物は次々と収穫期を通り過ぎて行こうとしています。ジャガイモは地上部の茎葉が黄色く色づいたと思ったら、次々と枯れてきました。それで「ジャガイモ失敗」と早とちりする人もいるかもしれません。でも大丈夫です。目的とするイモは地下でゆっくりと収穫を待っています。収穫は慎重にお願いします。下手にスコップを突き刺すとせっかくの収穫物を真っ二つに切ってしまうことも良くあります。ですので、畝の周りから徐々に中心部に向けて堀り進んでいきます。掘り上げたジャガイモは風通しの良い場所で乾かして泥を落として保管します。
防虫ネットで守られていたはずのキャベツ、ブロッコリーの畝にはいつのまにかモンシロチョウが入り込み、ところによってはたくさんの卵をかえしてしまっているものもあります。ブロッコリーは緑色の花蕾が急速に大きくなり、一部は黄色い花が開きそうになってきました。収穫を急がなければなりません。同じ防虫ネットの中に植え付けたレタスは強い湿気の中でとろけ始めたものもあります。
先週担当者を決めたズッキーニは、実が急成長して人の腕より大きなものもあります。梅雨の時期、成長のスピードも上がっています。もっと大きくなるのではないかなどと待っていると途端に収穫期を逃してしまいます。早めの収穫をお勧めします。
トウモロコシは防虫ネットに頭がつっかえるようになったので先週、ネットを外しました。その結果、害虫に直接さらされることになりました。ところどころ葉が虫に食われた跡が見えます。その近くには糞も見えます。大量の糞があればヨトウムシの可能性が大です。3~5cmもあり、見かけは暗い色をしたグロテスクな虫です。ピンセットなどでつまみ出し踏みつぶしてしまいます。トウモロコシのてっぺんからそろそろ雄穂が顔を出します。そうすると最大の害虫であるアワノメイガが襲ってきます。防除策は農薬しかありません。そこで水曜日にアワノメイガ専用の農薬を撒きました。
投稿日:2011年6月9日 11:45 pm
今週の日曜月曜の2日で麦を刈り、水曜木曜の2日でスイカの畝を立てました。麦刈り跡に残ったワラが天然のマルチ資材となり、スイカに好都合な生育環境になると考えたからです。とはいえ、そう簡単なものでもありません。力仕事の連続で、再び柏駅前の飲食店「SHIN」の若い人たちに手伝ってもらい何とか植え付けまでこぎつけました。
麦刈り跡はワラがびっしり敷き詰められ、そのままではトラクターによる耕うんはできません。ワラがトラクターのロータリーに絡まってしまうからです。ロータリーの幅だけワラを脇に寄せてからトラクターを動かします。途中で元肥を入れ、さらにトラクターで耕します。次にスイカの苗を植え付けるための畝を立て、畝全体をビニールマルチで覆います。
ここまで力仕事の連続です。ようやくビニールマルチに植え穴を開けてスイカの苗を植え付けることができました。おいしいスイカができるかどうかは夏のお天気次第。今年も猛暑が予想されていますが、はたしてうまくいくでしょうか?
体験農園の実習畑では虫たちが集まってきて、いよいよ本格的な攻防戦が始まりました。収穫し残したカブ、ダイコンの葉は長さ1cmから1.5cmくらいの真っ黒なカブラハバチの幼虫にやられて、傘のホネだけ状態が目につきます。
防虫ネットで覆ってあるキャベツ、ブロッコリーの畝にもいつのまにかモンシロチョウが入り込み、羽をばたつかせています。トウモロコシも防虫ネットで覆いましたが、なぜかオオタバコがの幼虫が入り込み、次々と若い葉を食い散らかしています。見つけ次第補殺です。
ニンジンもすでに一部、黄アゲハの幼虫が取りついていました。放っておくとあっという間にニンジンの葉を食べつくしてしまいます。ピンセットでつまんで容赦なく処分します。これから秋まで虫、草との闘いが続きます。
投稿日:2011年5月30日 10:53 pm
土曜から日曜にかけて列島を襲った台風2号。土の学校の実習畑にもしっかりつめ跡を残して行きました。今回は台風の直撃を受けたわけではありません。雨も2日間で100mm程度と、昨年までの台風に比べれば多いわけでもなく大した影響はないと思っていました。ところが畑に行ってみた結果は影響大ありでした。
トマト、キュウリの畝に組み上げた高さ2mを超す支柱は半数以上が斜めに傾いていました。組み上げた支柱がばらばらになってしまったものもありました。支柱にひもで縛っておいたトマト、キュウリの苗も、頼りのはずの支柱が傾き、支えを失った格好になってしまいました。畝の土が大量の雨で緩み支柱を支えることができなくなっていたところに台風の風が吹きこみ、支柱はいとも簡単に押し倒されたと思われます。支柱を強化するだけでなく、畝の土が簡単に緩むのを防ぐ手立ても必要なのでしょう。
トウモロコシの畝とキャベツ、ブロッコリーなどの畝に掛けた防虫ネットは辛うじて持ちこたえていました。それでもネットを固定しておいた止め金がところどころ外されていたので、もう少し風が強かったなら飛ばされていたかもしれません。止め金が外れたままではせっかくの防虫ネットに隙間ができ、害虫に侵入される恐れがあります。とりあえず止め金を止め直しました。
実習畑の隣りに出荷用にトウモロコシを栽培しています。昨年は害虫に入りまくられ、惨憺たる結果になってしまいました。そこで今年ははじめから防虫ネットを掛けて、害虫の侵入を阻止する作戦です。ところが、その防虫ネットも強風ではがされてしまいました。放っておけば恐ろしいアワノメイガやオオタバコガに侵入されるでしょう。とりあえずネットを掛け直しました。
ジャガイモも葉が良く茂り、花も咲きいい感じで育っていたはずですが、今回の強風で茎が軒並み倒されていました。茎が折れるまでは行かなかったのですが、相当大きなストレスを受けていたはずで、今後影響が出てくるか要観察です。
投稿日:2011年5月20日 11:44 am
現在、柏たなか農園の作物で最大面積を占めているのは「モチ麦」というモチ性の裸麦です。昨年、このブログで何回か紹介したのですが、柏の葉キャンパス駅前で開催されたマルシェ(フリーマーケットのような催し)などで評判だったので、今年は昨年よりさらに栽培面積を広げました。そのモチ麦の穂が紫に色づき、収穫の時期が近づいてきました。もう少しすると穂先が首を傾げたように少し曲がります。それが収穫の合図です。ところが、全ての穂先が曲がるまで待っていると倒伏してしまうので、あるところで見切りをつけて収穫に入らなければなりません。これから毎日、よーく観察して、タイミングを失しないように気を付けます。
土の学校の実習畑では、葉物野菜が成長から成熟段階に入ってきました。ホウレンソウはほとんどトウが立っています。
コマツナは防虫ネットの中で害虫に侵されることもなく、保温効果もありで成長に加速度がついてきました。早く収穫しないと巨大なお化けコマツナになってしまいます。シュンギクも早く播いたものは背丈が30cmにもなろうとしています。
カブは大きいもので握りこぶし近くの大きさになりました。やや縦長の品種で、長さが10cm近く、重さも200gを超えるほどになったものもあります。この時期の株を見ていると成長速度の早さを実感します。ダイコンも葉が立ってきたのでまもなく収穫時期です。