「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2011年3月28日 8:51 pm
地震とそれにつづく原発事故の混乱の中で、いつの間にか春分が過ぎ、柏の畑に当たる日差しも日に日に強くなってきています。ところが畑の作業はなかなかエンジン全開とはいきません。作付計画がなかなか決まらないからです。今年の課題は売れる野菜を作ること。野菜を作るからには売れる見込みが立たなければなりません。しかし、何が売れるか見通すのは容易でありません。畑の入口ではこの冬、収穫しきれなかったハクサイが黄色い花を咲かせています。畑を明るくしてくれるのは良いのですが、出荷できずに畑に残ってしまったのは農業としては失敗です。
土の学校の第2回講習会、初日は強風が吹き、最悪のコンディションでした。ホウレンソウ、シュンギク、カブ、ニンジン、ダイコンの種をまいたのですが、まず種まきをする畝をビニールで覆う作業が、ビニールが風にあおられて思うようにできません。野菜の小さい種は手のひらに置いたとたんに風に飛ばされてしまいます。その上、隣の畑から飛んでくる砂埃が作業をしている人たちに容赦なく襲いかかり、目も開けていられません。作業を途中であきらめ、引き揚げてしまった人もいました。翌27日も前日ほどではないにせよ、時折強い風が吹き、種まきは苦戦しました。自然相手なのでやむを得ないところもありますが、前途多難を思わずには居られません。
投稿日:2011年1月25日 6:30 pm
「土の学校」の講習会場に使っているビニールハウスの中でいま、発酵肥料を作っています。年末に買い集めておいた素材を組み合わせて70度程度の高温で発酵させ、微生物を大量に含む発酵肥料を作り、畑の野菜に施すことにより、健康で食味も良い野菜を育てようという狙いです。
発酵肥料の素材は、油粕をはじめ魚かす、カニガラ、ヌカ、落ち葉などです。それに水分を加えて水分量が全体の50~60%になるように調整し、外側を稲ワラで覆います。今回使った素材は分量にして約150kg。これらの素材をバクテリアの働きで発酵させます。まずはじめに、買ってきたコメ麹に含まれる麹菌がスターターとなります。発酵の際の熱で温度が上がったら「切り返し」といって、積み上げた素材の外側と中側を入れ替えるように積み直します。これを何回か繰り返すうちに、温度や酸・アルカリのバランスの変化などで活躍するバクテリアの種類も次々と交代し、発酵肥料ができて行きます。
今回、素材を積み上げて発酵をスタートさせたのは1月9日でした。約1ヵ月くらいでできあがるはずです。同じハウスの中では、ボランティアで来て下さっている落合さんがボカシ肥料を作っています。同じように素材を積み上げて温度が上がったら切り返しを繰り返しています。
このブログで前回、利根川の対岸の守谷市の牧場から堆肥を搬入したことをご紹介しました。その上、さらに発酵肥料を使うのはなぜかという疑問を持たれるかもしれません。発酵肥料は多様なバクテリアが胞子状態で住み着いており、畑に撒いた時に畑の微生物相を豊かにし、植物の根の活動を活発にする効果があると考えられています。堆肥は保水性、保肥性などの土壌の物理的な性質の改善に大きな効果があるといわれています。これに化学肥料による濃厚な肥料成分を供給することによりバランスのとれた施肥ができるようになると期待しているのです。
今週の土曜日(1月29日)はつくばエクスプレス・柏たなか駅の下にある「環境コンビニステーション」で「地産地消 ハクサイキムチを作る会」を開催します。12月に続き今シーズン2回目ですが、今回は柏市の広報誌にのせてもらったところかつてないほどの申し込みがあり、自治体広報誌の媒体力の強さに改めて驚かされました。翌日の日曜日(1月30日)は2010年度の体験農園「土の学校」の締めくくりとして、お片付けをします。
投稿日:2011年1月6日 11:38 am
少し時間が経ちましたが、新年おめでとうございます。
新年は土作りから始めます。5日に利根川の対岸、守谷市の畜産団地にある堆肥工場から質の良い堆肥を運んできました。この堆肥を3月から始まる「土の学校」の実習畑に撒き、土作りをしておきます。
守谷市の畜産団地は利根川と鬼怒川の合流点にあります。以前は毎年台風の時期になると畜舎が水没し、飼っている牛を近くの高台に避難させていたそうですが、建設残土で埋め立て高台にして、畜舎などの用地を造成し、増水時でも牧場を維持できるようになったそうです。
朝6時、まだ暗い時間帯ですが、堆肥積載用のダンプで畜産団地の一角にある巨大な堆肥工場に乗り入れます。堆肥は原料の牛フンと木くずを混ぜ、巨大な撹拌装置で何回も切り返します。年末にちょうど完熟堆肥が出来上がりました。出来上がった堆肥をショベルカーでダンプに積み込みます。
守谷市の畜産団地から柏の畑まで直線距離にすればわずか3kmですが、間に利根川があり、さらに鬼怒川も渡らなければならないので、運搬距離は片道20kmにもなります。この日は6往復で日が陰ってしまいました。運んだ堆肥は約15トン。まる1日の作業でしたが、質の良い完熟堆肥を大量に運び込むことができました。今年の土作りはここからスタートです。
投稿日:2010年12月22日 11:41 am
今年も残すところわずか。年の暮から正月へ、つかの間の静けさの中で、畑の野菜を使った料理が楽しみです。
キャベツ、ハクサイ、ネギ、シュンギク、サンチュ、ダイコン、カブ、ブロッコリー…。畑の秋冬野菜はちょうど収穫期です。
ハクサイ、ネギ、シュンギクは鍋物には欠かせません。
ハクサイは成長が遅れていましたが、ここにきて幾分回復してきました。
ネギは根元にしっかり土掛けして覆土したものは立派なネギに育ちました。
シュンギクはまだ10cmまで行かないものが多いですが、お鍋に入れれば同じです。株ごと抜き取るのではなく葉の付け根からかきとるように収穫すると後から後から出てくるので、長く収穫できます。
朝鮮料理で肉を挟むのによく使われるサンチュは相変わらずゆっくりしたペースですが、ようやく直径20cmを超えるものも出てきました。これも次々と出てくる葉をかきとるようにして収穫します。
キャベツはこの時期、ひき肉を使ったロールキャベツなど暖かい料理がうれしい。
ダイコン、カブは全体にできが良いようです。漬物にもよし、煮物にもよしです。
ブロッコリーは真ん中の花蕾を摘み取ると脇から小さめの花蕾が出てきます。これも十分、食用になるので少し得したような気分になります。
投稿日:2010年12月6日 11:48 am
秋冬野菜が収穫最盛期のはずですが、なかなか思うようにはいきません。一番力を入れたはずのハクサイもイマイチです。苗を植え付けてから3カ月、90日にもなるのに結球した葉の上から押えて固く締まった感じのハクサイは一つもありません。そんな中で12月5日、「ハクサイ&キムチの会」を近くの船戸会館で開催しました。ハクサイを収穫し、そのハクサイを使ってキムチ漬けを作り、最後はキムチ鍋で身体を温めようという企画でした。素材の野菜の大半を柏たなか農園と地元の野菜で賄う「地産地消」もアピールするつもりでした。
しかし、柏たなか農園の畑で収穫してもらったハクサイは何とか結球はしているものの、葉の上から押えてギュッとしまった感じがしません。縦に半分に割って中を見ると葉の詰まり方がまだゆるゆるです。ハクサイの葉のしわしわの部分に虫も潜んでいます。
今年は全国的に秋冬野菜のできは良くないらしく、品薄でハクサイなどもかなり貧相なモノが結構な値段で売られていたりします。だからといってハクサイの出来が悪い言い訳にはなりません。柏たなか農園の近くでも結構まともなハクサイを作っている農家もあるからです。聞いてみると、やはり手のかけ方が違います。毎日のように畑を見周り、ハクサイの株元の土をほぐすように軽く耕し、早めに肥料を入れてきたそうです。その農家さんに頼みこんで立派なハクサイを少し分けてもらい、ハクサイ&キムチの会の参加者に配りました。プロの農家の技術力を感じてもらいたかったからです。
キムチ作りですが、まず収穫したハクサイを食べやすい大きさに切って、塩と植物性乳酸菌を混ぜ込み急速発酵させます(とはいえ最低24時間は漬ける)。発酵したハクサイ漬けにキムチ唐辛子やネギ類、イカの塩辛、果物などを混ぜ込んで約2週間ほど寝かせます。出来上がったキムチ漬けを使ってキムチ鍋を作ります。本当はこういうプロセスなのですが、ハクサイ漬け、キムチ漬けが出来上がるのを待っていたら1日で終わるはずがないので、実際にはあらかじめ作っておいたハクサイ漬けを使ってキムチ漬けの実習をしました。キムチ漬けもあらかじめ作っておいてキムチ鍋を作りました。複雑なキムチ漬けの作業工程を参加者全員が分業体制で進めていくので、1回で全体像を理解するのは困難だったかもしれません。何回かトライしてみて、キムチ漬けの作り方、習得してください。
キムチの会の前日、12月4日は柏の葉キャンパス駅前で開催されたマルシェ(フリーマーケットのようなもの)に出店しました。今年7月から参加して実に6回目になりました。今回はもみ殻クン炭を作る時の熱で作った焼きイモとサラダ感覚の食べやすい赤ダイコンが人気でした。
イベント会場の一角で面白い音楽演奏がありました。「柏の葉原人バンド」というグループが長い筒のような楽器を使って、原始時代をイメージさせるような不思議な音楽を奏でていたのです。機会があったらまた聞いてみたくなりました。