「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

ハクサイがイマイチだったキムチの会

投稿日:2010年12月6日 11:48 am

秋冬野菜が収穫最盛期のはずですが、なかなか思うようにはいきません。一番力を入れたはずのハクサイもイマイチです。苗を植え付けてから3カ月、90日にもなるのに結球した葉の上から押えて固く締まった感じのハクサイは一つもありません。そんな中で12月5日、「ハクサイ&キムチの会」を近くの船戸会館で開催しました。ハクサイを収穫し、そのハクサイを使ってキムチ漬けを作り、最後はキムチ鍋で身体を温めようという企画でした。素材の野菜の大半を柏たなか農園と地元の野菜で賄う「地産地消」もアピールするつもりでした。



しかし、柏たなか農園の畑で収穫してもらったハクサイは何とか結球はしているものの、葉の上から押えてギュッとしまった感じがしません。縦に半分に割って中を見ると葉の詰まり方がまだゆるゆるです。ハクサイの葉のしわしわの部分に虫も潜んでいます。



今年は全国的に秋冬野菜のできは良くないらしく、品薄でハクサイなどもかなり貧相なモノが結構な値段で売られていたりします。だからといってハクサイの出来が悪い言い訳にはなりません。柏たなか農園の近くでも結構まともなハクサイを作っている農家もあるからです。聞いてみると、やはり手のかけ方が違います。毎日のように畑を見周り、ハクサイの株元の土をほぐすように軽く耕し、早めに肥料を入れてきたそうです。その農家さんに頼みこんで立派なハクサイを少し分けてもらい、ハクサイ&キムチの会の参加者に配りました。プロの農家の技術力を感じてもらいたかったからです。



キムチ作りですが、まず収穫したハクサイを食べやすい大きさに切って、塩と植物性乳酸菌を混ぜ込み急速発酵させます(とはいえ最低24時間は漬ける)。発酵したハクサイ漬けにキムチ唐辛子やネギ類、イカの塩辛、果物などを混ぜ込んで約2週間ほど寝かせます。出来上がったキムチ漬けを使ってキムチ鍋を作ります。本当はこういうプロセスなのですが、ハクサイ漬け、キムチ漬けが出来上がるのを待っていたら1日で終わるはずがないので、実際にはあらかじめ作っておいたハクサイ漬けを使ってキムチ漬けの実習をしました。キムチ漬けもあらかじめ作っておいてキムチ鍋を作りました。複雑なキムチ漬けの作業工程を参加者全員が分業体制で進めていくので、1回で全体像を理解するのは困難だったかもしれません。何回かトライしてみて、キムチ漬けの作り方、習得してください。



キムチの会の前日、12月4日は柏の葉キャンパス駅前で開催されたマルシェ(フリーマーケットのようなもの)に出店しました。今年7月から参加して実に6回目になりました。今回はもみ殻クン炭を作る時の熱で作った焼きイモとサラダ感覚の食べやすい赤ダイコンが人気でした。



イベント会場の一角で面白い音楽演奏がありました。「柏の葉原人バンド」というグループが長い筒のような楽器を使って、原始時代をイメージさせるような不思議な音楽を奏でていたのです。機会があったらまた聞いてみたくなりました。

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