「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2011年7月10日 11:22 pm
7月9日につくばエクスプレス・柏の葉キャンパス駅前で開催されたマルシェに出店、今年のもち麦の販売を始めました。梅雨明けのぎらぎら照りつける日差しの下で、人の通りもまばらな中、柏たなか農園のお店に立ち寄ってくださった方たちの何人かは昨年からのもち麦ファンでした。本当にありがとうございました。
昨年は月1回開催のマルシェしかもち麦の販売機会がなく、何人かの方々にはもち麦を購入するためにわざわざ畑まで来ていただいたこともありました。あまりに申し訳ないので、今年は柏市内の雑穀店などでも購入していただけるように現在、交渉を進めております。
体験農園ではトウモロコシが収穫までたどり着けるかどうかのぎりぎりの攻防が続いています。9日、10日の講習会では会員の皆さんにトウモロコシの中に侵入したアワノメイガをピンセットなどを使って捕まえ、つぶしていただきました。一部はすでに雌穂に入られ、トウモロコシを根元から切り捨てなければなりませんでした。一部、オオタバコガも侵入してきました。収穫まで2-3週間、はたして持ちこたえられるでしょうか? 猛烈な暑さの中、トウモロコシの畝で緊張が続きます。
投稿日:2011年7月6日 9:41 pm
ついに体験農園にもやって来ました。トウモロコシの大敵・アワノメイガ。雄穂がところどころ枯れて倒れています。よく見ると穂の付け根のあたりに小さい穴が開いています。アワノメイガの幼虫の侵入口です。ほとんどのトウモロコシ畝で雄穂がやられています。中には雄穂がほとんどすべてやられているものもあります。
雄穂だけではありません。雄穂のずっと下から顔をのぞかせている雌穂のあたりの葉の付け根にも何やらおがくずのようなものが見えます。これもアワノメイガの侵入口です。すでに茎の中に入り込んでいるのです。雄穂にはまだ小さな幼虫がいっぱいくらいついていますが、茎に穴を開けたのは少し成長した幼虫で長さ3cmくらいのもいます。
トウモロコシは夏の野菜で一番の人気者です。それが今、大変なことになっているのです。雌穂の皮をむいてみると実はよく付いています。あと2~3週間くらいで収穫できます。それまでにアワノメイガの浸食を何としても食い止めたいです。実が良く付いているということは、受粉は十分だったといいうことです。受粉に必要な雄穂の役割は終わっているので、雄穂を切り取って、雄穂に侵入した幼虫ごと処分してしまうのが一つの対策です。
害虫、雑草がどんどん繁殖する中で、夏の体験農園では実もの野菜が次々と収穫期を迎えています。キュウリ、ナス、ピーマンなど、ちょっと見ないうちに急成長して、すぐに収穫期を逃してしまいます。夏の畑は害虫、雑草対策ともに収穫にも追われます。
投稿日:2011年7月1日 4:38 pm
野菜の実や葉が害虫の猛攻撃を受けています。キャベツは畝全体を防虫ネットで覆っていたのですが、気がついたらモンシロチョウに入られていました。幼虫は薄緑のいわゆるイモムシです。結球した葉の表面は穴だらけ、土の表面を覆うように広がっている外葉には糞がいっぱい。すべてイモムシの食害の跡です。外葉の裏のところどころにしがみついているように見えるのはさなぎです。虫に食われた葉を何枚もはがさなければ虫食いのないきれいなキャベツにたどり着けません。
サトイモの害虫も発見しました。サトイモは種イモを植え付けてから芽が出るまで時間がかかります。その間にサトイモの畝は雑草に覆われてしまいます。芽を出したサトイモを救出するため雑草を抜きまくりました。やっとサトイモの葉が見えるようになったら、葉の表面に黒い幼虫が何匹も這っているではありませんか?よく見ると黒地に白い縞模様とオレンジ色の蛇の目紋がついています。ネットで検索したらスズメガの幼虫のようです。
いま一番心配なのがトウモロコシに侵入して食い荒らすアワノメイガです。トウモロコシは10日ほど前の夕立でなぎ倒されましたが、その後ほとんどが自力で立ち上がりました。体験農園のトウモロコシはこの10日間ですっかり雄穂が出そろい雌穂の白いひげも見えてきました。夕立ちで倒される前にアワノメイガの防除剤を散布したので今のところ侵食されていないようですが、それでも畑でガの姿を見かけるとどこかに産卵したのではないかと心配になります。
体験農園の野菜ではキュウリ、ナス、ピーマンなど実物野菜が本格的な収穫期を迎えます。
投稿日:2011年6月22日 9:32 pm
6月22日は夏至。日中の暑さは本物の夏でした。気温32度、畑の仕事はとてもできないので昼前に近くの東大柏キャンパスに逃げ込みました。キャンパスの中は涼むことのできる場所がいっぱいあります。まず食堂。野菜を中心にしたバイキング・スタイルの昼食がお気に入りです。図書館もあり、書棚に囲まれた机にうっぷして昼寝もできます。畑仕事は朝夕だけで日中はこうやって涼んでいれば熱中症の心配もなく、夏の過ごし方としては一番健康的なのではないでしょうか?
体験農園は21日夕方の激しい夕立でトウモロコシがほとんど倒伏してしまいました。1本2本なら起き上がってくるのを待つのでもよいのですが、全部となるとそうもいきません。対策を考えなければならないでしょう。
実物野菜ではキュウリが成り始めました。すでに20cmを超すほどの大きさのものもあります。キュウリは成長速度がとても早いので、どんどん収穫しないと巨大なお化けキュウリになってしまいます。そうならないためにはできるだけ頻繁に収穫に出かけるしかありません。どうしても週一くらいしか行けないという人は長さ10cm位の小さなキュウリも収穫してしまうことです。トマトも一部色づいてきました。これから実物野菜の収穫に追われることになります。
投稿日:2011年6月17日 11:13 pm
毎日のように雨が降る中で、体験農園の作物は次々と収穫期を通り過ぎて行こうとしています。ジャガイモは地上部の茎葉が黄色く色づいたと思ったら、次々と枯れてきました。それで「ジャガイモ失敗」と早とちりする人もいるかもしれません。でも大丈夫です。目的とするイモは地下でゆっくりと収穫を待っています。収穫は慎重にお願いします。下手にスコップを突き刺すとせっかくの収穫物を真っ二つに切ってしまうことも良くあります。ですので、畝の周りから徐々に中心部に向けて堀り進んでいきます。掘り上げたジャガイモは風通しの良い場所で乾かして泥を落として保管します。
防虫ネットで守られていたはずのキャベツ、ブロッコリーの畝にはいつのまにかモンシロチョウが入り込み、ところによってはたくさんの卵をかえしてしまっているものもあります。ブロッコリーは緑色の花蕾が急速に大きくなり、一部は黄色い花が開きそうになってきました。収穫を急がなければなりません。同じ防虫ネットの中に植え付けたレタスは強い湿気の中でとろけ始めたものもあります。
先週担当者を決めたズッキーニは、実が急成長して人の腕より大きなものもあります。梅雨の時期、成長のスピードも上がっています。もっと大きくなるのではないかなどと待っていると途端に収穫期を逃してしまいます。早めの収穫をお勧めします。
トウモロコシは防虫ネットに頭がつっかえるようになったので先週、ネットを外しました。その結果、害虫に直接さらされることになりました。ところどころ葉が虫に食われた跡が見えます。その近くには糞も見えます。大量の糞があればヨトウムシの可能性が大です。3~5cmもあり、見かけは暗い色をしたグロテスクな虫です。ピンセットなどでつまみ出し踏みつぶしてしまいます。トウモロコシのてっぺんからそろそろ雄穂が顔を出します。そうすると最大の害虫であるアワノメイガが襲ってきます。防除策は農薬しかありません。そこで水曜日にアワノメイガ専用の農薬を撒きました。