「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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カテゴリー
投稿日:2010年10月9日 7:38 pm
冬の野菜の主役 ハクサイ。今月に入ってようやく苗の植え付けがおわりました。普通のハクサイのほかにキムチ用のハクサイも作っていますキムチの主たる材料であるハクサイは自分の畑のものを使いたいと考えました。ハクサイは害虫が多く、防除が大変です。収穫までいきつくことができるか心配です。
本欄への掲載が遅れてしまいましたが、9月に地元の「柏市民新聞」に寄稿をし、掲載していただきました。柏たなか農園の「土の学校」という野菜作り教室を開催している目的について、単に野菜を収穫してもらうだけでなく、都市住民に農業・農村についての理解を深めてもらいたいとの思いがあるということを書きました。
そうしたら、同じ柏市民新聞の次の号で人物紹介まで載せてくださいました。私の作業服姿の写真が掲載され、ちょっと恥ずかしいのですが、私の考え方を紹介していただくことができてよかったと思っています。
投稿日:2010年10月1日 9:39 pm
柏たなか通信 2010年10月号
柏たなかの体験農園
株式会社 柏たなか農園は昨年からつくばエクスプレス・柏たなか駅の近くで体験農園「土の学校」を開催してきました。体験農園というのは農園の指導のもとで、畑の土づくり、野菜の種まきから収穫までの一連の農作業を体験してもらう、いわば“カルチャースクールの農業版”です。
夏のカンカン照りが続き秋冬野菜の作業が遅れていましたが「土の学校」でもようやく種まき、植え付けが本番を迎えました。9月25日~26日の講習会ではハクサイ、キャベツなど6種類の野菜の種まき、植え付けをします。いまちょうど秋ナスの採れ頃、夏の数少ない葉物野菜のモロヘイヤも今がちょうど収穫時期です。このようにして年間を通じて手作りの野菜を楽しんでいます。
「土の学校」の他に、柏たなか農園では毎月、柏の葉キャンパス駅前で開催されるマルシェ・コロールに出店するなど都市住民との接点を拡大するための様々な取り組みをしております。柏たなか地区全体でも、今年3月には柏たなか駅周辺開発事業区域内で新たに2つの体験農園が開設され、「土の学校」と合わせて地区内の体験農園は合計3カ所となりました。11月には柏たなか駅高架下にある「環境コンビニステーション」で地元農家などが出店する朝市が予定されています。
こうした取り組みが示すように、柏たなか地域では都市住民と農業農村を結び付ける活動が盛んになってきています。以下に柏たなか農園の活動スケジュールをご紹介しますので、ご関心のある方は講習会をご見学、あるいは催しにご参加くださるようご案内します。
▽9/25(土)~26(日)「土の学校」第13回講習会:ハクサイ、キャベツなど植え付け
▽10/11(月祝) 柏の葉キャンパス駅前のマルシェ・コロール出店
▽10/16(土)~17(日)「土の学校」第14回講習会:サツマイモ、サトイモなど収穫
▽10/30(土)「土の学校」収穫祭:サトイモなどを使ってのなべ料理が楽しみ
▽11/7(日) 親子イモ掘り大会:お父さんも夢中にさせます
▽11/13(土)~14(日)「土の学校」第15回講習会
▽11/20(土)柏たなか駅前の「朝市」に出店
▽12月上旬予定 手作り野菜を使ったキムチ漬けとキムチ鍋を楽しむ会
▽12/11(土)~12(日)「土の学校」第16回講習会
お問い合わせ、申し込み等は以下の連絡先にお願いします。
〈電話〉080-5656-3704
柏たなか農園 松本
投稿日:2010年9月24日 10:24 pm
教室用のビニールハウスのすぐわきにネギの苗床を作り、種まきしました。苗の段階で冬を越し、来年春に畑に植え換える予定です。ボランティアできてくれている落合さんが資材を持ってきて枠を組み立ててくれました。枠の中の土に混じっている石などを取り除き、堆肥を混ぜ表面を平らにしました。培養土を薄く載せて、その上にネギの種を播きました。軽く水をかけ、新聞紙をのせ、さらにその上にべた掛け(不織布)で全体を覆いました。今年はネギの苗作りは大失敗。4000粒近い種を播いたのに苗はわずか500本しかできませんでした。同じ失敗は繰り返したくないので、今回は本格的な苗床を作りました。引き続きタマネギの苗床を作るために、材料を仕入れてきました。
体験農園では、予想していた通り、害虫が激しく襲ってきています。発芽したばかりのダイコンの一部にさっそくシンクイムシが食いついていました。薄い農薬をかけておいたので、かなり防除できているとは思いますが、この後どんな害虫が襲ってくるか心配です。
寒冷紗で覆ったはずのブロッコリーの一部が穴だらけにされていました。シンクイムシに食われた跡もありました。寒冷紗で覆われた畝にどうやって侵入したのでしょうか? いやはや驚くべき浸透力です。一昨日、体験農園の外側に植え付けたハクサイの苗がわずか2日後の今日、2割以上に食害の跡が見られ、1割以上が枯死していました。農薬もかけずにまったく無防備で畑に置いておいたからですが、害虫は一瞬の隙も許してくれないということがよくわかりました。
写真に写っているのはビニールハウスのすぐそばにいた体長20cmほどの鳥です。数日前にくず米をこぼした場所だったので、そのくず米を食べに来たのだと思います。畑にはカラス、ムクドリ、キジなどいろいろな鳥がやってきます。この鳥はあまり見かけなかったので、思わずカメラを向けてしまいました。
投稿日:2010年9月18日 9:20 pm
ダイコンの発芽が順調。9月8日の台風の後、通常の秋の気温に戻り適度な降雨もあり、野菜の栽培環境としてはとてもよくなりました。そこで心配なのが害虫の襲来です。高温で雨の少ない夏の後は害虫が大発生しやすいそうです。ダイコンの場合、まず心配なのがダイコンシンクイムシ。ごく初期の段階から襲いかかり、生長点を食いつくしてしまいます。防除策として薄い農薬を吹きかけておきました。
ダイコンの隣に種まきしたニンジンの葉にはチョウの幼虫がとりつきます。見ている前でどんどん食い進んでいきます。黙ってみているわけにはいかないのでピンセットでつまみ出し、踏みつけてしまいました。
ブロッコリーの苗を植え付けた畝は寒冷紗で覆い、チョウやガが入り込めないようにしたはずですが、葉のところどころに食われた跡があるのでよく観察したところ、やはり幼虫がはいずりまわっていました。これも見つけ次第捕殺しました。
他の野菜も空からの恵みの雨で成長が加速してきました。ナスは切り戻しをしたおかげで柔らかい実が次々となっています。モロヘイヤはトマト、キュウリを撤去した後、体験農園の中では一番背の高い野菜になっています。枝の先を摘んでも摘んでも伸びてきて、次の収穫ができるのが楽しいです。
体験農園のわきに種まきしたコスモスは一部開花しましたが、さらに降雨の後、続々と発芽しました。というと元気そうに思われるかもしれませんが、実はコスモス以上に雑草の成長が早く、コスモスは埋没しそうになっていました。急きょ、雑草を抜き取り、今日1日でコスモス畑はきれいになりました。
投稿日:2010年9月10日 10:34 pm
9月8日の台風が運んでくれた雨で、からからに乾いていた「土の学校」の実習畑にも生気が戻った。雨が来るのを待とうといって種まきを見合わせていた秋冬野菜も一気に種まきの条件が整った。
降雨量は1昼夜でトータル250mm程度。実習畑の面積が約10アールなので、全体に降った雨の量は何と25万リットル。20リットルのポリタンで1万2500杯に相当する。到底人手で撒ける量ではない。あのカンカン照りの空の下で汗だくになって撒いた水はほんのお湿りに過ぎなかったということでもある。
ナス、サトイモなど水が大好きな作物は目に見えて回復している。日干しになることを覚悟で9月の最初の土日に植え付けたブロッコリーの苗も何とか危機をしのげたようだ。
体験農園の隣に播いたコスモスがようやく花を咲かせ始めた。今のところほとんどピンクだが、一部に白い花も混じる。コスモスも種まきの後に猛烈な暑さに見舞われ、発芽率が悪く、発芽しても枯死してしまう苗が多かった。今回の雨でコスモスも元気を取り戻した。ただ、大量の雨は雑草にとっても恵みの雨。これから雑草を取り除く作業が大変だ。