「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2011年2月22日 12:45 am

219日(土)、20日(日)に畑の近くの船戸会館で2011年度「土の学校」の年間授業計画などを説明するためオリエンテーションを開催しました。 




この2年間の経験から、体験農園のルールを少し変えることにしました。体験農園の安全管理のために今年から農園内ではネームカードを着けてもらうことにしました。会員同士の親睦をはかる、お子さん、お孫さんらを連れてくるといったイベントをいろいろ企画しようとしていますが、その際、会員の皆さんが主役になって作業を分担してもらうことにしました。 

 
体験農園で栽培する野菜の種類も少し変えることにしました。昨年できが良くなかった野菜の代わりに、柏の葉キャンパス駅前のマルシェで評判が良かった野菜などを取り入れるなど入れ替えました。昨年は春の種まきを急ぎ過ぎて失敗した野菜もあったので、今年は少しゆっくり目にします。 

講習会は全部で16回を予定しています。第1回は312日、13日に開催します。今年度から新たに参加する会員の皆さんにも土の学校での実習をイメージしてもらえるようにしようと考えて、春の作付計画に沿って、第1回から第5回までの作業と学習項目を説明しました。 

屋内での説明の後、畑に移動して柏たなか農園の畑を見てもらいました。講習会の会場に使うビニールハウスでは今ちょうど発酵肥料を作っている最中。アンモニア臭がきつく、参加者らはつらそうでした。 


実習用の畑は、まだ前年度の秋冬野菜を収穫したままになっているだけです。それでも畝のかたちは残っているので、イメージはできそうです。新しい会員の方たちは11つの区画の広さに驚いたようでした。

 

畑の一番端まで歩いて行くと利根川の堤防に出ます。その先に広大な遊水地が広がり晴れた日は筑波山が良く見えます。この日はあいにくの曇り空でちょっと残念でした。それでも柏たなか農園「土の学校」ならではの開放感を感じていただけたと思います。



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月から来年1月まで11ヵ月間、柏市北部の広い畑で、土に触れ、野菜作りをとことん楽しんでください。

カテゴリー: 土の学校 柏たなか

投稿日:2011年1月25日 6:30 pm

「土の学校」の講習会場に使っているビニールハウスの中でいま、発酵肥料を作っています。年末に買い集めておいた素材を組み合わせて70度程度の高温で発酵させ、微生物を大量に含む発酵肥料を作り、畑の野菜に施すことにより、健康で食味も良い野菜を育てようという狙いです。




発酵肥料の素材は、油粕をはじめ魚かす、カニガラ、ヌカ、落ち葉などです。それに水分を加えて水分量が全体の5060%になるように調整し、外側を稲ワラで覆います。今回使った素材は分量にして約150kg。これらの素材をバクテリアの働きで発酵させます。まずはじめに、買ってきたコメ麹に含まれる麹菌がスターターとなります。発酵の際の熱で温度が上がったら「切り返し」といって、積み上げた素材の外側と中側を入れ替えるように積み直します。これを何回か繰り返すうちに、温度や酸・アルカリのバランスの変化などで活躍するバクテリアの種類も次々と交代し、発酵肥料ができて行きます。



今回、素材を積み上げて発酵をスタートさせたのは19日でした。約1ヵ月くらいでできあがるはずです。同じハウスの中では、ボランティアで来て下さっている落合さんがボカシ肥料を作っています。同じように素材を積み上げて温度が上がったら切り返しを繰り返しています。

このブログで前回、利根川の対岸の守谷市の牧場から堆肥を搬入したことをご紹介しました。その上、さらに発酵肥料を使うのはなぜかという疑問を持たれるかもしれません。発酵肥料は多様なバクテリアが胞子状態で住み着いており、畑に撒いた時に畑の微生物相を豊かにし、植物の根の活動を活発にする効果があると考えられています。堆肥は保水性、保肥性などの土壌の物理的な性質の改善に大きな効果があるといわれています。これに化学肥料による濃厚な肥料成分を供給することによりバランスのとれた施肥ができるようになると期待しているのです。

今週の土曜日(129日)はつくばエクスプレス・柏たなか駅の下にある「環境コンビニステーション」で「地産地消 ハクサイキムチを作る会」を開催します。12月に続き今シーズン2回目ですが、今回は柏市の広報誌にのせてもらったところかつてないほどの申し込みがあり、自治体広報誌の媒体力の強さに改めて驚かされました。翌日の日曜日(130日)は2010年度の体験農園「土の学校」の締めくくりとして、お片付けをします。
 

カテゴリー: 生育情報 土の学校

投稿日:2011年1月6日 11:38 am

少し時間が経ちましたが、新年おめでとうございます。
新年は土作りから始めます。5日に利根川の対岸、守谷市の畜産団地にある堆肥工場から質の良い堆肥を運んできました。この堆肥を3月から始まる「土の学校」の実習畑に撒き、土作りをしておきます。

守谷市の畜産団地は利根川と鬼怒川の合流点にあります。以前は毎年台風の時期になると畜舎が水没し、飼っている牛を近くの高台に避難させていたそうですが、建設残土で埋め立て高台にして、畜舎などの用地を造成し、増水時でも牧場を維持できるようになったそうです。

朝6時、まだ暗い時間帯ですが、堆肥積載用のダンプで畜産団地の一角にある巨大な堆肥工場に乗り入れます。堆肥は原料の牛フンと木くずを混ぜ、巨大な撹拌装置で何回も切り返します。年末にちょうど完熟堆肥が出来上がりました。出来上がった堆肥をショベルカーでダンプに積み込みます。

守谷市の畜産団地から柏の畑まで直線距離にすればわずか3kmですが、間に利根川があり、さらに鬼怒川も渡らなければならないので、運搬距離は片道20kmにもなります。この日は6往復で日が陰ってしまいました。運んだ堆肥は約15トン。まる1日の作業でしたが、質の良い完熟堆肥を大量に運び込むことができました。今年の土作りはここからスタートです。

カテゴリー: 生育情報 土の学校

投稿日:2010年12月22日 11:41 am

今年も残すところわずか。年の暮から正月へ、つかの間の静けさの中で、畑の野菜を使った料理が楽しみです。

  

キャベツ、ハクサイ、ネギ、シュンギク、サンチュ、ダイコン、カブ、ブロッコリー…。畑の秋冬野菜はちょうど収穫期です。

ハクサイ、ネギ、シュンギクは鍋物には欠かせません。

ハクサイは成長が遅れていましたが、ここにきて幾分回復してきました。

ネギは根元にしっかり土掛けして覆土したものは立派なネギに育ちました。

シュンギクはまだ10cmまで行かないものが多いですが、お鍋に入れれば同じです。株ごと抜き取るのではなく葉の付け根からかきとるように収穫すると後から後から出てくるので、長く収穫できます。

 

朝鮮料理で肉を挟むのによく使われるサンチュは相変わらずゆっくりしたペースですが、ようやく直径20cmを超えるものも出てきました。これも次々と出てくる葉をかきとるようにして収穫します。

 

キャベツはこの時期、ひき肉を使ったロールキャベツなど暖かい料理がうれしい。

 

ダイコン、カブは全体にできが良いようです。漬物にもよし、煮物にもよしです。

ブロッコリーは真ん中の花蕾を摘み取ると脇から小さめの花蕾が出てきます。これも十分、食用になるので少し得したような気分になります。

 

 

 

投稿日:2010年11月22日 10:57 pm



12月5日に「ハクサイとキムチの会」を開催します。柏たなか農園の畑でハクサイを収穫し、すぐ近くの船戸会館でキムチ漬けを作り、最後にキムチ鍋で身体を温めるという企画です(写真は今年2月に開催したキムチの会での実習)。



あと10日あまりですが、それまでにハクサイが収穫できるまで育ってくれるか、気をもんでいます。猛暑などが原因で種まきから苦戦し、生育は遅れ気味です。12月4日の第1土曜は恒例のつくばエクスプレス(TX)柏の葉キャンパス駅前のマルシェに出店します。ここでも秋冬野菜の主役、ハクサイをなんとしても店先に並べたいところです。というわけで、12月初めに続くイベントまであと10日あまり、秋冬野菜は期待どおり育ってくれるでしょうか?



柏の葉キャンパス駅前のマルシェで経験を積み、11月20日には柏たなか農園の最寄り駅である柏たなか駅の駅前で開催された「朝市」にも出店しました。最寄駅ということで、輸送も苦にならなかったので、畑の一番端に咲いていたコスモスを引き抜いてコンテナに5箱、さらにマリーゴールドも1箱、軽トラに乗せて会場まで運び込みました。お店の周りにコスモスとマリーゴールドの花が咲く、なんとものどかな出店風景でした。



ついでにご紹介します。柏たなか農園のロゴです。緑色の四角の枠いっぱいに縦に長ネギ、右上にエンドウ、右下にキュウリが描かれています。3つ合わせると英字の「K」に見えます。長ネギが少し上にはみ出しているのでひらがなの「た」とも読めます。柏たなか農園の「柏」を表す「K」と「たなか」の「た」の字です。とてものどかで、気持ちが安らぐように見えませんか?大利根川のひろーい河原を見渡せる畑で、のんびりと野菜作りを楽しむ--柏たなか農園のイメージにぴったりだと思います。
「土の学校」に来て下さっている桂さんのご主人のお知り合いにデザイナーをやっている方がいて、そのデザイナーさんがこのロゴを作ってくださったのです。このロゴの入った名刺を9月ごろから使っていたのですが、さらに用途を拡大してゆこうと考えています。早速、2011年度の「土の学校」会員募集のチラシに刷り込むことにしました。デザイナーさん、桂さんのご主人さま、ありがとうございました。

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