「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2011年11月26日 10:47 pm



ここ1週間で畑の姿が一変しました。緑に黄色が混ざったようなサツマイモの畑は一晩で葉が黒く変色してしまいました。霜が降りたので敏感に反応したのです。イモの畝は一部、掘り残しになっています。早く掘りださないと土の中でダメになてしまいそうです。

夏から秋にかけてたくさんの実をつけたナス科の作物も今シーズンはほぼ終了です。土の学校では2週間前の講習会でナス、ピーマン、万願寺トウガラシを処分することにしていたのですが、かなりの会員が抜かずに残していました。実がついており、すぐ抜くのはもったいない気がしました。しかし、霜が降りてからは、残しておいてももはや成果は期待できません。

一方、同じナス科でもジャガイモは葉が青々としたまま、いつ収穫期になるのか気をもませていました。そのジャガイモもここにきてようやく葉が黄色くなり始めています。掘ってみると結構大きなイモができています。

畑の景色も変わりました。市道わきの麦畑は午前中、林の陰になり霜がなかなか溶けません。畑から望む夕暮れ時の筑波山はとても幻想的です。畑からは見えませんが、柏市内のビューポイントからは朝夕、富士山がよく見えるようになりました。

投稿日:2011年6月2日 11:31 am

雨模様が続いています。その合間をぬってサツマイモ苗の植付け。苗1000本を黒のビニールマルチを張った長さ40mの畝、8本に植付けました。1000本も!と思われるかもしれません。始める前は私もそう思っていましたが、「SHIN」という柏駅前にある飲食店の若い店員さんらが植付けを手伝いに来てくれて意外に短時間でできてしまいました。ついでに畑の中から掘り出した大量の石や鉄クズなどの片づけも手伝ってもらいました。やはり若いパワーはすごい。重い石もやすやすと運び出してくれました。

サツマイモは雑草との闘いです。初めに畝全体を黒のビニールマルチで覆ったのはサツマイモ以外の草が生えてこないようにするためです。この後、畝と畝の間に生えてくる雑草は歩行式のトラクターで土の中にすき込みます。雑草を抑えるための有効な手段はここまでです。夏の間にサツマイモのつるが伸びて畝も畝間も覆い尽くしますが、同時に雑草も息を吹き返してきます。この段階ではサツマイモと雑草を見分けて雑草だけやっつけるような手段はないので、サツマイモのつると雑草が競いながら秋の収穫期になだれ込みます。

農園の入口付近に今年初め、バラの小さな苗木をうえつけました。その苗木に真っ赤なバラの花が2輪、咲きました。この苗木、高さ5mにもなるというつるバラだそうです。昨年末に広島県のバラ園から贈ってもらったのですが、ちゃんと育てられるか心配でした。よくわからないまま、とりあえず根元にピートモスという土壌改良資材を入れるなどして見守ってきました。わずか2輪ながら、とにかく花を咲させてくれてほっとしています。

投稿日:2011年5月4日 11:36 am

2011年度の土の学校もスタートから2カ月たち、一度懇親会をやろうということで5月3日、「春の集い」を開催しました。大震災と原発事故の直後ということもあり、今回は柏たなか農園が災害時の避難所になったらどうするかを想定して食材に雑草などを使い、料理に使う水の量はできるだけ節約するなどトライしてみました。



午前のメインイベントは畑の作物を害獣から守るための動物防除ネット張り。畑の作物の成長とともに外敵の襲撃も増えてきます。ウサギ、イタチ、ネズミなど放置しておくと作物を片端から食い荒らします。そこで、体験農園の周りを1周するように杭を立て、杭にネットを張り付けるようにして体験農園全体を動物防除ネットで囲みました。ネットの下から入ってくる動物もいるので、ネットの裾にところどころ石を置いて、侵入を防ぐようにしました。



一方、料理の方は、まず食材探し。畑の周りからはノビルやフキ、竹やぶから筍を掘りだしてきました。ノビルは味噌をつけて、筍は皮ごと火にくべて焼いてみました。

ご飯炊きも野営風。畑のわきにかまどを作り、燃料は薪を使い、お釜で炊いてみました。ふだん使っている炊飯器とは勝手が違うためか、底の方はまっくろのお焦げ御飯が出来上がりました。ご飯炊きといえば昔は「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤児泣いても蓋とるな」と教えられましたが、こうした昔の智恵を思い出すよい機会になりました。



汁ものはニンジン、ゴボウといった保存性のある野菜とハム、ベーコンなど加工肉を使った味噌汁。それにフキの煮物もつくりました。ここまでで用意した2リットル入りのペットボトル6本の水は使い切り。水がない生活って本当に厳しそうです。今回はやってみて分かったことがいっぱいありました。参加してくれた皆さん、ありがとうございました。

投稿日:2011年4月28日 5:20 pm

53日に土の学校・春の集いを開催します。土の学校で野菜の栽培を勉強する皆さんが親睦を深めようという趣旨ですが、今回は大災害の後ということもあり柏たなか農園の畑を避難場所に想定して「難民状態を体験する」をテーマにします。

柏たなか農園の畑は電気、ガス、水道も通信回線もありませんが、大災害時にはこれらのライフラインは大都会でもダメになってしまうのですから、前提条件としてこれらが破壊されたとしたらという想定です。その時、普段から用意していたはずの非常時用の設備、食料などは本当に使えるでしょうか?予行演習しておかないといざという時に使えないということは、今回の大震災とその後の原発事故でよく分かりました。




5月3日の集いでは何もない中で、まずかまどを作り、その上にカマをのせて米と麦の混ぜご飯を炊きます。燃料は周りの雑木林から薪を取ってきます。
もうひとつかまどを作り、汁を作ります。中に入れる具は畑にある雑草。普段は栽培の邪魔になるというのでせっせと草取りしていますが、いざという時には食用になる雑草も少なくないそうです。

ちょうど筍の季節なので、近くの竹やぶから筍を掘ってきて筍料理も味わってみます。筍だけではさびしいので、ハム・ベーコンといった肉系、かば焼きなどの魚系の保存食も使ってみます。

この際、気をつけなければならないのは一人当たり使える水の量が限られているかもしれないということです。今回は1500mlのペットボトル1本しかないと仮定して、この範囲で炊飯、汁もの、お茶などすべてを賄うことにします。野菜の水洗いには飲料水はもったいないので汲みおきの井戸水を使います。メインの料理はあまり水を使わなくて済むということでバーベキューにします。

会場ではこの間、三陸地方などにボランティアに出かけて行った人たちの体験を写真付きで紹介します。これも普段から心構えができていないといざという時に身体が動いてくれないでしょうから、実際に体験した人たちに来ていただき、体験談をじかに聞いてみたいと思います。

カテゴリー: 土の学校 柏たなか

投稿日:2011年4月22日 10:30 am

柏たなか農園「土の学校」はこれまでの年間コース(農業体験コース)に加え、5月から2つの“お手軽コース”を新設します。



1つは「収穫体験コース」。種まき、苗植え付けの後は収穫だけというお手軽コースです。5月~9月の5ヵ月で春夏野菜を収穫するコースと、8月~12月の5ヵ月で秋冬野菜を収穫するコースを設けます。春夏コースは5月1日、秋冬コースは8月中旬スタートです。いずれのコースも会費は1ヵ月4000円(5ヵ月で20,000円)です。
もうひとつは「3ヵ月お試しコース」。ごく短期間で収穫できる野菜に限定した3ヵ月コースです。毎月の第1日曜にスタートします。会費は1ヵ月2,500円(3ヵ月で7,500円)です。



「土の学校」の年間コースではこれまで、レクチャーと畑での実習により年間約30種類の野菜を栽培し、収穫してきました。家庭菜園での野菜作りに必要な技術を習得することが目的です。新設する2コースも基本は家庭菜園での野菜技術の修得ですが、よりお手軽に野菜作りに関わってみたいというニーズにこたえるものです。なお、新設2コースの会員も農場で開催される各種のイベントに参加することができます。
お申し込みはこのページの右上にある「お申し込み」ボタンをクリックし、必要事項を記入の上、送信ボタンを押してください。必要事項を記入したものをプリントアウトしてファクシミリで送ってくださっても結構です(FAX番号:050-1385-5303)。現地見学も随時受け付けております。お問い合わせは上記FAX、またはメール:pmhgh995@ybb.ne.jp にお願いします。
カテゴリー: 土の学校 柏たなか
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