「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2015年7月27日 3:11 pm
この時期、キュウリとオクラの収穫を毎日やっています。キュウリは実が20cmを超えるくらいで収穫したいのですが、もう少しと思っていると次の日には30cmを超すようなお化けキュウリになってしまいます。もう少し大きくしたいと思うタイミングで採らなければなりません。タイミングを逃さないためには最低でも1日1回は収穫して廻らなければならないのです。
オクラも5㎝くらいが収穫のタイミングなのですが、わずかな遅れで実が硬くなり食べにくくなります。スーパーの店頭に置いてもらう時にある程度のボリュームがほしい、そのためには1本1本のオクラが大きい方がいいのですが、少し成長しただけで硬くなってしまうため、もう少し大きくしたいと思うタイミングで採らなければなりません。タイミングを逃さないためには最低でも1日1回は収穫して回らなければなりません。
少し前まではインゲンも毎日収穫していました。採っても採っても実がついてきます。今年作った品種はすじが少なく、ゆでたりして調理する時にすじを取らなくてもそのまま食べられるということだったのですが、収穫が少しでも遅れるとたちまち実が大きくなりすじが硬く食べづらくなります。
この時期、雑草取りも毎日やっています。梅雨明けから10日たち、やっとスイカ、カボチャ、サツマイモなどつる性の作物が畑を覆うほどにつるを伸ばしていますが、放っておくとつるが伸びるより早く畑が雑草に占拠されてしまいます。とくにスイカは雑草が繁茂するとつるがその下にもぐってしまい、陽の光を十分受けられずおいしいスイカができなくなります。そこでスイカのつるを踏みつけながら、つるのしたに手を伸ばしカマで雑草を根こぞぎ切り取って行くのです。
スイカの収穫まで2,3週間というところまで来ました。いまが一番日照と気温を必要とする時期です。暑いなんて言ってられません。おいしいスイカを作るため、強烈な日差しに耐えて雑草取りやってます。
サツマイモも放っておくと雑草に埋もれてしまいます。つるが伸びる前は畝と畝の間の雑草を刈払い機で一気に草取りをしていたのですが、イモのつるが伸びてくると刈払い機ではつるもいっしょにひっかけてしまいます。そこで、イモのつるの下に手を伸ばしカマで雑草を1本1本取り除かなければならなくなるのです。
サツマイモの収穫は10月後半からです。雑草は1回取り除けば2度と生えてこないというのであれば楽なのですが、畑に落ちている雑草の種は無限といっても良く、取っても取っても生えてきます。雑草との戦いが秋の収穫まで続きます。
畑の隅にしばらく放置しておいたトラクターも雑草に埋もれ始めています。急いで救出作業を始めます。
投稿日:2015年7月10日 10:48 pm
7月に入って雨続きだった空にやっと日差しが戻ってきましたが、この間の低温、日照不足のせいで雌花の実が膨らまないうちに落ちてしまいました。受粉しなかったためです。
スイカのツルはもう畑いっぱいに広がっているのに実がついていない風景はあまりに寂しい。ツルを延ばし歯を広げてせっせと光合成をやっても栄養分の持って行きどころがないのです。
スイカは柏たなか農園の夏の主役です。以前は5月末に麦刈りした後にスイカの苗を植え付けていました。麦刈りの後畑に残る麦わらを100%活用しようと考えたからですが、これだと収穫はお盆過ぎになり、スイカの旬の時期に間に合わなくなります。このため、昨年からは少し早めて5月中頃に早出しスイカ、麦刈り後の6月10日頃に遅出しスイカと2回に分けて植え付けるようにしました。本来なら今頃早出しスイカが大きくなり始め、真夏の強い日差しの中で甘さがどんどん増してゆくはずです。ところが早出しスイカは雌花がほとんど受粉失敗です。かろうじて受粉したものもまだ親指大くらいの小さな実しかついていません。このままでは今付いている実が大きくなる前にツルが枯れ上がり、甘いスイカの実にならないうちに終わってしまうかもしれません。
一方、スイカより早く植え付けたサツマイモは順調にツルを伸ばし始めています。長雨のおかげか、雑草もスイカのツルを凌ぐほどの勢いで伸びてきており、これから雑草取りに追われそうです。それでもスイカのように雌花が受粉するかどうか、スタートのところで心配しなくて済むのがありがたいです。
投稿日:2015年6月11日 5:42 pm
2015年産もち麦の麦刈りから10日が過ぎてまだ後処理の作業に追われています。もち麦の保管、袋詰め作業と並行してもち麦の刈り取り跡に残された麦ワラの処理がとても重要なのです。
畑にはもち麦の麦ワラがたくさん残されています。この麦ワラが夏から秋にかけての野菜作りにとても役に立ってくれます。夏の畑は強い日差しと数週間も続く日照りによる地下水位の低下、さらに病害虫が繁殖するなど作物の生育環境としては過酷な状況が予想されます。そこで、麦ワラを使って夏の畑の厳しさを少しでも緩和しようという狙いです。
麦ワラを回収して体験農園の実習畑の入口に積んでおき、さらに夏から秋に使いう分はビニールハウスの中に保管しておきます。余った麦ワラはスイカ畑の畝間を覆うように並べて、スイカが気持ちよくつるを広げるのを手助けします。さらに畑にすき込んで土壌の改良材として役立ってもらいます。
麦ワラは束にして作物の株元に並べます。トマト、ナス、ピーマン、シシトウなど。キュウリやゴーヤは株元だけでなく根が広がる範囲を覆うようにたくさんのワラ束を並べます。作物のまわりに並べたもち麦のワラ束は畝の表面からの水分の蒸発を抑え、畝の表面の温度上昇を緩和し、さらにワラ束を厚くして日差しを完全に遮れば雑草の発芽を抑えてくれます。柏たなか農園の野菜作りの中で麦ワラはとても重要な役割を担っているのです。
2015年産もち麦の販売は今月下旬からの予定です。少し先行して14日(日)10時~14時に柏駅前の高島屋で新麦の試食販売を行います。畑に残された麦ワラの処理と販売用のもち麦の袋詰め作業と同時並行で行かなければならず、今が柏たなか農園の一番忙しい時期です。
投稿日:2015年6月1日 11:05 pm
5月最後の休日30日と31日に柏たなか農園の主力作物であるもち麦の「麦刈り体験」を開催しました。案内をホームページに載せたほか、知っている人らにフェースブックでの紹介をお願いしたところ、TBSラジオと千葉県北西部地域をエリアとするケーブルテレビから取材依頼があり両方とも受けてしまいました。取材は30日に集中、てんてこ舞いでした。
今回のイベントでは、食(ダイエット)デザイナーズの平野實希さんに「もち麦がなぜ健康食品なのか」についてたっぷりと解説してもらいました。平野さんはもち麦の健康効果について次のようにまとめてくれました。
☆食後に血糖値があがらないので脂肪がたまりにくい
☆腸内の善玉菌が繁殖しやすい
☆満腹感が得られ暴飲暴食を防ぐ
☆一食摂取した効果が次ぎとその次の食事まで継続する、
☆免疫力を高める
各項目についての解説のあと、もち麦を使った料理をいろいろ紹介してくださいました。その中でもお米といっしょに炊く「もち麦ごはん」が一番おいしく体に良いと話してくれました。
今回のイベントでは麦刈りの後、参加者全員でもち麦ごはんをいただきました。もち麦ごはんはお米ともち麦を混ぜて普通の炊飯器で炊きます。今回は出来上がったもち麦ごはんをゴマ塩おにぎりにして、味噌汁と漬け物というシンプルなお食事にしました。みそ汁の具は柏たなか農園産です。
もち麦の収穫は5月末から6月の初め、梅雨が来ないうちに刈り取ってしまわなければなりません。天気予報によると今週後半から雨模様が続きそうです。そうなる前にということでもち麦の刈り取りを急ぎ、本日6月1日にやっと収穫が終わりました。
収穫に手間取ったのは、以前このブログでも取り上げましたが、トラクターの調子が悪かったのに加え、刈り取りに使うコンバインも調子が良くなかったためです。柏たなか農園の農業機械は中古ばかりで新品はほとんどありません。新品を買えればよいのですが、それだけの投資をしても今のところ、回収できるかどうか確信が持てません。時々はメーカーに点検してもらうなどでしのぐつもりです。
投稿日:2015年5月10日 8:29 am
柏たなか農園の主力作物、もち麦が淡い紫に色づき始めました。もち麦は穀粒がポリフェノールの紫色、穀粒の先端に伸びるノゲも紫なので穂全体も紫色になります。これから穂が急速に紫に変わり、今月後半には畑全体が紫色の幻想的な風景になります。
6月に入り梅雨に入るころになるともち麦は熟し倒伏し始めます。こうなると収穫しづらくなるので梅雨いりの直前、5月末から6月初めにかけて刈り取り作業をします。梅雨入りが早いのか遅いのか、これから毎日、梅雨前線の動きを見ながら収穫のタイミングを測ります。
もち麦畑の幻想的な風景を見ながらもち麦の収穫をしてもらう「2015年産もち麦収穫体験」を5月30日、31日に開催することにしました。詳細はこのサイトのトップページのお知らせ欄に載せています。
2015年産もち麦は昨年11月の種播きの段階でトラクターが壊れてしまい出足から躓きました。春になって雑草取りなど挽回策に取り組んだ結果、徐々に回復しており、6月初めにかけてよい天気が続けば2014年度の実績に比べ大幅減収にはならない見通しです。
もち麦の収穫を待っていろいろな作業が一気に動き出します。新もち麦の乾燥、調整、籾摺り、選別を経て袋詰めしたものの出荷が始まります。麦の刈り跡にはスイカやカボチャの苗を植付けます。体験農園も春夏野菜の収穫がつづき、柏たなか農園は一番忙しい時期を迎えます。