「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

今年のスイカ畑は寂しい風景

投稿日:2015年7月10日 10:48 pm



7月に入って雨続きだった空にやっと日差しが戻ってきましたが、この間の低温、日照不足のせいで雌花の実が膨らまないうちに落ちてしまいました。受粉しなかったためです。

スイカのツルはもう畑いっぱいに広がっているのに実がついていない風景はあまりに寂しい。ツルを延ばし歯を広げてせっせと光合成をやっても栄養分の持って行きどころがないのです。

 

 

スイカは柏たなか農園の夏の主役です。以前は5月末に麦刈りした後にスイカの苗を植え付けていました。麦刈りの後畑に残る麦わらを100%活用しようと考えたからですが、これだと収穫はお盆過ぎになり、スイカの旬の時期に間に合わなくなります。このため、昨年からは少し早めて5月中頃に早出しスイカ、麦刈り後の610日頃に遅出しスイカと2回に分けて植え付けるようにしました。本来なら今頃早出しスイカが大きくなり始め、真夏の強い日差しの中で甘さがどんどん増してゆくはずです。ところが早出しスイカは雌花がほとんど受粉失敗です。かろうじて受粉したものもまだ親指大くらいの小さな実しかついていません。このままでは今付いている実が大きくなる前にツルが枯れ上がり、甘いスイカの実にならないうちに終わってしまうかもしれません。

 

 

一方、スイカより早く植え付けたサツマイモは順調にツルを伸ばし始めています。長雨のおかげか、雑草もスイカのツルを凌ぐほどの勢いで伸びてきており、これから雑草取りに追われそうです。それでもスイカのように雌花が受粉するかどうか、スタートのところで心配しなくて済むのがありがたいです。



カテゴリー: 生育情報  お楽しみ  もち麦