「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2010年7月9日 9:52 pm




先週からトウモロコシのてっぺんに雄穂が顔を覗かせるようになってきました。穂の中にいました、宿敵アワノメイガ。緊張感が走ります。アワノメイガの幼虫はトウモロコシの茎の中を行き来しながら食い荒らし、最後に実に入って汚らしく食い散らかすのです。こうなるとまったく食用にはなりません。



さっそくデナポンという防除剤をかけたのですが、一気に全滅とはいかないようで、雄穂にも3~4株に1株くらいの割合でアワノメイガの幼虫がうごめいています。見つけては足で踏み潰していますが、茎の中に隠れているので引きずり出すだけでも大変です。



そろそろ雌穂も出てきます。雌穂はトウモロコシの実そのもの、一番大事です。何としてもアワノメイガから守らなければなりません。もう一度デナポンを散布しなければならないでしょう。



体験農園でもトウモロコシを作っています。こちらもアワノメイガの侵食を受けており、デナポンを散布しました。体験農園のトウモロコシの方が少し線が細いので心配です。
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投稿日:2010年7月3日 12:54 am



柏たなか農園のもち麦が7月3日にデビューします。この日、柏の葉キャンパス駅の周りで開催される「マルシェコロール」に混ぜていただき、その中でもち麦を販売することにしたのです。特別な包装などはしていないので、商品の姿としてはまったく垢ぬけていないのですが、売る人も素人っぽいのでやむをえないでしょう。

以前にも紹介したように、このもち麦は「ダイシモチ」というもち性のはだか麦で、お米に混ぜて炊くとおこわのような食感になります。植物繊維が多く含まれ、身体にとてもよいそうです。とはいえ、ただ袋詰めして店頭に置いても何のことやら分かってもらえそうもないので、実際にもち麦とお米を混ぜて炊いたご飯を試食してもらうことにしています。

昨年11月に種まきしてから半年以上、ようやくここまで来ました。実際に売れるかどうかが問題です。本番直前、ドキドキしています。



土の学校では来週植え付ける野菜の苗が育っています。3月に種まきした長ネギがようやく伸びてきました。30cmを超すほどのものもあります。蒸し暑い日が続き、作物も大変ではないかと気遣ったりするのですが、ネギは周囲の環境変化に動じることなく、ひたすらマイペースで育っているように見えます。



プランとプラグという連結ポットには土の学校の受講者の溝井さんにモロヘイヤの種をまいてもらいました。3日後には一斉に発芽しました。モロヘイヤは夏の暑さの中でぐんぐん成長します。食用にするのは葉の部分で、かき取ってゆでたりして食べます。とても栄養豊富で、夏の体力を消耗する時期にはとても助かります。

投稿日:2010年6月25日 7:22 am

トマトが色づき始めました。まずはミニトマト、そして中玉も一部色づいてきました。



トマトの栽培管理は結構大変です。わき芽が次々と出てくるので、わき芽取りに追われます。少し手を抜くとすぐにわき芽が伸び、ひどいのはわき芽が主軸より大きくなり、さらにそのわき芽からまたわき芽が出るといった暴れ方をします。



トマトの実にはたくさんの害虫や鳥獣が襲ってきます。今のところ目立つのがタバコガ。トマトの実がまだ青くてもお構いなしに実の中に入り込み、次々とダメにしてしまいます。黒い穴が開いた青い実をカッターで開いてみたら大きなタバコガの幼虫がいました。

害虫といえばトウモロコシにつくアワノメイガ。現在は雄穂が出てきた段階で、すでにほとんどのトウモロコシにアワノメイガが侵入しています。トウモロコシの実ができる前にやっつけておかなければなりません。よく効く防除剤を上からふりかけました。




梅雨時、畑のあちこちでキノコが見られます。
キノコは地下に広がる糸状菌が地上に形成する繁殖器官です。

糸状菌が広がるのは有機物が広く存在しているからです。つまり、有機物が広く存在する畑はキノコが生えやすいのです。柏たなか農園の畑には大量の堆肥を入れてありますので、糸状菌は繁殖しやすいはずです。



 

糸状菌もバクテリアの仲間ですから、有機物を分解して作物に必要な栄養分を供給してくれます。糸状菌は必ずしも作物を助けるために働いているわけではないのですが、自然界の食物連鎖の中で必要な役割を果たしているといえます。

 

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投稿日:2010年6月18日 10:29 am

今週初めの日曜に麦刈りに着手したのですが、機械の操作に不慣れで、途中でエンジンがかからなくなるなど悪戦苦闘です。翌日の月曜が梅雨入り。梅雨に入る前に麦を刈り終えなければならななかったのですが、半分刈り終えたところで捕まってしまいました。


麦を刈り取る機械はコンバインといって、刈り取りと脱穀を同時にやってくれます。とても高価な機械ですが、ネットオークションで比較的安く入手することができました。そのかわり、いろいろと落とし穴があり、使いこなすのは結構大変です。そのうえ、麦は倒伏が多く、倒れた麦を起こしながら刈り取らなければならず、かなり苦戦しました。結局、全体の4分の1くらいはあきらめました。刈り取った麦はそのままにしておけばすぐにカビが生えたり、発芽するなどして商品価値がなくなるので、すぐに乾燥機にかけなければなりません。近くの農家に無理にお願いして乾燥機を使わせてもらいました。この後、乾燥した麦の品質を維持するために適切な場所で適切な状態に保存しなければなりません。穀類がこれほど大変だとは、認識不足でした。

体験農園では実物野菜が次々とできてきています。ナス科のピーマン、シシトウは鈴なり状態、ナスも実が付きはじめました。収穫しないで放っておくと木が疲れてしまいます。キュウリはあっという間に大きくなってしまいます。長さが40cmを超すような巨大キュウリもいくつか見られます。こんなに大きくなると食べられません。


キャベツは寒冷紗で覆って虫からの攻撃を防いでいますが、それでも侵入してくる虫もいます。よく見ると寒冷紗の中のキャベツの葉に大きな穴がたくさんあいていました。虫が侵入している証拠です。すぐに見つけて取り除かなければなりません。



野菜の収穫が本格化すると同時に大量の野菜くずが出ます。処理に困るので急きょ、受講者の上田さんにご協力いただき、畑の隅にベニヤ板で囲った野菜くずの捨て場を作りました。



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投稿日:2010年6月3日 9:22 pm



夏の畑の人気者といえばトウモロコシ。先週、ボランティアできてくれている落合さんに手伝ってもらいトウモロコシの苗を1000本植え付けました。



プラントプラグという連結ポットにトウモロコシの種を播き、苗を育てました。直播するより苗が早く育ち、植え付け後の生育も良いという話を聞いたので使ってみたのですが、ポットから苗を取り出すのが結構大変。落合さんも身体が相当つらそうでした。重労働、ありがとうございました。



体験農園は春夏野菜の収穫本番です。平日も受講者のみなさんが実習畑に来ては収穫していきます。



ブロッコリーは手のひらくらいに育ってしまったのもあります。

レタスは梅雨に向かうこの時期になると尻からとろけてきます。高温多湿によわいのです。



前回の講習会でトマトのわき芽について話をするのを忘れていました。ゴールデンウイークの中ごろに植えたトマトはわき芽が次々と出てきています。次の講習会まで待っているとわき芽だらけになってしまうので、目障りなわき芽はすべて取り除きました。



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