「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2011年5月18日 10:48 pm
土の学校の講習会場に使っているビニールハウスの隣りに竹で組み立てた6m×10mの大きな棚が出現しました。ゴーヤやキュウリ、カボチャなどのつるを這わすための棚です。棚の天井をうまく覆ってくれると、夏には棚全体が「緑のカーテン」となり、棚の下が絶好の日陰になってくれると期待しています。
棚作りに協力してくれたのは流山市に住む上田幸夫さん・千恵子さんご夫妻。ご主人がヒョウタンを素材にした人形作りが趣味で、素材のヒョウタンを作るための棚がほしいというご希望だったので、どうせならヒョウタンだけでなくいろいろなつる性の作物も栽培できるようにしようということで大きな棚にしてもらいました。
いまのところ肝心のつる性作物の方が、苗の育ちが遅く本番の夏に間に合うか心配です。それでもとにかく、棚を取り囲むようにキュウリ、ゴーヤ、ミニカボチャなどの苗を植付けました。もちろん上田さんのヒョウタンも植付けました。昨年もビニールハウスのすぐわきにゴーヤのつるを這わすネットを作ったのですが、ゴーヤのつるがあまり伸びず、日陰効果はほとんどありませんでした。今年こそはとの思いもあります。
今週初めから取手市内のスーパーの地元野菜コーナーに出荷を始めました。初回はホウレンソウ11把、サニーレタス6袋を店頭に並べてもらい、サニーレタス1袋を残してすべて売れました。生産者名の入ったシールを付けて出した結果ですから、うれしさも格別です。次はカブとコマツナも加える予定。
畑の野菜はこのところの陽気と適度なお湿りで成長速度が早くなっています。お店に出せる野菜の種類も量も多くなりそうです。野菜をお店の店頭に出すには野菜の汚れを落とし分量を測り袋詰めするなどの準備に手間がかかります。出荷する量が増えればそれだけ人手がかかるわけで、これからどれほどの忙しさになるのか見当もつきません。
投稿日:2011年5月14日 10:49 pm
柏たなか農園の畑が色鮮やかな春の装いを見せ始めています。お花畑の花が一斉に咲き出したからです。去年11月から12月にかけて種まきしたのがようやく花を咲かせてくれたのです。体験農園のわきはポピーです。間もなく長さ50mくらいのお花畑が真っ赤なポピーでうめつくされるでしょう。
体験農園の手前の通路わきにはポピー、ヤグルマソウ、ヒメキンギョソウの種を播きました。目につくのはヤグルマソウ。白、ムラサキ、薄いピンクと色とりどりの花をつけ、見る人を和ませてくれます。ところどころにヒメキンギョソウも顔を出しています。花のある風景っていいですね。
体験農園では春野菜が次々と収穫適期を迎えています。前回紹介したホウレンソウに続き、コマツナ、カブなども収穫できます。シュンギクも一部収穫できそうです。コマツナはこのまま放っておくと大きくなりすぎ、食べづらくなるので、早めに収穫したいです。
カブはピンポン玉より大きくなってきました。生に近い食べ方だと、少しとろみがありとてもおいしいです。春野菜、これからは少し目を離すとどんどん大きくなってしまうので、早めの収穫を心掛けたいです。2、3週間に1回の講習会の日だけではとても間に合いません。ピクニックのつもりで、お弁当を持って畑に来て野菜を収穫して帰るという楽しみ方もあります。いかがでしょうか?
投稿日:2011年5月9日 10:39 pm
3月にスタートした土の学校、GW最後の土日に開催した第5回の講習会ですべての畝に野菜を作付して一段落です。ジャガイモから始まってホウレンソウ、シュンギク、ダイコン、カブ、ニンジン、コマツナ、ネギ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、エダマメ、インゲン、トウモロコシとやってきて、第5回の講習会でトマト、ミニトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、万願寺トウガラシを加え、合計20種類になりました。
トマト、キュウリの畝には長い支柱を立て立体的な構造にして、支柱のてっぺんまでつるを伸ばし、たくさん収穫しようとしています。
キャベツ、ブロッコリー、トウモロコシは鱗翅目(チョウやガの仲間)の攻撃から守るため、防虫ネットで畝全体を覆います。
今回はホウレンソウが収穫できました。今年度の土の学校では最初の収穫物です。お店に売っているのに比べれば少し小さいですが、とても甘味があります。これからカブ、シュンギク、レタスなど続々とできてきます。これからしばらく収穫に追われそうです。
投稿日:2011年4月17日 12:26 am
春夏野菜の種まき、苗植付けの最盛期です。土の学校では1区画あたり7本の畝を立てています。そのうち半分に種まき、植付けが済んだところです。
最初に種まきしたのは3月下旬でした。すじ播きしたホウレンソウとシュンギクのうちホウレンソウは順調に発芽したのですが、シュンギクは気温が低かったためか、なかなか発芽してきません。もう少し待つことにします。
ダイコン、ニンジン、カブの根もの野菜は畝をビニールマルチで覆い、種まきした上にべた掛け(不織布)をかけて保温、保湿、害虫防除のための完全武装をしたつもりでした。それから3週間、心配だったニンジンの発芽は多少のばらつきはありますが、まずまずの成績でしょうか?ただ、ニンジンの発芽を待っている間にダイコンとカブが発芽から時間がたち、覆いかぶさっているべた掛けの下で窮屈な状態を強いられていました。これ以上は無理と判断してべた掛けはすべて外しました。折からの強風でべた掛けの下で守られていたビニールマルチがかなりはがされてしまいました。
4月9、10日の両日に植え付けたキャベツ、ブロッコリー、レタスの苗はビニールマルチで畝を覆い、防虫ネットをかけて保温、保湿と病害虫防除はしっかりやったつもりですが、順調に育ってくれるか心配です。収穫までレタスが45日くらい、キャベツ、ブロッコリーは70日くらいかかります。気を抜けない日々が続きます。
農作業に追われているうちにふと気がつくと周囲の風景の移り変わりに驚かされます。畑の周りの桜は開花から満開、そして葉桜へと移りつつあります。昨年は畑の裏にある医王寺の桜を紹介しましたが、このあたりで私が一番好きなのは医王寺から利根川の河川敷(田中遊水池)に出る自然堤防のへりに咲く数本の桜です。その姿はとてものどかで、どこか「日本の原風景」を感じさせてくれます。
投稿日:2011年4月5日 11:10 am
柏たなか農園の畑に隣接する県道(我孫子-関宿線)わきの荒地の開墾を始めました。今はまだ雑草が枯れ草の下に隠れていますが、間もなく伸び始めます。地主の了承が得られたので、雑草が伸び出す前に開墾して、種まきだけでもやってしまおうと考えたのです。一人ではとても無理なので、ボランティアの落合さん、汐満さんに手伝ってもらいました。
始めてみて改めて開墾の大変さを実感しています。もともとは田んぼだったのを、建設残土で埋めて、その上に薄く畑の土を盛っただけの土地です。埋め立てからすでに6-7年たっており、地上には草丈4mを超すような雑草が生い茂り、土の中にもクズのつるが縦横に走り、ところどころ大きな根を下ろして、人の手が入るのを拒んでいます。トラクターで耕す前に、まず枯れたまま横たわる雑草の茎を片づけ、土の下まで入り込んだクズのつるを引き抜かなければなりません。
柏たなか農園の畑から荒地にトラクターを乗り入れるためには深さ30~40cmほどの溝を越えなければなりません。急きょアルミのブリッジを掛けて、その上を通すことにしました。ブリッジの最大積載重量は1.2トン、トラクターの後ろに付けたロータリーを含めると無理そうです。万が一真ん中から折れたりしたら自力ではトラクターを引き上げることができなくなります。ブリッジの下にブロックを重ねて下から支えるようにして、恐る恐るトラクターを渡しました。
やっとのことでトラクターを乗り入れたものの、なお建設残土に含まれる石やコンクリート塊などもあり耕運するだけでも苦戦しています。広さはわずか700㎡ですが、今シーズン中に作物を栽培できるまで持っていけるかどうか、前途多難です。