「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2015年1月22日 3:35 pm
千葉県の隣りの埼玉県で大麦食品の「大試食会」が21日、大宮駅前の市民ホールで開催され、柏たなか農園も主力のもち麦をアピールしてきました。メタボ対策に効果があることなどから世界的に注目度が急上昇の大麦ですが、首都圏の一般家庭レベルではまだまだ浸透していません。そこで、大麦先進県といわれる埼玉県の中心地・大宮で試食会が企画されたのです。
イベントの名称は「大麦の魅力発見!市民大試食会」、主催者は埼玉大麦食品普及・食のモデル地域実行協議会と埼玉大学産学官連携協議会大麦研究会という難しそうな名前の団体です。何やら農林水産省の地域農産物振興策の一環のようです。午後2時から始まった試食会ですが、初めの2時間は大学の先生らによる講演などで4時過ぎにやっと試食ができるという時間割で、ちょっと待ち遠しかったです。
講演は大妻女子大学の青江誠一郎教授の「大麦の健康機能性について」。青江先生は最近テレビなどで大麦が取り上げられると必ずといってよいほど登場する、「健康食品・大麦」のいわば“広告塔”的な存在です。講演では栄養学的にみた大麦の最大の特徴である水溶性食物繊維=βグルカンの含有率が高いことによる健康への効果をていねいに説明してくれました。一番強調されているのは食事で摂取した後の血糖値が上がらず、余った糖分が脂肪にならなくてすむことからメタボ対策に効果があるということです。他にも便通が良くなる、腸内に善玉菌を増やす、適度な満腹感を与える—といった効果があり、しかも1食大麦を使った食品を食べると次の食事の摂食時にも効果が持続されることも紹介されました。
この欄で何回も紹介したように、柏たなか農園の主力作物は大麦の中のもち種である「もち麦」です。青江先生の講演で「もち麦」の健康機能性について改めて頭の整理をしていただきました。
肝心の試食会ですが、この日出品されたのは「もち麦」をお米といっしょに炊いた「もち麦ごはん」のほか、雑炊、カレー、スープ、麺、きな粉、パン、ケーキ、ココア、柏たなか農園、クラッカー、かりん糖、あられ、コロッケ、餃子、味噌、粉とじつに多彩。もち麦の注目度が上がると同時に大麦を使った食品が増えてきたことを実感しました。紹介された食品は全部で35にのぼり、そのほとんどを試食できるようになっていました。
大麦関連食品の試食会、柏たなか農園の地元である千葉県でも開催できるといいのですが、県も地元の大学などももち麦=大麦への関心を持ってもらうには時間がかかりそうです。
投稿日:2014年9月25日 4:48 pm
地元柏市が市内のあちこちにある空き地で雑草を刈るなどして緑地として使えるようにしようというプロジェクトを進めています。「カシニワ」というのだそうです。雑草刈りの作業を一部、柏たなか農園のヤギくんにお手伝いをしてほしいとのお話があり、日曜と水曜にヤギくんに出張してもらいました。
日曜日は東大などの学生さんらが中心となって、子供らといっしょにまちづくりに取り組む「バルーン」というグループが市北部で進めているカシニワ計画地でした。ヤギくんがどれほどの戦力になるか、お手並み拝見といったところでしょう。
ヤギくんをトラックから降ろして空き地の一画につないでみたところ、やはり雑草を片端から処理しまくるというほどではありません。好き嫌いもあるし、葉は食べても茎の部分は残すといった具合で草刈り機で刈り取るほどきれいにはなりません。人がカマで刈った方が早いくらいです。
空き地がちょうど住宅地の道路が集まる場所にあり、遠くからもよく見えるらしく、ヤギを近くで見ようと近所のおばさん、おじさん、子どもらも集まってきて結構なにぎわいになりました。肝心の草刈り作業は、ヤギくんの滞在時間が短かったこともあり、目に見えるほどの成果は上げられませんでした。それでも近所の住民の方々にはカシニワ・プロジェクトを宣伝するよい機会になったようです。
水曜日は柏市の南部にある緑地に出かけて行きました。こちらは市有地で、近くの住民有志がボランティアで管理している土地です。ボランティアの人たちも来てくれて、ヤギくんの食べっぷりを見てもらったのですが、日曜日よりさらに食欲が進まない様子でした。ふだん見慣れない場所で、臆病なヤギくんにとっては草むらの周りの住宅地などの方が気になって雑草処理に専念できなかったかも知れません。
ところで柏たなか農園のヤギくん、以前は2頭いいたのですが3ヵ月前に1頭死んでしまい現在は1頭だけになってしまいました。もう1頭が死んだ原因は麦の食べすぎのようです。柏たなか農園の主力作物であるもち麦は人間にとってはメタボ対策になる健康食品です。しかし、普段草しか食べていないヤギくんにとっては超高栄養食品となり、大量に摂取すると体内で処理しきれず脂肪となって溜まっていき、やがてお腹の中の臓器を圧迫して機能不全に陥るそうです。そうとは知らず、5月末に麦刈りをした後の麦畑に連れて行ったところ、こぼれおちた麦を喜んで食べていました。そのうち体調がおかしくなったのですが、その時はもう手遅れでした。
投稿日:2014年8月17日 5:25 pm
昨日16日はこの夏のスイカ収穫体験の第1回目を開催しました。参加してくれたのは柏市、松戸市から来てくれた親子連れなど4グループ。柏たなか農園のスイカ畑から1人4個程度収穫して畑から運び出し、軽トラックに乗せました。収穫したスイカを1個ずつ、秤にのせ重さを測り、重さ別にグループ分けしてすぐに出荷できるところまでやっていただきました。実際の農家がスイカ畑でスイカを収穫して出荷の準備をするまでをイメージしたのですが、十分に感じ取ってもらえるような体験になったでしょうか?
柏たなか農園で作っているスイカは枕スイカといって長丸型のスイカです。フツーの丸いスイカに比べて皮の部分が厚くその分、重量もあります。今回のスイカ収穫体験で参加者が畑から採ってきたスイカは平均すると約8kg、一番大きいのは11.8kgもありました。畑でスイカのつるからスイカを切り取るのは簡単ですが、切り取ったスイカを畑から運び出すのが大変です。その後も計量などのためスイカを移動させるたびによっこらしょと重いスイカを持ちあげなければなりません。働き手のお父さんらも汗だくになってスイカ運びをやっていました。
農作業の後は収穫したスイカを割って試食してもらいました。その後はお茶タイム、といってもスイカの日なので予め家で作ってきたスイカジュースを紙コップに分けて飲みました。お茶受けは柏たなか農園の主力作物であるもち麦を使った焼き菓子(取手市のケーキ屋さんが作ってくれたもの)を出しました。最後に参加者1グループにつき2個ずつ、大きなスイカを持って帰ってもらいました。
農園で収穫したスイカは重さ別に値付けをして地元のスーパーなどの店頭に並べて販売します。その際、今年は千葉県から「千葉エコ農産物」の認証を受けたので、証明となるシールをスイカに貼りつけます。千葉エコ農産物というのは従来型の農産物の作り方(「慣行農法」と呼んでいる)に比べ農薬や化学肥料の使用量を半分以下に抑えるなど、環境に優しい方法で作った農産物だと千葉県が認証したものです。柏たなか農園の場合、もともと農薬使用量は必要最小限なので問題なかったのですが、化学肥料(主として窒素成分)の使用量を減らすためにちょっと割高なイセキ農機の「有機複合肥料」を去年から使うようにしてきました。「千葉エコ農産物」のシールを貼ってあることを消費者が評価してくれることを期待しております。
8月もお盆を過ぎてからのスイカの出荷は出足が遅いような気がしますが、柏たなか農園の場合、5月末から6月にかけて主力のもち麦の収穫から出荷までの作業があるので、スイカの作業はどうしても遅くなりがちです。もち麦の作業の合間を縫って植え付けたスイカもつるを延ばすころにはスイカ畑が雑草で覆い尽くされてしまいます。7月からずう~っと雑草を取り続けてようやくスイカを収穫できるところにきました。
柏たなか農園のスイカ収穫体験は8月30日にもう1回開催します。参加ご希望の方はお名前、参加者数、住所、電話番号を書いて以下のアドレスにお送りください。
mochi47mugi@gmail.com
なお、参加費は1グループ(1家族程度を想定)につき1000円です(トップページのお知らせ欄参照)。
投稿日:2014年5月29日 11:11 pm
もち麦の収穫始めました。明日までに柏たなか農園のもち麦、大部分を収穫します。ごく一部は今週末に開催のイベント「もち麦収穫体験」で刈り取ります。
畑はもち麦の紫色一色に染まりました。その畑にコンバインを入れてどんどん刈り取って行きます。今日は市道と県道に挟まれた場所にある畑(H14と呼んでいる)の7割くらいを収穫しました。一部、雑草がひどくコンバインでの収穫作業も難航しましたが、息子に手伝ってもらい、何とか作業を進めることができました。明日は利根川の堤防の手前の畑を全て刈り取ります。
刈り取った麦は乾燥・調整といって水分量を下げてゴミを取り除き保存性を良くしてから一部を袋詰めし、残りを低温の倉庫で保管します。
今日も新年度のもち麦の販売予定のお問合わせをいただきました。このまま順調に行けば6月第3週から柏市内の直売所などの店頭に置かせていただきます。柏たなか農園のおひざ元、つくばエクスプレス柏たなか駅前でも去年からの継続でスーパー・カスミストアのお米・雑穀コーナーに置いていただくことになっています。
今週末の土日はもち麦の麦刈り体験イベントです。麦刈り用のカマを使って麦刈りを体験してもらいます。その後、2014年産もち麦で炊いたもち麦ごはんを試食していただきます。
投稿日:2014年5月16日 10:33 pm
昨日、一昨日とスイカ、その前の日はサツマイモ苗をやっと植付けました。畑全体に堆肥と元肥を入れトラクターで耕運した後、幅約70cmの畝を立て畝の上をビニールシートで覆い、シートに穴を開けて苗を植え付けます。この時に使うビニールシートを今年は生分解性にしてみました。
生分解性のビニールシートはスイカやサツマイモを収穫した後、土の中に残したままでも自然に分解してくれるので、ビニールシートを掘り出す作業をなくすことができ、その上廃棄処分もしなくて済むのでかなりの作業量軽減になりそうです。ただしお値段はこれまで使っていたビニールシートに比べ5倍以上とかなり割高です。それでも柏たなか農園にとっては作業量軽減は魅力的です。
サツマイモの苗植付けは今週の火曜に体験農園の会員のみなさんに手伝ってもらう予定でしたが、あいにくの雨で中止になってしまいました。翌日、雨の合間にサツマイモを300本近く植え付けました。サツマイモの苗は今週初めにタネ屋さんから購入したもので、あまり長くは置いておけないため植付けを急ぎました。
木曜も雨が降ったりやんだりでしたが、スイカ苗の植付けを敢行しました。6畝予定していましたが4畝しか作業ができず、残る2畝は今日にずれ込みました。スイカは夏の暑さが続いている間は収穫できるのですが、7月末から8月初めにかけてのイベントに間に合わせたいので、早く植付けたいと焦っていました。順調に行けば7月末には収穫できるはずです。
スイカは今月下旬に予定している麦刈りの後、もう一度苗を植え付けます。植付けが6月に入ってしまうので収穫は8月のお盆過ぎになりそうです。それでも暑さは続くでしょうから8月後半から9月にかけてもスイカは売れると読んでいます。