「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2013年10月20日 3:57 pm
ハクサイ苗の植付けがやっと終わり、昨日の雨降りの直前に防虫ネットをかけたところです。本当は10月上旬にやらなければならなかったのですが、あっという間に中旬が過ぎ、すでに下旬になってしまいました。年明けには「柏の野菜を使ったキムチ作り教室」を予定しており、秋冬野菜の準備が全体に遅れている中で、キムチの主役のハクサイだけはどうしても柏たなか農園で収穫しなければならないとの思いで植付けました。
ハクサイは毎年、チョウやガの幼虫に侵略されボロボロにされます。害虫防除策としてハクサイを植えた畝全体を防虫ネットで覆い、さらに侵入してきた害虫をやっつけるために農薬を散布します。それでも侵入してくるのですから、昆虫たちの執念はすさまじいものがあります。彼らを讃えていてもどうにもならないので、とにかく最低限の防除策をやりました。
今回植付けたハクサイは普通の大きさの「聖徳」と小さめの「舞の海」という品種です。いずれも早く結球するタイプで、11月には結球し、年内には収穫できるはずですが、植付けが遅かったのでどうなるでしょうか?
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーまで手が回りません。せっかく苗を育てたのにこのままビニールポットの中で終わってしまいそうです。
投稿日:2013年9月30日 10:14 am
カボチャの苗を畑に植え付けたのは6月下旬でした。カボチャの品種は6種類。一番多く植えたのは「みやこ」というとても作りやすいカボチャです。表面が白い「伯爵」というカボチャも植えました。栗カボチャ、小さな坊ちゃんカボチャなど。これらは普通のカボチャの形をしていますが、これとは異なる首の長~いツルくびカボチャも4株ほど植えました。それから3ヵ月でカボチャのつるも伸びましたが、それ以上に雑草が繁茂してしまいました。
夏はスイカの草取り、収穫、出荷に追われていたのでカボチャまで手が回りませんでした。9月に入ってカボチャ畑を見てみると畑とは言えないほど雑草に覆われ、草取りもどこから手をつけていいのか分からないような状態でした。放置しておくわけにもいかず、刈払い機で背の高い草を刈り倒し、カボチャの苗を植え付けた根元の部分に入り込んでいる雑草は引き抜くなど少し手を入れたところで「収穫体験」をしました。9月15日に収穫体験を開催する予定でしたが当日、台風が上陸したので29日に延期しました。その間にさらに雑草が伸びました。
畑の外から見えるカボチャはほんのわずかです。ところが、収穫を始めてみると、雑草の下から出てくるわ出てくるわ、わずか6アールほどの畑ですが100個以上は採れたでしょう。大きさは、普通のカボチャで大きいのが1.4~1.5㎏でしたが、ツルくびカボチャはケタ違いで4~6㎏もありました。収穫の後は、料理の先生に作ってらった「カボチャのチーズケーキ」をみんなで食べました。
この日参加してくれたballoonの皆さんには、10月5日に柏の葉キャンパス駅前で開催される青空市「マルシェコロール」で今回収穫したカボチャを販売してもらうことにしました。カボチャの収穫体験に参加してくださったみなさん、お疲れさまでした。
投稿日:2013年9月24日 10:06 pm
柏たなか農園の主力作物である「もち麦」を置いてくださるお店が増えてきました。この春までは柏市では、市内最大の直売所「かしわで」、市内最大の団地である松葉町団地にある「くらしの里」の2カ所でしたがその後、JR北柏駅前の「農家の集い」、東武野田線江戸川台駅前で手芸品などを扱っている「ピポット」(となりの流山市)、手賀沼沿いで農産物の販売でにぎわっている「道の駅しょうなん」が加わりました。「どこで売っているの?」と聞かれるたびに説明するのが大変だったのですが、とりあえず柏地方ではすぐ近くのお店を紹介できるようになりました。
「かしわで」では昨年から、収穫祭などのイベントが開催されるたびに来場者にもち麦を試食してもらったことなどが功を奏してもち麦ファンが増えてきたようです。リピーターと思われるお客さんもいらっしゃるような感触です。「しょうなん道の駅」では9月中旬からもち麦を置いてもらったところ、驚くほどの売り上げになりました。この道の駅は通行量の多い県道沿いで特に地元農産物が人気の的です。お店全体に農産物が元気なことがもち麦の販売にもつながったようです。
JR沿線では北柏駅前の「農家の集い」に初めて置いていただきました。これからJRの沿線、それからつくばエクスプレス(TX)の沿線の駅前でも置いてもらえる店を探そうと考えています。
このほか利根川を渡った取手市の戸頭団地にあるスーパー「プロマート」でも置いてもらっています。この地域でももち麦ファンが少しずつ増えているらしく、この春から売れ行きがぐんと伸びてきました。
TX沿線の駅前などで開催される青空市で「ここで売っていたの」と声をかけられることも良くあります。そして必ず「いつもはどこで売っているの?」と聞かれます。健康食品としてのもち麦(もち性の大麦でもみ殻のついていない裸麦)の効果についてテレビ番組で結構詳しく紹介されたことなどが影響しているのでしょう。
送料一律600円のネット販売も
これまでもち麦を置いてもらうお店の開拓に力を入れてきましたが、全てのお客さんに「すぐ近くのお店」を紹介できるようになるまでには時間がかかります。そこで8月からは「ネット販売」も始めました。ネットでご注文いただくと、1袋500円のモチ麦を何袋でも送料は一律600円でお届けするサービスです。柏市内のお店まで出かけるのは大変という方はぜひネット販売をご利用ください。
投稿日:2013年7月25日 10:51 pm
夏の畑はとにかく草取りに追われます。生産的な作業ではないし、炎天下の草取りを積極的にやろうという気にはなれません。そうかといって雑草を放置すればあっという間に畑は雑草で覆い尽くされ、作物は雑草の勢いに負けてしまうでしょう。やむを得ず夏の間ずーっと、汗だくになって雑草退治に取り組んでいます。
草取りの手段は、柏たなか農園の場合4つあります。一つはカマで草を1本1本刈り取って行く、いわば手作業。作物の間に生えた雑草を抜き取る時など狭い場所はこれを使うしかありません。次にガソリンエンジン付きの刈払い機を使って力任せに雑草をなぎ倒す、いわば物理的な手段。畝間の雑草が畑の作物を脅かしそうになった時など一気に刈り取ってしまいます。結構振動も大きく、1時間も作業をしていると手がしびれてきます。もう一つがトラクターで踏みつぶす。大がかりな物理的手段ですが、かなり深く耕運してもほとんどの雑草は生き返ってしまいます。
最後が除草剤散布です。ガソリンエンジン付きの噴霧器を使って雑草で覆われた畑の上から除草剤を撒きます。散布から数日で草は枯れ始め2~3週間で畑の色は黄色に変わります。化学的な手法で面積当たりの作業の負荷は一番少ないでしょう。ただし、全ての植物を無差別的に枯らしてしまうので、作物にかかると大変です。
すべて除草剤散布ですませられれば一番楽なのですが、実際には作物の間に雑草が入り込んでくるので、作物のすぐわきに生えている雑草はカマで手刈りです。作物から少し離れたところは刈払い機で刈り取り、さらに薬剤が作物にかかる恐れがないほど離れた場所に除草剤を散布するという使い分けをしなければなりません。
このところ猛暑が一休みしているので、その間せっせと草取りに励んでいます。やっとサツマイモの畑の草取りが終わったところです。サツマイモは5月末に植付け、このところ急速につるを伸ばしています。つるが伸びてきて雑草と絡まるようになると、刈払い機や除草剤による除草ができなくなります。といって広いサツマイモ畑の雑草をカマ1本で刈り取るのは無理です。ギリギリの段階で何とか刈払い機と除草剤による除草を間に合わせました。この先はサツマイモのつるがさらに伸びるので、刈払い機や除草剤散布ができなくなります。収穫まで約3ヵ月間、これから生えてくる雑草がサツマイモを脅かすようであればカマによる手刈りで対抗するしかありません。
サツマイモよりもっと広いスイカ畑ではスイカを植え付けた畝はビニールマルチで覆い、畝間はもち麦を収穫した後の麦ワラを敷きつめてその下から雑草が出てくるのを抑えようとしています。麦刈りの後、6月中ごろに植え付けたスイカはようやくつるを伸ばし、実も着き始めました。このタイミングで雑草もわずかな隙も見つけてワラの下、ビニールマルチのわずかな穴から這い出し、黄色のワラの上はいつの間にか雑草の緑で覆われようとしています。スイカのつるが伸び出した段階ではもはや畑全体を除草するのは無理なので、とりあえず背の高い雑草だけ手で抜き取りました。6月中ごろ植付けのスイカは8月後半から9月にかけて収穫です。それまで雑草に負けないようにスイカに頑張ってもらうしかありません。
投稿日:2013年6月23日 9:56 pm
今日は土の学校でスイカ植付け講座を開催しました。あらかじめ元肥を入れた畝に20mずつビニールマルチを張り、2mおきに植え穴を開け、ポットで育てたスイカを植え付けていきます。トラクターで耕すなどの下準備はしたのですが、それでも長ーい畝にビニールを張る作業は大変です。苗を植付け、最後に麦刈り跡の麦ワラを畝のわきにびっしりと敷き詰めて本日の実習を終了しました。梅雨時のはっきりしない空模様の下、雨に降られなかったのが何よりでした。
これまで柏たなか農園のスイカは麦刈りの後に苗を植え付けていました。ところが、今年は5月半ばに第1期の植付けをしました。スイカの需要期は暑い盛りです。7月の後半には販売できるようにしたいところです。となると麦刈りの後では遅すぎるのです。というわけで5月に植え付けたのですが、そのかわり第1期のスイカは麦ワラなしでした。麦刈りの後に急きょ麦ワラを敷きましたが、すでにかなり成長してしまったのでどれほど効果があるかは分かりません。第1期のスイカはすでに実も肥大し始め、大きいもので運動靴くらいの大きさになりました。早くも実の表面にくちばしでつついた跡、爪でひっかいた傷跡がついています。カラスや動物たちが狙っているのです。防護策としてあわてて袋状のネットをかけました。
いま、実を着け始めたスイカは7月後半に収穫期になります。あちこちで夏祭りが開かれるタイミングに何とか間に合わせようとしています。今回、麦刈り跡に植えたスイカはさらに1ヵ月後の8月後半から9月にかけて収穫します。これまでは10月初めくらいまでは暑い日が続いたのでスイカも何とか売れました。暑い日が続けばスイカも甘くなります。今年の暑さはいつまで続くでしょうか?スイカ生産者としては暑さは歓迎です。お天気頼みのようなことばかり書いていますが、スイカの当たり外れはお天気次第のところがあります。