「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2012年5月31日 9:10 pm



今、農園は花盛り。お花畑ではポピーがいま真っ盛り。去年までと比べると花の数が少ないように見えます。今年は季節が春になっても気温の低い日が続いたこと、去年種まきした後の栽培管理がうまくなかったことが原因でしょうか?それでも真っ赤なポピーの花が約100mも続き、畑の景観を作ってくれました。
夏に向けてトマト、キュウリ、ナス、スイカ、カボチャなどの果菜類も次々と花をつけ始めました。この後、トマトはわき芽を取りまくり、キュウリやナスは収穫に追われ、スイカは収穫のタイミングを測り、カボチャは長期間にわたり雑草対策に悩まされることになります。それでも花が咲かなければ始まりません。これらの花のおかげで農園も私もとても明るい気持ちになります。


一方、困った花もあります。葉物野菜も一部花が咲きトウ立ちしてしまいました。ホウレンソウは中心部に茎が立ちあがりました。シュンギクは頂上に丸い蕾を付けています。もうそろそろおしまいという合図です。茎ブロッコリーも花をつけ始めました。普通のブロッコリーと違って主な食用部分は茎なのですが、花が咲くと間もなく茎の周りのすじが硬くなり食べられなくなります。というわけで、葉物野菜では花が咲いて困ったなという状況です。


ジャガイモは薄くピンクがかった色の花をつけています。雑草も花盛りですが、こちらは入れ替わり立ち替わり、無数の雑草が花を咲かせては実を結んでいくので、いつが花盛りか分からないほどです。
うれしい花、そうでない花――人間の都合で勝手なこと言ってます。きちんと栽培管理ができていればみんなうれしい花になるのかもしれません。

投稿日:2012年2月14日 2:42 pm

今年も発酵肥料を作っています。スタートは1月30日でしたが、途中でこれまでのやり方を少し変更、立方体型の袋の内側の底と側面を段ボールで覆い、その中に材料を積み込みました。昨年までは温度が60℃くらいまでしか上がらなかったのですが、新方式でもう少し高くしようとしています。

材料は例年と同じです。油かす+米ぬか+畑の周りから集めてきた落葉+スターターの米麹を混ぜ水分量を約35%にした「第一混合物」を下にして、その上に油かす+魚かす+カニガラ+骨粉を混ぜて水分量を約50%にした「第2混合物」をその周りに載せて、全体をワラで覆います。これで70℃以上の高温になったら第1混合物と第2混合物を混ぜ合わせながら、全体を積み直します。これを「切り返し」といって、温度が上がったら切り返すことを何回も繰り返し、温度が上がらなくなったら乾燥させてできあがりというのが大まかな作業工程です。

実際には温度が70℃まではなかなか上がりません。ビニールハウスの中で作るので、日差しのある日中は室温も30℃前後まで上がるのですが、夜間は氷点下まで下がります、その中で混合物の温度を高いまま維持するには、夜間に温度が下がらないようにしなければならないと考えました。それで落葉を集める時に使った立方体型の袋の内面を段ボールで覆い、その中に混合物を入れてみました。多少気温が下がっても混合物の温度はあまり下がらずに済むのではないかと期待したのです。現在、1回目の切り返しをしたところですが、まだ温度は50℃を少し超えたところです。途中でやり方を変えたのでうまく行くか分かりません。
発酵肥料は体験農園で野菜を栽培するときに、特に土の中で微生物の働きを活発にするために使います。すべての作物に発酵肥料を施すとなると大量に必要になります。それだけ労働力を掛けられないので、少量で済むように作物を限定して施しています。
2012年度の体験農園「土の学校」は3月24日(土)、25日(日)にスタートします。これに先立ち、2月25日(土)、26日(日)に畑の近くの船戸会館で年間スケジュールなどの説明のため、オリエンテーションを行います。

カテゴリー: 土の学校 農業資材
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