「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2011年5月4日 11:36 am

2011年度の土の学校もスタートから2カ月たち、一度懇親会をやろうということで5月3日、「春の集い」を開催しました。大震災と原発事故の直後ということもあり、今回は柏たなか農園が災害時の避難所になったらどうするかを想定して食材に雑草などを使い、料理に使う水の量はできるだけ節約するなどトライしてみました。



午前のメインイベントは畑の作物を害獣から守るための動物防除ネット張り。畑の作物の成長とともに外敵の襲撃も増えてきます。ウサギ、イタチ、ネズミなど放置しておくと作物を片端から食い荒らします。そこで、体験農園の周りを1周するように杭を立て、杭にネットを張り付けるようにして体験農園全体を動物防除ネットで囲みました。ネットの下から入ってくる動物もいるので、ネットの裾にところどころ石を置いて、侵入を防ぐようにしました。



一方、料理の方は、まず食材探し。畑の周りからはノビルやフキ、竹やぶから筍を掘りだしてきました。ノビルは味噌をつけて、筍は皮ごと火にくべて焼いてみました。

ご飯炊きも野営風。畑のわきにかまどを作り、燃料は薪を使い、お釜で炊いてみました。ふだん使っている炊飯器とは勝手が違うためか、底の方はまっくろのお焦げ御飯が出来上がりました。ご飯炊きといえば昔は「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤児泣いても蓋とるな」と教えられましたが、こうした昔の智恵を思い出すよい機会になりました。



汁ものはニンジン、ゴボウといった保存性のある野菜とハム、ベーコンなど加工肉を使った味噌汁。それにフキの煮物もつくりました。ここまでで用意した2リットル入りのペットボトル6本の水は使い切り。水がない生活って本当に厳しそうです。今回はやってみて分かったことがいっぱいありました。参加してくれた皆さん、ありがとうございました。

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