「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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投稿日:2015年3月25日 11:41 pm
不安に思っていたことがついに現実のものとなってしまいました。柏たなか農園の2015年産もち麦の生育が思わしくないのです。3月は麦が一番伸びる時期です。いつもの年なら3月初めに缶コーヒー1本分もなかったもち麦の背丈が月末には缶コーヒー4本分にもなります。今頃はもち麦の緑の葉が伸びてほとんどすき間がないほどもち麦で覆われます。ところが今年は3月も終わろうとしているのにもち麦畑はすき間だらけです。原因は種播き後の畑をトラクターで耕うんしてタネと土を混ぜる作業がうまく行かなかったためと思われます。
トラクターをはじめ農業機械にかける費用はできるだけ抑えてきました。農産物の売り上げがわずかしかないのに高額の農業機械を購入したら到底収支を償うことはできないからです。そこでヤフオクなどを使って安い農業機械を購入し、壊れたらまたネットで探すといったやり方を繰り返してきました。
安く購入すれば当然リスクもあります。オイルや水が漏れていたり、ロータリーの上げ下げがうまく作動しなかったり--などあって、購入直後にそこそこの修理をしなければなりませんでした。それでもだましだまし運転して何とかしのいできました。ところが一昨年購入した25馬力の中古トラクターは度を超えていました。一昨年11月のもち麦の種播きはしのいだのですが、昨年の種播きではついにロータリー部分がうまく作動しなかったようです。今年に入ってから農業機械メーカーの営業担当者に診てもらったところ「修復不能」と宣告されてしまいました。2シーズン持たなかったのです。
柏たなか農園のもち麦の生産は現在2カ所で行っています。利根川堤防に面した一段高いところにある柏たなか農園の農場と利根川堤防内の未来農場です。未来農場は生産委託という形でもち麦を作ってもらっており、今日時点で順調に生育しております。この未来農場への生産委託があるので2015年産もち麦は販売ができないといった事態は避けられそうですが、それでも生産量が予定数量を割り込むのは必至の情勢です。
2015年度の土の学校の実習畑作りは2月に作業をしなければならず、この時はトラクターによる耕うんだけは近所の農家さんにおねがいしました。しかし、このままずうーっと近所の農家さんのトラクターをあてにするわけにはいかないので再び中古のトラクターを購入することにしました。農園の収支からするとかなりの負担ですがやむなしです。新品の農業機械を現金正価で買うのは簡単ですが、それで柏たなか農園の経営が成り立つとは思えません。リスクがあると分かっていても中古の農業機械を見つけてくるしかないのです。
投稿日:2015年2月28日 10:39 pm
とうとう2015年度の土の学校の開講まで1週間になってしまいました。実習用の畑を作る作業が遅れに遅れています。一昨日、雨降り前と今日の午前中でようやく畑の耕うんが終わりましたが畝の周りに溝を掘るなどの作業はまだ着手できていません。遅れた理由は単にトラクターが壊れてしまったためです。
一昨年の秋に中古で安く購入したトラクターがわずか1年でダメになってしまいました。結果的には安物買いの何とやらになってしまったのですが、いまさら中古をやめて現金正価主義に変える気は毛頭ありません。現代の農業が機械なしでできるとは思えませんが、その機械を現金正価で買っていたのでは機械の代金を払うために農業やっているような結果になることは分かり切っています。とはいえ、新年度の体験農園がスタートするこの時期に新しい中古の(変な表現ですが)トラクターを探す時間もありません。というわけで、今回は畑の近くの農家に耕うんの作業をお願いすることにしました。初めはトラクターをお借りするつもりだったのですが、人に貸すのは心配ということで自分で作業をすることまで引き受けてくれたのです。
土の学校の実習用の畑は去年まで農園を横切る市道のわきだったのですが、新年度は受講者数が増えたのでこれまでの市道わきだけでは実習用の畑が足りず、利根川の堤防に近い場所の麦畑を一部つぶして新しい実習畑を作ることにしました。去年までが約10アールでしたが今年はさらに10アール以上増やすことになりました。
新年度に向けて実習畑の用意以外にも準備しなければならないことがたくさんあります。受講者数が増えれば毎回の講習会の参加者も増えるわけでその分、テーブルやいすも増やさなければならないでしょう。クワやコテなどの作業具も昨年壊れてしまったのを補う以上に用意しておかなければなりません。去年使った農業資材で壊れたりで再利用できないものは清掃工場にもっていかなければなりません。他にもいろいろと見落としているのがあるのではないかと心配です。
明日で新年度土の学校の説明会が終了、いよいよ3月7、8日から2015年度土の学校がスタートします。向こう約1年間(11ヵ月間)天候を見ながら病気やバクテリア、動植物による作物への影響を考え、早めに対策を立てなければなりません。気を抜けない日々が始まります。
投稿日:2015年1月26日 10:46 am
千葉県柏市で採れたハクサイなど地元野菜を使ってキムチ漬けを作って食べようと言う「柏キムチ講習会」を25日に柏たなか農園のすぐ近くの集会所「船戸会館」で開催しました。韓国キムチから抽出した「HS-1」という発酵バクテリアを増殖させてハクサイ漬けを作り、そこに具材を混ぜて熟成させるという独特の方法でキムチ漬けを作ります。初めからハクサイも具材もいっしょに漬け込む従来の漬け方に比べて、HS-1の増殖を先行させるので、途中で雑菌に負けて腐敗してしまうという失敗が少ないと考えられます。
キムチ漬けに使う野菜は10種類にも上ります。ベースになるハクサイの他に混ぜこむ具材としてダイコン、ニンジン、長ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、ショウガ、それにキムチトウガラシ。このうちハクサイ、ダイコン、ニンジン、長ネギは柏市の南部で多種類の野菜を栽培している小川翔平さんの作物を使わせていただきました。今回は柏市が全国一の生産量といわれるカブも使ってみました。
ハクサイを漬け込んだ後、その他の野菜は別々に前処理をします。ダイコンとニンジンは千切りにして塩、砂糖を振りかけてから揉んで軟らかくします。キムチトウガラシは沸騰させただし汁に入れてトウガラシの強さを引き出します。ニンニク、ショウガはすりおろし、長ネギ、ニラは細切り、タマネギ、カブは薄くスライスしておきます。最後に全体を混ぜ込み容器に入れて中の空気を抜き、熟成を待ちます。熟成には1、2週間かかりますから漬け込んだ当日いただくは無理です。参加した皆さんにはプラスチック容器に入れたキムチ漬けをお持ち帰りいただき、ご自宅で熟成してもらうことにしました。
その後は予め漬け込んでおいたキムチ漬けを使ってキムチ鍋を作り、みんなでいただきました。キムチ鍋は身体の芯から温まり、この時期最高のごちそうです。最後にキムチを作るのに必要なHS-1の粉末と小川さんが作ったハクサイをお土産に、自宅でのキムチづくりを宿題にしました。
今回は農園の近くの船戸会館を会場にしましたが、2月14日にはJR柏駅前のアミュゼ柏でも同じ内容のキムチ漬け講習会を開催します。今からでも間に合いますのでご関心ある方は柏たなか農園までお申込みください。メール:mochi47mugi@gmail.com 、FAX:050-1385-5303 です。
投稿日:2015年1月11日 5:37 pm
2015年の年明けは寒さに加え強風が吹き今年も天気は大荒れかと思いきや、この週末は風もおさまり農園は平穏そのものです。水路を挟んで向かいの林には陽がおだやかな光を注ぎ、空には真綿のような柔らかい雲がゆっくりと動いています。この時期、畑の仕事に追われることもほとんどないので、のんびり過ごしています。改めて農園のまわりをながめて見るとのどかな風景に気持ちが和みます。
体験農園「土の学校」の実習畑ではほとんどの作物が昨年末で収穫が終わりました。防寒対策で頭をわら縄で縛ったハクサイがところどころ残っている程度です。人の出入りも少なくなり、すっかり静かな畑になりました。
人気者のヤギくんはかまってくれる人がいなくて少し寂しそう。雑草も少なくなり、枯れ草や木の皮をはがして口に入れたりしています。時々、杉の木立に分け入り、木の枝に首を伸ばして好物の木の葉を食いちぎって食べることもあります。
さて、このおだやかな日々はいつまで続くのでしょうか?昨年は暑さ寒さがいつもとは違い野菜作りはずいぶん苦戦しました。今年の天気はこの週末のように平穏無事に行くでしょうか?それとも大荒れになるのでしょうか?肝心なことは天気が予想どおり行かなかった時の対策をどこまで用意しているかということにあります。作物や品種、栽培期間の選び方であり、肥料や農薬、その他の農業資材の使い方です。いろいろ考えているうちに農繁期が来てしまいそうな気がします。
投稿日:2014年12月9日 8:42 pm
11月末にやっと種を播き終えた柏たなか農園のもち麦が一斉に発芽しました。種まきが遅れたので心配でしたが、とりあえず薄緑色のじゅうたんのような麦畑をみて一安心です。これから収穫まで6カ月近くかかります。柏たなか農園のもち麦は収量がやや少なめで、収量アップが目下最大の課題です。対策も考えてはいますが、結果はどうなるか、来年5月に答えが出ます。
麦は寒さと乾燥が大好きな作物です。高温多湿を好む米とはまるで正反対です。とはいえ、種播き時期はあまり低温では発芽が悪くなるので本格的な寒さが来る前に種まきして発芽させます。冬の時期は地上部の伸びは抑えて、もっぱら地下の根っこをぐんぐん伸ばしてほしいのです。
先週から寒さが一気に強まり、毎朝見る畑は霜が降りて真っ白です。ハクサイなど冬野菜は寒さで葉がしおれるものもあります。とはいえ、寒さにあたるとかえって甘味が増すものもあり、野菜作りの中で一概に寒さを嫌うわけではありません。寒さ対策をしっかりやって、おいしい冬野菜を収穫したいです。もち麦も寒さの中で根っこをぐんぐん伸ばしてくれると期待しています。