「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

待ってました、スイカ畑に真夏の太陽

投稿日:2016年7月28日 9:20 pm

7月も28日になってようやく梅雨明け、スイカ畑にも真夏の日差しが照りつけています。柏たなか農園の夏の主力作物はスイカ、甘さを決めるのは日照です。ことしは長梅雨のせいで日照が不足気味、何よりスイカのでき具合が心配でした。本来なら8月前半から収穫可能ですが、7月後半の日照不足を計算に入れるとちょっと自信が持てません。やはり8月も後半まで待った方が賢明だと考え、毎年開催してきたスイカの収穫体験イベントも今年は夏休みの終盤へと先送りすることにしました。



 柏たなか農園の春の畑はほとんどがもち麦で占められており、スイカを植え付けるスペースを確保するのが大変です。このため植え付けはほとんどがもち麦を収穫した後の6月に入ってからになりますが、それだとスイカの収穫は8月のお盆の後になってしまいます。どうしてもお盆に間に合わせようとするともち麦の一部をつぶしてスイカを植え付けるしかなくなります。今年も5月中ごろに5アールばかりつぶして(柏たなか農園としては)植え付け時期の早いスイカを作り始めました。ところが長梅雨で日照不足、その上もち麦収穫直後の袋詰め、出荷などの後工程に追われたため、スイカ畑の栽培管理が後手後手に回ってしまいました。




 いま、スイカ畑には何本もの支柱が立っています。受粉した雌花の位置が分かるように支柱を立てておくのです。スイカは雄花の花粉がミツバチによって雌花に運ばれて受粉し実をつけるのですが、確実に受粉させるために雌花が開いているタイミングをねらって人手で雄花の花粉を雌花のてっぺんにこすりつけます(授粉といいます)。この時点ですでにスイカ畑はスイカのつるが延び、つるから延びる葉でほとんど覆い尽くされています。今はまだ小さな実ですが、この先スイカの実が大きくなるとともに畑はますますたくさんの葉が茂りスイカが葉の下に隠れてしまうので今から支柱を立てておくのです。



梅雨が明け、いよいよ強烈な日差しが続くと期待されます。ただ、7月の後半が日照不足だったため8月前半に甘いスイカを大量に収穫するのは難しそうです。早く植え付けたスイカがもたついている間に6月に入ってもち麦の収穫跡に植え付けた遅植えのスイカが急成長して早植えのスイカに追い付きそうになってきました。そこでスイカの収穫体験も当初考えていた8月中ごろの開催をあきらめ、遅スイカの収穫適期にあたる8月27日(土)、28日(日)に開催することにしました。
夏休みのスイカ収穫体験は人気のイベントで、毎年お子さんを連れてこられる方もいます。スイカの収穫は宝探しのような楽しさがあります。広~い畑にスイカがつるを延ばし、その下に大きな実をつけています。見つけたスイカは重さが1個8kgから10kgを超えるものもあり、畑から運び出すのも一苦労。暑さの中、スイカを収穫した後はみんなでスイカを試食して最後に収穫したスイカをお持ち帰りいただきます。親子だけでなくお孫さん、友だち同士などでも参加OKです。参加費は1家族、または1グループ1000円。畑の端に駐車スペースもあります。
すでにメールでの問い合わせをいただいております。今年もたくさんの方のご参加をお待ちしております(2016年のスイカ収穫体験イベントの詳細はトップページのお知らせ欄に掲載)




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