「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

初夏のような2日間、土の学校開講

投稿日:2013年3月10日 10:54 pm


2013年度の柏たなか農園・土の学校は3月9、10日にスタートしました。例年にない暑さに見舞われ汗だくの中で第1回講習会の課題に取り組みました。毎年3月は強風や雨の日が多く、土の学校も悪天候にたたられ続けてきました。今年は大丈夫かと思っていましたが、やはり10日の昼過ぎから風が強まり、午後まで作業が残ったらかなり苦戦するところでした。

9、10日に開催した第1回講習会の課題はまず畝立てでした。一つの区画約30㎡の中に長さ約3m×70cmの畝を7本作ります。まず畝の位置を決め、畝と畝の間(畝間)の高低差が約10cmになるように畝間の土を畝に移します。これがかなりの重労働です。畝間から畝へ、区画の面積の約半分の土を移動させることになります。使う道具はクワですが、使い方に慣れていない人はなかなか進まず、去年までは午後の遅い時間までかかる人もいました。

毎年のことなので、今年は予め畝間に当たる部分にトラクターで溝を掘っておきました。こうすれば畝間の土を畝に移す作業の効率は格段に良くなり、講習会の初日にエネルギーを使い果たすこともなくなります。実際、去年までと比べて畝立ての作業時間は劇的に短縮され、まったく初めての人でも一人で1時間あれば何とかこなせたようです。特に10日は昼過ぎから強風に変わったので、作業時間が午後にかかると大変なことになりそうでしたが、11時ごろから始めて正午にはほぼ全員、畝立ての作業を終えることができました。

3月に予想される悪天候を避けるため、去年はスタートを3月下旬にしたのですが、スタートを遅らせた分、後の作業が後手に回りこれはこれで大変でした。春の1日は秋の3日ともいわれます。春は1日作業が遅れると秋の3日分の遅れに相当してしまうということです。ですので、やはり3月は天候が心配でも月の前半にはスタートさせないと後が苦しくなります。
10日の夕方からは冬に逆戻りです。3月下旬に開催する次の講習会の日はどのような天気になるのかまったく予想がつきませんが、種まきの後、ビニールトンネルをかけるなど、まだまだ防寒対策は必要でしょう。
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