「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ
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モチ麦収穫期は空を拝む心境
投稿日:2012年6月5日 10:17 pm
この時期、5月末から6月にかけては1年で一番天気に悩まされます。柏たなか農園の主力作物であるモチ麦を収穫する時期だからです。
「できることならずうーと晴れてほしい」と空を拝むような心境です。晴れが続きさえすれば麦の実りが進み、収穫できるようになります。収穫した後、日に干して乾燥させ、さらにゴミを取り除くまでの後工程もうまく行きます。ところが、この時期の天気は不安定になりがち。たとえ1日晴れてもその先が読めないので、なかなかスタートボタンを押せないのです。そうはいっても、いたずらに決断を遅らせていると「倒伏」といって麦が倒れてしまい刈り取ることも難しくなります。このため毎年、ギリギリの決断を迫られます。
今年は昨日、6月4日に刈り取りをしました。麦が収穫できるまで実ったかどうかは麦の水分量で判断します。だいたい15%を切るくらいになればよいのですが、今回は平均で17%強とかなり高めです。すべての実が一斉に熟して行くわけではないので、一部水分量が多くても見切りで収穫を始めなければならないのですが、それにしても今年は倒伏してしまうのではないかという不安からかなり前のめりになってしまいました。
収穫はコンバインという農業機械を使います。去年の今頃は中古で買ったコンバインが壊れてしまい急きょ別の中古機を探さなければならず、大変な思いをしました。それから1年、シートカバーを掛けて大事にしまっておいたのを出してきました。作業はいつも手伝ってくれている居酒屋「SHIN」の篠田さんにも協力してもらいました。刈り取り作業そのものは順調で利根川寄りの麦畑を2時間余りで片づけました。残るは県道寄りですが、もう少し水分量が落ちるのを待ってからとします。
生乾き状態のモチ麦を天日で乾燥するのですが、十分乾燥させるには晴れて暑い日が2日か3日はほしいところです。ところが今日は1日曇りで気温も上がらず、さらに明日は雨模様ということでモチ麦の天日干しがなかなか進みそうもありません。気温も低めの予想です。このまま梅雨に入りでもしたらどうなってしまうのだろうと心配になります。とにかく雨や朝露に当たらないようにビニールハウスの中にシートを敷いてその上にモチ麦を広げました。