「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

アブラナ科の野菜を総点検

投稿日:2011年9月19日 11:04 pm

8月末に植え付けたハクサイの芯が害虫にやられ、かなり危機的になってきました。“犯人”はハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシともいいます)。アブラナ科の野菜の芯に侵入し、これから伸び出そうとする芽の部分を食い荒らします。芯の周りは糞だらけ、とてもいや~な害虫です。芯の周辺の葉にも侵食し作物をダメにしてしまいます。



ハクサイは9月初頭までに種まきすれば間に合うといわれているのに、植付けを8月というのは少し急ぎ過ぎたかも知れません。その分、害虫にやられる危険度も高くなり、案の定、ハクサイは芯食い虫の猛攻にさらされています。
このままでは大変なことになるので、ハクサイに加えてキャベツ、ブロッコリーなどアブラナ科の野菜を総点検することにしました。調べてみると事態はもっと深刻です。ハクサイはシンクイムシの被害が顕著でしたが、他の害虫も侵入していたのです。



キャベツ、ブロッコリーから大量のヨトウムシを見つけて捕獲しました。ヨトウムシは昼間は土の中に隠れて、夜になると作物を荒らしまわるといわれますが、昼間から活動しているずうずうしいのもいます。見つけ次第“現行犯逮捕”です。ウワバやモンシロチョウの幼虫も見つかりました。モンシロチョウは葉の裏で蛹になって羽化を待っているものもいます。



収穫まであと2カ月近くかかります。その間、今以上に害虫が増えたら収穫になりません。とりあえずピンセットで害虫をつまみ出しましたが、あまり小さい幼虫は捕まえ切れません。手をゆるめればこれらの小さな幼虫が大きくなって、たちまちアブラナ科の野菜をぼろぼろにしてしまうでしょう。もはや害虫防除策としては農薬を使うしかありません。シンクイムシには即効性のある農薬を使い全滅させることにしました。ヨトウムシやウワバ、モンシロチョウの幼虫には効力が長持ちする農薬を使い、新たな攻撃にも耐えられるようにします。

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