「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2015年10月22日 7:47 pm

 農園の入口から市道沿いに6本ののぼり旗を立てました。のぼり旗は「ロゴ入りの柏たなか農園」「土の学校開講中」「柏たなかのもち麦」の3種類を各2本ずつ、計6本です。農園のことを手伝ってくれているサンクデザインの松本岳士氏に協力してもらい、これまでの手書きに代えてちゃんと印刷した旗にしました。なんでこんなことをしたのかというと農園を訪ねてくる人が迷子にならないためです。

 


 

今秋もイベントシーズン。柏たなか農園も1025日のイモ掘りをはじめいろいろなイベントを計画しています。イベント開催のたびに初めて柏たなか農園に来る人のうち何人かが道に迷ってしまいます。開始時間の直前になって「道が分からなくなりました。自分がどこにいるのかも分かりません」というような電話がかかってくることもしばしば。他の参加者を待たせるわけにもいかず、結局見切らなければならなくなります。

 

このような事態にならないようにイベントの案内チラシでも地図付きで道順をていねいに説明しているつもりですが、うまく伝わらない時もあるようです。説明をうまくやることも大事ですが、目的地に特別目を引くものがあればずいぶん探しやすくなるはずです。

 

実際、のぼり旗を6本立てると市道を通り過ぎる人も一瞬農園の方を向いてくれているような気がします。農園は柏市の北のはずれ、柏市でもいちばん田舎といわれる地区にありとても静かなので、少し派手な飾りをしただけでも目立ってしまうのです。市道のわきには土の学校の実習畑があり、のどかな田舎の風景が広がっています。目を向けてもらうだけでも柏たなか農園の宣伝になると期待しています。


 

 

 今週末の日曜日25日は今年第1回のイモ掘り体験イベントです。今年はイモの種類を刷新、甘~いと言われるベニハルカ、安納イモ、シルキースイートの3種類にしました。そのためか参加の申し込みが去年までとは比べ物にならないくらい増え、1115日の第3回まですでに予約がいっぱい。このためやむを得ず募集を締め切らせていただきました。それだけに参加を予約してくれた方には農園にたどり着くことができず不参加になってしまわないでほしいという思いは切実です。

投稿日:2015年6月1日 11:05 pm

5月最後の休日30日と31日に柏たなか農園の主力作物であるもち麦の「麦刈り体験」を開催しました。案内をホームページに載せたほか、知っている人らにフェースブックでの紹介をお願いしたところ、TBSラジオと千葉県北西部地域をエリアとするケーブルテレビから取材依頼があり両方とも受けてしまいました。取材は30日に集中、てんてこ舞いでした。

 

 

今回のイベントでは、食(ダイエット)デザイナーズの平野實希さんに「もち麦がなぜ健康食品なのか」についてたっぷりと解説してもらいました。平野さんはもち麦の健康効果について次のようにまとめてくれました。

  

☆食後に血糖値があがらないので脂肪がたまりにくい

☆腸内の善玉菌が繁殖しやすい

☆満腹感が得られ暴飲暴食を防ぐ

☆一食摂取した効果が次ぎとその次の食事まで継続する、

☆免疫力を高める

 

 各項目についての解説のあと、もち麦を使った料理をいろいろ紹介してくださいました。その中でもお米といっしょに炊く「もち麦ごはん」が一番おいしく体に良いと話してくれました。

 

 

今回のイベントでは麦刈りの後、参加者全員でもち麦ごはんをいただきました。もち麦ごはんはお米ともち麦を混ぜて普通の炊飯器で炊きます。今回は出来上がったもち麦ごはんをゴマ塩おにぎりにして、味噌汁と漬け物というシンプルなお食事にしました。みそ汁の具は柏たなか農園産です。

もち麦の収穫は5月末から6月の初め、梅雨が来ないうちに刈り取ってしまわなければなりません。天気予報によると今週後半から雨模様が続きそうです。そうなる前にということでもち麦の刈り取りを急ぎ、本日61日にやっと収穫が終わりました。

収穫に手間取ったのは、以前このブログでも取り上げましたが、トラクターの調子が悪かったのに加え、刈り取りに使うコンバインも調子が良くなかったためです。柏たなか農園の農業機械は中古ばかりで新品はほとんどありません。新品を買えればよいのですが、それだけの投資をしても今のところ、回収できるかどうか確信が持てません。時々はメーカーに点検してもらうなどでしのぐつもりです。

カテゴリー: 生育情報 イベント もち麦

投稿日:2015年5月10日 8:29 am



 柏たなか農園の主力作物、もち麦が淡い紫に色づき始めました。もち麦は穀粒がポリフェノールの紫色、穀粒の先端に伸びるノゲも紫なので穂全体も紫色になります。これから穂が急速に紫に変わり、今月後半には畑全体が紫色の幻想的な風景になります。

 



 
6月に入り梅雨に入るころになるともち麦は熟し倒伏し始めます。こうなると収穫しづらくなるので梅雨いりの直前、5月末から6月初めにかけて刈り取り作業をします。梅雨入りが早いのか遅いのか、これから毎日、梅雨前線の動きを見ながら収穫のタイミングを測ります。

 もち麦畑の幻想的な風景を見ながらもち麦の収穫をしてもらう「2015年産もち麦収穫体験」を530日、31日に開催することにしました。詳細はこのサイトのトップページのお知らせ欄に載せています。

 2015年産もち麦は昨年11月の種播きの段階でトラクターが壊れてしまい出足から躓きました。春になって雑草取りなど挽回策に取り組んだ結果、徐々に回復しており、6月初めにかけてよい天気が続けば2014年度の実績に比べ大幅減収にはならない見通しです。

 もち麦の収穫を待っていろいろな作業が一気に動き出します。新もち麦の乾燥、調整、籾摺り、選別を経て袋詰めしたものの出荷が始まります。麦の刈り跡にはスイカやカボチャの苗を植付けます。体験農園も春夏野菜の収穫がつづき、柏たなか農園は一番忙しい時期を迎えます。

投稿日:2015年4月30日 8:54 pm



GW最初の29日は土の学校の春の集い、「サバイバル体験」をテーマに開催しました。サバイバル体験の内容は、柏たなか農園の農場が大災害時の避難場所になったとしたら、という想定で①農園とその周りに自生している食用になる植物を使って料理をする、②できるだけ少ない水で料理を作る、③保存食を食べる--などです。

農園の隣りには竹林があるので、始めは筍煮を作る体験です。竹林がしばらく手入れしていない林なので筍が生えている場所まで、倒れたままの竹を取り除くなどして通路を作るところから始めました。竹林から掘り出した筍は皮がついたままたき火にくべました。筍に含まれる水分を使って煮てしまおうというねらいです。1時間近く焼いてようやく食べられるだけの軟らかさになりました。



もう一つは農園の一番端で落合さんに作ってもらっている畑の周りに生えているノビルを使ってお好み焼きを作る体験です。採ってきたノビルを細かく切り刻み水で溶いた小麦粉に混ぜてフライパンの上で焼くのです。落合さんは自然農法という、雑草をほとんど取らず農薬も肥料も使わずに野菜を栽培するという難しいやり方に挑戦しています。おかげで野草は好きなだけ繁茂しており、ノビルもたくさん採れました。

春の集いの本番が始まる前に体験農園の実習畑の周りを動物防除ネットで囲む作業をしました。畑の作物を野生の動物から守るためです。畑にはウサギ、タヌキ、イタチ、ハクビシンなどがやって来て畑の野菜、特にトウモロコシなど実物野菜を狙ってきます。カラスやキジなど鳥は空から来るので防ぎきれませんが地上からの攻撃を抑えるだけでも大分違います。



すべての作業が終わってようやくみんなで食事です。たき火で焼いた筍、ノビルのお好み焼きと野菜中心のバーベキューなどあまり手をかけず、たくさんの水も使わない料理ばかりです。この他にこの日の参加者が手作りの料理を差し入れしてくれました。こちらの方がおいしかったかもしれません。最後に保存食としてパックごはんをお湯で温めたのですが、おかずらしいおかずもなくご飯は残ってしまいました。サバイバル体験とはいえ、もう少しおいしく食べられるように工夫すべきだったでしょうか?

春のイベントは4年前の大震災と原発事故の記憶をたどるきっかけにしたいと考え毎年「サバイバル体験」をテーマにしてきました。柏たなか農園のある千葉県北西部は原発事故による放射能汚染とそれに伴う風評被害に苦しめられた地域です。今回使った筍も柏市では昨年まで出荷自粛で、今年からようやく安全性が確認され出荷が解禁になったものです。農作物=食料を作る上で畑を汚染から守ることは極めて重要なことであり、さらに汚染された場合に適切な打開策を打つことが大事です。私たちが身をもって体験した環境汚染問題の記憶を風化させてはならない、そういう思いで今年も春のイベントを開催しました。

投稿日:2015年1月26日 10:46 am



 千葉県柏市で採れたハクサイなど地元野菜を使ってキムチ漬けを作って食べようと言う「柏キムチ講習会」を25日に柏たなか農園のすぐ近くの集会所「船戸会館」で開催しました。韓国キムチから抽出した「HS-1」という発酵バクテリアを増殖させてハクサイ漬けを作り、そこに具材を混ぜて熟成させるという独特の方法でキムチ漬けを作ります。初めからハクサイも具材もいっしょに漬け込む従来の漬け方に比べて、HS-1の増殖を先行させるので、途中で雑菌に負けて腐敗してしまうという失敗が少ないと考えられます。


 キムチ漬けに使う野菜は10種類にも上ります。ベースになるハクサイの他に混ぜこむ具材としてダイコン、ニンジン、長ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、ショウガ、それにキムチトウガラシ。このうちハクサイ、ダイコン、ニンジン、長ネギは柏市の南部で多種類の野菜を栽培している小川翔平さんの作物を使わせていただきました。今回は柏市が全国一の生産量といわれるカブも使ってみました。


 ハクサイを漬け込んだ後、その他の野菜は別々に前処理をします。ダイコンとニンジンは千切りにして塩、砂糖を振りかけてから揉んで軟らかくします。キムチトウガラシは沸騰させただし汁に入れてトウガラシの強さを引き出します。ニンニク、ショウガはすりおろし、長ネギ、ニラは細切り、タマネギ、カブは薄くスライスしておきます。最後に全体を混ぜ込み容器に入れて中の空気を抜き、熟成を待ちます。熟成には1、2週間かかりますから漬け込んだ当日いただくは無理です。参加した皆さんにはプラスチック容器に入れたキムチ漬けをお持ち帰りいただき、ご自宅で熟成してもらうことにしました。


 その後は予め漬け込んでおいたキムチ漬けを使ってキムチ鍋を作り、みんなでいただきました。キムチ鍋は身体の芯から温まり、この時期最高のごちそうです。最後にキムチを作るのに必要なHS-1の粉末と小川さんが作ったハクサイをお土産に、自宅でのキムチづくりを宿題にしました。
 今回は農園の近くの船戸会館を会場にしましたが、2月14日にはJR柏駅前のアミュゼ柏でも同じ内容のキムチ漬け講習会を開催します。今からでも間に合いますのでご関心ある方は柏たなか農園までお申込みください。メール:mochi47mugi@gmail.com 、FAX:050-1385-5303 です。

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