「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

投稿日:2015年9月18日 9:43 pm

今年のサツマイモは気合が入っています。このところ雨降り続きですが、小やみになるタイミングを見てイモ畑の周りの雑草抜き取りやってきました。一昨日までに草取りはほぼ終了、昨年までのイモ畑とは見違えるほど管理の行きとどいた畑になりました(イモ農家なら当たり前なのですが…)。

 

 

サツマイモの品種も全面刷新、安納イモ、シルキースイート、ベニハルカの3種類を植えました。昨年までは作りやすさと収量重視でベニアズマを主力にしていましたが、出来上がったイモが大きすぎるなどから販売しづらいのが悩みでした。そこで小ぶりで甘味があるといわれる3品種に切り替えたのです。

毎年10月、11月に開催してきた柏たなか農園の「親子イモ掘り体験」、今年も1025日(日)と111日(日)の2回開催しますとこのホームページで紹介したところ予想以上の申し込みをいただきました。甘い品種に切り替えたのが奏功したのかとも思っています。このまま行くとかなりの混雑が予想されるので開催日をもう1回増やして1115日(日)にもイモ掘りをやることにしました。→「お知らせ」参照

販売方法としては焼き芋を主力にしたいと考えています。今年栽培している安納イモ、シルキースイート、ベニハルカの3品種は小ぶりで甘味あり――。ということは焼き芋にぴったりです。これからの秋のイベントシーズンをねらって柏と周辺の地域のイベントに出店、焼き芋を売りまくろうと皮算用をしています。

 

 

今日、ベニハルカを試し掘りしてみました。いい感じの色合いで大きさもいくらいになってきております。1011月が待ち遠しくなってきました。

投稿日:2015年7月27日 3:11 pm

 この時期、キュウリとオクラの収穫を毎日やっています。キュウリは実が20cmを超えるくらいで収穫したいのですが、もう少しと思っていると次の日には30cmを超すようなお化けキュウリになってしまいます。もう少し大きくしたいと思うタイミングで採らなければなりません。タイミングを逃さないためには最低でも11回は収穫して廻らなければならないのです。

 

 

オクラも5㎝くらいが収穫のタイミングなのですが、わずかな遅れで実が硬くなり食べにくくなります。スーパーの店頭に置いてもらう時にある程度のボリュームがほしい、そのためには1本1本のオクラが大きい方がいいのですが、少し成長しただけで硬くなってしまうため、もう少し大きくしたいと思うタイミングで採らなければなりません。タイミングを逃さないためには最低でも11回は収穫して回らなければなりません。

 少し前まではインゲンも毎日収穫していました。採っても採っても実がついてきます。今年作った品種はすじが少なく、ゆでたりして調理する時にすじを取らなくてもそのまま食べられるということだったのですが、収穫が少しでも遅れるとたちまち実が大きくなりすじが硬く食べづらくなります。



 この時期、雑草取りも毎日やっています。梅雨明けから
10日たち、やっとスイカ、カボチャ、サツマイモなどつる性の作物が畑を覆うほどにつるを伸ばしていますが、放っておくとつるが伸びるより早く畑が雑草に占拠されてしまいます。とくにスイカは雑草が繁茂するとつるがその下にもぐってしまい、陽の光を十分受けられずおいしいスイカができなくなります。そこでスイカのつるを踏みつけながら、つるのしたに手を伸ばしカマで雑草を根こぞぎ切り取って行くのです。

 スイカの収穫まで23週間というところまで来ました。いまが一番日照と気温を必要とする時期です。暑いなんて言ってられません。おいしいスイカを作るため、強烈な日差しに耐えて雑草取りやってます。

  

 サツマイモも放っておくと雑草に埋もれてしまいます。つるが伸びる前は畝と畝の間の雑草を刈払い機で一気に草取りをしていたのですが、イモのつるが伸びてくると刈払い機ではつるもいっしょにひっかけてしまいます。そこで、イモのつるの下に手を伸ばしカマで雑草を11本取り除かなければならなくなるのです。

 サツマイモの収穫は10月後半からです。雑草は1回取り除けば2度と生えてこないというのであれば楽なのですが、畑に落ちている雑草の種は無限といっても良く、取っても取っても生えてきます。雑草との戦いが秋の収穫まで続きます。

 

 

 畑の隅にしばらく放置しておいたトラクターも雑草に埋もれ始めています。急いで救出作業を始めます。

カテゴリー: 生育情報 出荷情報

投稿日:2015年5月10日 8:29 am



 柏たなか農園の主力作物、もち麦が淡い紫に色づき始めました。もち麦は穀粒がポリフェノールの紫色、穀粒の先端に伸びるノゲも紫なので穂全体も紫色になります。これから穂が急速に紫に変わり、今月後半には畑全体が紫色の幻想的な風景になります。

 



 
6月に入り梅雨に入るころになるともち麦は熟し倒伏し始めます。こうなると収穫しづらくなるので梅雨いりの直前、5月末から6月初めにかけて刈り取り作業をします。梅雨入りが早いのか遅いのか、これから毎日、梅雨前線の動きを見ながら収穫のタイミングを測ります。

 もち麦畑の幻想的な風景を見ながらもち麦の収穫をしてもらう「2015年産もち麦収穫体験」を530日、31日に開催することにしました。詳細はこのサイトのトップページのお知らせ欄に載せています。

 2015年産もち麦は昨年11月の種播きの段階でトラクターが壊れてしまい出足から躓きました。春になって雑草取りなど挽回策に取り組んだ結果、徐々に回復しており、6月初めにかけてよい天気が続けば2014年度の実績に比べ大幅減収にはならない見通しです。

 もち麦の収穫を待っていろいろな作業が一気に動き出します。新もち麦の乾燥、調整、籾摺り、選別を経て袋詰めしたものの出荷が始まります。麦の刈り跡にはスイカやカボチャの苗を植付けます。体験農園も春夏野菜の収穫がつづき、柏たなか農園は一番忙しい時期を迎えます。

投稿日:2015年1月26日 10:46 am



 千葉県柏市で採れたハクサイなど地元野菜を使ってキムチ漬けを作って食べようと言う「柏キムチ講習会」を25日に柏たなか農園のすぐ近くの集会所「船戸会館」で開催しました。韓国キムチから抽出した「HS-1」という発酵バクテリアを増殖させてハクサイ漬けを作り、そこに具材を混ぜて熟成させるという独特の方法でキムチ漬けを作ります。初めからハクサイも具材もいっしょに漬け込む従来の漬け方に比べて、HS-1の増殖を先行させるので、途中で雑菌に負けて腐敗してしまうという失敗が少ないと考えられます。


 キムチ漬けに使う野菜は10種類にも上ります。ベースになるハクサイの他に混ぜこむ具材としてダイコン、ニンジン、長ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、ショウガ、それにキムチトウガラシ。このうちハクサイ、ダイコン、ニンジン、長ネギは柏市の南部で多種類の野菜を栽培している小川翔平さんの作物を使わせていただきました。今回は柏市が全国一の生産量といわれるカブも使ってみました。


 ハクサイを漬け込んだ後、その他の野菜は別々に前処理をします。ダイコンとニンジンは千切りにして塩、砂糖を振りかけてから揉んで軟らかくします。キムチトウガラシは沸騰させただし汁に入れてトウガラシの強さを引き出します。ニンニク、ショウガはすりおろし、長ネギ、ニラは細切り、タマネギ、カブは薄くスライスしておきます。最後に全体を混ぜ込み容器に入れて中の空気を抜き、熟成を待ちます。熟成には1、2週間かかりますから漬け込んだ当日いただくは無理です。参加した皆さんにはプラスチック容器に入れたキムチ漬けをお持ち帰りいただき、ご自宅で熟成してもらうことにしました。


 その後は予め漬け込んでおいたキムチ漬けを使ってキムチ鍋を作り、みんなでいただきました。キムチ鍋は身体の芯から温まり、この時期最高のごちそうです。最後にキムチを作るのに必要なHS-1の粉末と小川さんが作ったハクサイをお土産に、自宅でのキムチづくりを宿題にしました。
 今回は農園の近くの船戸会館を会場にしましたが、2月14日にはJR柏駅前のアミュゼ柏でも同じ内容のキムチ漬け講習会を開催します。今からでも間に合いますのでご関心ある方は柏たなか農園までお申込みください。メール:mochi47mugi@gmail.com 、FAX:050-1385-5303 です。

投稿日:2014年8月17日 5:25 pm


 昨日16日はこの夏のスイカ収穫体験の第1回目を開催しました。参加してくれたのは柏市、松戸市から来てくれた親子連れなど4グループ。柏たなか農園のスイカ畑から1人4個程度収穫して畑から運び出し、軽トラックに乗せました。収穫したスイカを1個ずつ、秤にのせ重さを測り、重さ別にグループ分けしてすぐに出荷できるところまでやっていただきました。実際の農家がスイカ畑でスイカを収穫して出荷の準備をするまでをイメージしたのですが、十分に感じ取ってもらえるような体験になったでしょうか?

 柏たなか農園で作っているスイカは枕スイカといって長丸型のスイカです。フツーの丸いスイカに比べて皮の部分が厚くその分、重量もあります。今回のスイカ収穫体験で参加者が畑から採ってきたスイカは平均すると約8kg、一番大きいのは11.8kgもありました。畑でスイカのつるからスイカを切り取るのは簡単ですが、切り取ったスイカを畑から運び出すのが大変です。その後も計量などのためスイカを移動させるたびによっこらしょと重いスイカを持ちあげなければなりません。働き手のお父さんらも汗だくになってスイカ運びをやっていました。

 農作業の後は収穫したスイカを割って試食してもらいました。その後はお茶タイム、といってもスイカの日なので予め家で作ってきたスイカジュースを紙コップに分けて飲みました。お茶受けは柏たなか農園の主力作物であるもち麦を使った焼き菓子(取手市のケーキ屋さんが作ってくれたもの)を出しました。最後に参加者1グループにつき2個ずつ、大きなスイカを持って帰ってもらいました。

 農園で収穫したスイカは重さ別に値付けをして地元のスーパーなどの店頭に並べて販売します。その際、今年は千葉県から「千葉エコ農産物」の認証を受けたので、証明となるシールをスイカに貼りつけます。千葉エコ農産物というのは従来型の農産物の作り方(「慣行農法」と呼んでいる)に比べ農薬や化学肥料の使用量を半分以下に抑えるなど、環境に優しい方法で作った農産物だと千葉県が認証したものです。柏たなか農園の場合、もともと農薬使用量は必要最小限なので問題なかったのですが、化学肥料(主として窒素成分)の使用量を減らすためにちょっと割高なイセキ農機の「有機複合肥料」を去年から使うようにしてきました。「千葉エコ農産物」のシールを貼ってあることを消費者が評価してくれることを期待しております。
 8月もお盆を過ぎてからのスイカの出荷は出足が遅いような気がしますが、柏たなか農園の場合、5月末から6月にかけて主力のもち麦の収穫から出荷までの作業があるので、スイカの作業はどうしても遅くなりがちです。もち麦の作業の合間を縫って植え付けたスイカもつるを延ばすころにはスイカ畑が雑草で覆い尽くされてしまいます。7月からずう~っと雑草を取り続けてようやくスイカを収穫できるところにきました。
 柏たなか農園のスイカ収穫体験は8月30日にもう1回開催します。参加ご希望の方はお名前、参加者数、住所、電話番号を書いて以下のアドレスにお送りください。
 mochi47mugi@gmail.com
なお、参加費は1グループ(1家族程度を想定)につき1000円です(トップページのお知らせ欄参照)。

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