「都市」と「近くの農業・農村」を結ぶ柏たなか農園のブログ

秋の収穫祭は「農に触れる機会」

投稿日:2012年11月11日 7:55 pm

秋も深まり柏地方のあちこちで収穫祭などが盛り上がっています。柏たなか農園は先週、千葉大学柏キャンパスのお祭りに、この週末は直売所「かしわで」の収穫祭に出店しました。千葉大では学生さんらがリアカーの上にものを載せて、お手伝いの子供らといっしょに売り歩く企画があったので、畑に植わっているサツマイモとラッカセイを土ごとそっくりリアカーに載せてもらい来場者に「イモ掘り」、「ラッカセイ掘り」のようなことをしてもらいました。かしわででは「ヤギくんと遊ぼう」コーナーを設けてもらい、子供らに餌の雑草や野菜くずを食べさせて遊んでもらいました。いずれも柏たなか農園の畑に来れば体験できることですが、そういう機会のない人たちには、こちらから出かけて行って疑似体験をしてもらおうという狙いです

 

千葉大のお祭りで学生さんらが考えたのは「ものを売る」というより「リアカーの上に載っているものを使って遊ぶ」ということでした。リアカーにはたっぷり土を入れ、そこにサツマイモとラッカセイを株ごと植え付けておきます。土の中にはあらかじめ色を塗ったラッカセイを埋め込んでおき、掘り出したラッカセイの色によって焼きイモなどの景品が当たるという宝探しゲームです。子供といっしょに来た親たちも普段土と触れる機会が少ないらしく、イモ掘り、ラッカセイ掘りの疑似体験を楽しんでいました。

かしわでの収穫祭では会場と駐車場の間の土のある場所に柏たなか農園の2頭のヤギ(名前はキイロくんとアオくん、両方オス)を連れてゆき、子供らと遊んでもらいました。子供らには角の生えたヤギが珍しく、はじめはこわごわと、次第に慣れてヤギの身体をなでたりしながら、餌の雑草や野菜くずを与えていました。子供だけでなくお父さんお母さんもヤギに食べてもらえる雑草を探すなど結構楽しんでいました。

 


 柏たなか農園では都市住民に畑に来てもらい農業に接する機会を作ろうとイモ掘りなどを開催してきました。それでも畑に来てもらえる人はほんの一握りです。もっと多くの人たちに畑との接点を作ってもらうにはこちらから出かけてゆくことも必要だと考えました。「わざわざ畑まで出かけるのはちょっと」という人たちにも今回は「農」を身近に感じてもらえる契機になったのではないかと期待しています。

カテゴリー: 土の学校  お楽しみ  柏たなか